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キセキの反乱少女  作者: 華山
始まりの呪音
4/22

柱と言うものは

少女は彼の秘密を知る。

少女が求めるのは自由のはずだ。

町にはいって噂話を聞く。

柱と言う言葉を耳にした。


「知ってる?。ある亡国の人を柱の人が助けたんだって。」


「馬鹿だよねー。所詮は人形なのにね。」


気持ち悪い。


「だから、公開処刑になるんだよ。」


ルカは人形じゃない。

ルカはわたしが助けるの。


「ははっはははは!!」


黙れ黙れ黙れ黙れ。

殺そうかと言う言葉すら浮かぶ。

駄目だ。

そんな事しても、駄目だ。

まだ、駄目だ。


「大丈夫か。」


銀が気遣ってくれるのは、解る。

けど


「大丈夫なんかじゃない。」


怒りで殺せそうだ。

こいつらの家なんて燃えて亡くなれ。

死ね。

いろんな噂が聞こえてくる。


早く明日になれば良いのに


つぎの柱は強いかなぁ


どれもこれもうるさい。

うるさい。

死んでよ。


「そうか、まだ猶予はある。宿に行くぞ。」


銀に連れられ宿に行く。

不思議な事に『ここ』のお金を持っていた。

部屋に着くと怒鳴り散らかしかった。

ルカの事を馬鹿にしやがって、何様なの?。

ルカを人形って呼ぶなんてどういうつもりなの?。


「言いたい事を言え。すっきりするぞ。」


「言わない。」


言うものか、ルカだってまだ死んでなんかない。

少なくても今じゃない。

やれる事はとことんする。


「銀、調べるよ。」


「わかった。わしが調べる。お主はそこで待っておれ。」


つ、どういう意味なのよ!?。

暗くなって解らなくなった。




「今のおぬしには荷が重過ぎる。しかし」


外には火事らしき煙が上がっていた。

手に余る力だな。


「これはやりすぎだな。」


調べようか。

さぁ、すべては我が主のために。




夢を見ている。

月が星が大地が赤い。

火、氷、氷柱、水、雷を振るう。

しまいには風すら起こす。

死にたくない。生きたくもないけど、やっぱり生きたい。

なぜにそう思うのか解らない。

解るはずもない。

鉄の匂いがする。

赤い色がする。


[嫌なの、死にたくない。]


声がする。

幼いわたしの声だと思う。

周りには人が居た。

人が死んでいる。

まるでいろんな災害あったような後がある。

溺死、焼死、感電死、凍傷、溺死。

細い棒が刺さっていたりもしている。


[生きたくもないけど、死にたくもないの。]


空は黒く澄んでいた。

月が綺麗に見えた。


[わがままで御免なさい。]




思い出した。

わたしは人殺しなんだ。

すでに赤かった。

白くなんてないんだ。


「起きたか。」


「銀。なに。」


よく解らない。

なぜ銀が女の子になっているのが解らない。

可愛いよ?。

本当に、可愛い。


「明日が公開死刑だ。明日に助けに行くぞ。」


わたしは頷く。

あの『力』を使えばいい。


「…力に溺れるなよ。」


「解っている。」


わたしは今、浮いているのが解る。

気が付いたらこうなっていた。

まずは、これから


「その前に練習するよ。」


そんな感じに今日と言う日は終わった。


1日目完。

力を手に、空を駆ける翼。

その身は災害で出来ていた。

と言うもの。

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