蒼の所属移動
考えても何もない。
何かを変えないと未来は変えられない。
驚いたといっていい。
「私も連れて行け」
なんで?
え、うん。
この火の中でそれを言いますか?
まぁ、雨でも降らしますか。
うん、簡単消火。
「お前らだけだと問題ある。
素晴らしく心配だ」
「興味本位で言っていると、火傷所じゃ済まないけど?」
コウの言うとおりだ。
火傷じゃなく命の危険もある。
わたしが、狙われるという事もある。
わたしの『力』は希少だ。
どっちも。
「解っている。
大体お前ら、こんな子供に頼って罪悪感とか無いのか!!」
・・・・・・・。
うん。
僅かにあるけど。
「待て、わしはお主等よりも年上だ。
この容姿だってエルデナが悪いからな」
やっと、雨が降ってきた。
思ってたより早いけど、なぜか疲れた。
カレルって、母性ある?
「死ぬとか殺される、殺す覚悟は持っている」
文句あるか。
と、偉そうに腕を組む。
カレルの武器は、銃剣だ。
中距離と近距離が得意な戦闘スタイルか?
「世界巡りと国巡りとかするけどいいの?
ヘタすると、
戦時中や異世界とか・・・剣と魔法のファンタジーとか
ありえるけど」
ここまで来て、やめておくって断ったら殺すしかない。
ルカのほうを見ると
頷いている。
さて、どう反応する?
「なら、なおさらだな」
はぁ・・・と銀との溜息が重なった。
するしかないか。
わたしは、カレルに触る。
感覚に任す。
コレでも、アレでも違う違う。
コレは存在定義。
コレは過去。
コレは、精神。
あった。
掴んだ気がする。
このまま、引き千切る。
「っ!!」
できた。
これで、わたし達と同じ。
「ようこそ、後悔しないようにね」
驚いた眼。
パチパチとする眼。
手を見て、確かめるように握ったり開いたり。
「それだけで、終わりか」
きゅ?
解らない。
そんな簡単な話ですか?
と言う事ですか?
「まぁ、エルデナにかかればそんなものだしな」
もっと手順がかかるというわけですか?
よく解らない。
そうだ。
「って事は、カレルはお父さん?」
変な目で見られる。
失礼な!
わたし的な想像家族設定です!
「あー、あれね。
銀が母で俺が兄、エルデナは妹って言うやつ」
「なんじゃそれ。
ほのぼのし過ぎてないか」
それはこの場には関係ないよ。
たしかに死体だらけで違和感があるけど。
「さて、時間だな」
?
意味が解らなかった。
でもすぐに解った。
「この世界に害する行為をしたからな。
弾くのも時間はかからんと思っていた」
たしかに害する行為はしましたねー。
わたしも其処まで解らないです。
「それを言って欲しかったです」
「誰が言うか」
そうですか~。
・・・。
で、次は何処だろうね。
またの浮遊地獄が待っています。
ああ、大空がわたしの目の前に来ました。
その選択は自分で確かに決めたのか?
それとも、前が見えずに先も考えずに決めたことか?
それすら見えない。
盲目になるな。