必要とされる想いは暖かく。
解って、知って行動をする。
覚悟はある。
わたしたちは銀の言う方角に進む。
「世界のツボを押しにいくぞ。」
・・・・。
正直にいうと意味が解らん。
(用は、急所に毒を差し込こんで、管理人を殺すぞ。)
なるほど。
また、殺しですか。
人は世界無くして生きれない。
だけど、世界の管理人が居なくなっても人は生きていける。
そう確信を持っているわたしがいた。
また、あの時のように人を殺さないと行けないと言う訳でも無さそうで安心した。
慣れない山道。
完全にわたしが足手纏いだ。
足首が痛い。
痛いと言う症状を『破壊』しようかとも思ったけど、却下した。
当然の事だから。
痛いと言う感覚が無くなれば死に直結するかも知れない。
だから、出来ない。
疲れと言うのを『破壊』はしているけど、身体も重い。
やっぱり、根本的には体力が無い。
どうしよ。
「はい、っと。」
!!?。
「ルカ、ちょっと、降ろしてよ!。」
足手纏いがさらに足手纏いになっちゃう。
嫌に思われたくないのに。
「嫌だ。」
つっ。
恥ずかしい、お姫様抱っこじゃん。
すごく、恥ずかしい。
こっちを向くな!。
「だって、疲れているでしょう?。」
ニッコリ、爽やか120%が似合うルカ。
本人は嬉しそうにも見えなくは無いけどさ。
重いのではという、乙女な考えがちらつく。
一応は50は無いと言っても、重いものは重いはずだ。
「俺もこの方が楽なんだ~。」
息苦しくないし。
でも、でも、温いのにドキドキするし、人とこんなに密着するのも久しぶりって。
あっこれで、二度目だった。
「いいの?。」
嫌われたくないわたしが居る。
八方美人になりたいとは違う。
わたしは銀やルカ、みんなに嫌われたくない。
少なくても、わたしの家族には。
「勿論だよ。」
必要とされている心地よさが解ってしまったら、みんなを手放せなくなる。
何が何でも守りたくなる。
可笑しな衝動だ。
自分でもこんな感情があると思うと意外に人は捨てがたいと感じた。
「ん、お願い。」
ちょっとは、甘えてもいいよね。
なにこれ、可愛いが感想だ。
あれからは大人しくなってピトな感じに定着。
ギュウって少し丸まって小動物な感じさえ思えて仕方が無い。
あぁ、ウトウトしてきたよ。
来た来た来た。
眼を閉じ出したよ。
うっし、寝た。
可愛い。
胸とかデカイし、色々眺めれるこのアングル。
でも、女の価値は胸だけで決まるわけではない。
そうじゃない。
やば、ニヤついてきたかもしんない。
色々ヤバイ。
来るものがある。
あぁ、もう駄目だ。
例えエルデナが、ロリでも、ショタでも、男でも良いかもしんない。
ヤバイ、ろれは駄目だ、人間として、男として色々ヤバイ。
でも、可愛いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!。
「おい、お前、その女を置いていけ。」
しかも、俺のコートの襟を掴んでいる。
手袋もして無いので素手だ。
頬を撫でるぐらいはいいよね。
頬にキスするぐらいは・・・駄目か。
ココまでは勇気出して抱っこしているわけだし。
「無理。」
邪魔だしさ、死んでよね。
埃を払うように風で族隊を殺す。
簡単に斬首。
可愛いなぁ、本当に楽しい。
「恐ろしいな。」
これが、シアワセなのかな?。
だとしたら、シアワセだよ。
大事なのはお互い。
その思いは暖かく、冷たく交じり合わない感情。
同じ想いなのに擦れ違う。