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キセキの反乱少女  作者: 華山
第一の落下
12/22

絶望の歌を紡ぐのは世界か、それとも…

発展に発展を重ねた世界。

世界は好機と見て咎人たちに裁きを下す。

どちらが絶望に包まれるのか解りやしない。

多いい人。

お祭りらしく、色んなものが出展されている。

そんなものどうでもいい。


「エルデナ、こっちでいいの?。」


「うん。」


解る。

感じる。

銀は、こっちだ。

なぜ解るのは解らない。

ただ歩く。

進む進む。


「オカシイな。」


なぜか、世界が歪んで見えた。

わたしの力を超えようとしている。

大地はわたしが支配している。

地震が起きないようにしている。

ここは山に囲まれて予想通りに地震が起きる絶好のところだ。

想像の超えた何かが来る?。


「ルカ、急ぐよ。」


あのお家の中にいる。

銀を返してもらうよ。

戸を叩き人が留守かどうかを調べる。

案の定、居た訳だ。


「何か用か。」


「はい。」


笑っていよう。

そうすれば、油断の一つはする。

相手は緩い感じだ。


「実は銀時計を落としまして、

あなたが拾ったとこを見ましたので返して頂きたいのですが。」


顔を顰める。

睨んでいる。

怪しさ全開なのかな?。

ま、後ろにはルカ、コウがいるし仕方が無いか。


「確かにあるが、待っていろ。」


待っていろか。

嫌がらせだな。

出てきた。手には銀時計がある。

足元には銀が居る。


「ほら、後子供も返すぞ。」


…あれ?。

なんだかオカシイぞ。


「もっと、居たかったぞ。」


…、

ついつい、ルカとコウの顔をみた。

ポカンとしているや鳩に豆鉄砲をしたかのような顔になっている。

今の銀の状況を言うと


「可愛い。」


可愛いの一声なのです。

こう、唇を尖がらせているとこや

この…蒼緑髪のズボン裾を握っている所がポイントであります。


「何を言っておる!?。」


あーだ、こうーだと説教だらだら。

これもそれも可愛く見えてしまうのは当然の事だ。


(水華は可愛い?。)


(可愛いけど、どうしたの。)


ならいいや、と色んなとこに移動する。

ポリープがあったらしく、それの駆除をしてくれている。

役に立つね。


(怖いの。)


怖いとは何が怖いかが知りたい。

解らないけど。

あれ、何が解らないのかな?。

銀と青年は仲よさそうに笑って、話していてて、コウとルカはからかっている。

良いじゃないの、皆が居ればわたしはそれでいいのよ。

そうに決まっているとわたしは感じる。


「まったく、どういう関係なんだ。お前等はなんだ。」


呆れ紛れに言う言葉。

ある意味タブーな気がする。

なぜか、苦しかった。


「お互いが必要とし合って、どうかしている関係?。」


なんじゃそれ、ルカが言葉にしたのがわたしも感じている答えでもあった。

よく解っていると思う。

ルカとわたしの関係がソレに近い。

依存し合う関係と思うの。

互いが互いに必要と思ってしまう関係。

寄生しあっているとも感じてはいる。


「ますます、意味が解らん。こんな子供に毒だと思うが。」


「わしは、子供ではない!!。」


…。銀。わしは無いと思うけど。

立ち話が楽しいとは思わなかった。

気が付くと異変が起きるまで話していた。

ほとんどが日常ネタでした。

大きい!?。

抑えきれない。


「な、な、な、地震か!?。」


人々が逃げまとう。

とりあえず、遠い何処かで『力』を使う。

『悪魔!』とも言われた。

何を言われてもいい、皆を守るために大を切り捨てる。

わたしは、殺戮者だ。

それ以上に何かあるの。


「急に収まったか??。」


…、皆を守るために何でも出来るのよ。

其れがわたしなんだから。


「運が良いじゃないの。」


うまく、笑えたカナ?。

解らないの。

自分でも、理解が出来ないから。


「そうだね。流石、俺の天使様だね~。」


ふふ、笑ってる。

うん其れが一番だ。

嬉しいな。

でも、天使はちょっと嫌です。


「エルデナ、どうするのだ?。」


次に頭に響いた。


(世界は、人類を排する気だが。)


わたしたちが居るにそんな事をするんだ。

馬鹿だね。

後ずさりする微かな音。

何が起きたか解らない人々は平穏、日常に戻った。


「わたしが動くしか無いでしょう?。」


この世界の管理人を殺す。

其れしか浮かばない。

あぁ、なんていう馬鹿な世界なんでしょう?。

歌いましょう。

世界に絶望を歌いましょう。


「お前等、子供を連れて旅をしているのか?。」


なんと言う、的外れな事をいうのかな。


「銃を飛び道具を使う、後衛は入らないのか?。」


意味が解らないと、皆で視線を見合す。

場は騒然としているとも言う。


「傭兵も兼ねているのだ?、5000Zでいい。」


「よし、雇う。」


銀が即答で答える。

どうやら、安いらしい。

物価とかは、銀任せだな。

…、どうしよ。

まぁ大丈夫よね。

今日、確かに人が死んだ。

あの時と同じように沢山の肉の塊を作った。

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