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キセキの反乱少女  作者: 華山
第一の落下
10/22

どうしようもないのが最近の事

無理無茶は前からしてきた事でもある。


「この世界は表は安全だ。近くの町まで行くぞ。」


なるほどね。

表はですか、戦争はないんだ。

確かに安全だな。

で、いつの間に調べ上げたの?。


「錬金術、科学の世界だからそこは宜しくだ。」


おお、いいね。

ルカの顔がキラキラしている。

うん、微笑ましい。


「剣とか大丈夫なの?。」


確かに、もっともな事です。

一応は武器はあった方がいい。


「大丈夫だ。」


よかったねー。

と言う感じに眼を見合す。

うん、このほのぼの感が欲しかったんだよね。


「でさ、エルデナは俺の事はどう思ってるの?。」


「お兄ちゃん?。」


あれ、ルカの顔が崩れた。

何、みんな、なんて顔しているの!!。


「銀がお母さんで、コウがルカの弟で、わたしが一番下かな?。」


沈黙。

辛いです。

わたし、何かしましたか?。


「そう、そうなのね。」


あれ、本当にわたし何かした?。

理解できない。


「家族を支えるのは当然の事だよね。」


ねーを銀に同意を求める。

眼を合わすものの逸らすという始末。


「さて、近くの町まで行くぞ。」


ちょっと!!。

無視ですか。

ルカの背中が寂しそうでした。

わたしのせいじゃないよ!!。絶対に。


近くの町は近代的です。

レンガ造りやわたしも知っているような家もある。


「ねぇ、ねぇ、これすっごいよ!。」


ルカはきゃきゃと飾ってある時計の中身、剥き出しの時計をみてはしゃぐ。

武器を持っている人は少ないけどいる。

悪目立ちしそうだけど、いいね。

わたしも参考書を大量購入して、作成したな。


「楽しいそうだな。」


「そうだね。銀。」


コウもキョロキョロしていてオカシイ。

違和感があるだろう。

みんながみんな、わたしたちを見ている。

わたしなんてアルビノもどきだし、銀は幼女で白髪。

ルカは蒼い眼で茶髪。

コウは…、ようするに多国籍な一行だ。


「本当に怖いぐらいに楽しいね。」


それでも、どこにもゴロツキが居るのは言うまでも無く。

わたしたちの前に来た。

汗臭い。

匂い。


「銀、この人。」


こくりと頷いていた。

厄介事だ。


「上玉だな。ちょっと、こっち来てくれねぇか。」


同情します。

下品な笑いが凄い雑魚臭がします。

ルカが怒っているような気がした。


「触れないでくれる?。」


後姿だけど、かなりにっこりと笑っているのだろう。

そんな気がする。


「兄ちゃんはなんだよ。彼ちゃんでちゅか~?。」


「家族だよ。」


さらっと言ってみる。

気のせいかな、ルカが微かに揺れた。

どうしたのかな?。


「まぁ、還れ。」


有無言わせずに鞘つきの剣でなぐる。

3回連続でいい音がなる。


「行こうか。うん。」


しばらく歩いて観光気分。

服装とかも全然違和感なんて無いみたい。

ポケットを探る。

なんとなく、なんとなく探ったんだ。


「銀時計が無い。」


「気づけ。アホ。」


銀、なんて事をいうの?。


「ということで別行動だ。わしを見つけろ。」


なぁ~~~~!!

そう言うと居なくなった。


「…、どうしよう。」


ルカとコウを見合わせて言う。

どっちもキョトンとしていた。


「まぁ、頑張ろうか!。」


ルカのニッコリ笑顔にノックアウトです。



町の外に出て相談する事にした。


「まずは、お金の問題だね。」


うーんと悩む。

わたしの力は諸広範囲。

災害級の術?です。

小回りがきかないよね。

応用に…って殺すのに特化している。

駄目じゃん。


「盗むか。駄目だね。」


でも、スリは罪になると思うし。

八方塞だ。


「悪党に泣き寝入りを貰う。」


コウ。

それっていいじゃないの。

でも、その発想は何処からだ。


「いいね。でも、ねぇ。」


髪の毛が弄られている感がした。

何でだろう。

後ろを振り向いても誰も居ない。


「こんな力の使い方とかありだよね。」


「ルカ、これ以上弄らないでよ。」


お金を稼ぐそれは生活するため。

終われば探そう、銀の時計を探しましょう。

方角を示す銀の導き手は隠れ、

この非日常と言う名の『日常』を送ろうか。

それも、銀の時計を見つけてからだけど。

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