なんか都市伝説思いついたので書きます
――次は、東来宮、東来宮、法壑寺前です。
目が覚めると、そんなバスの放送が聞こえた。僕以外に乗客はいない。スマホを見ると、時刻は22時43分。夜中だった。
寝ぼけた瞼をこすりながら、寝て忘れかけていたことを思い出した。
塾の帰りに宇津交通局のバスに乗って、雲雀・東山国道から天辻というバス停へ向かっていた。その区間に、東来宮なんていうバス停はないはずなので、バスを乗り間違えたと思う。しばらくすると、バス停に着いたので、急いでバスを降りた。辺りは濃霧が広がり、ほとんど何も見えない。バスの行き先表示だけが光って見えていた。そこには、紫色で書かれた「9」の番号と、黄色で書かれた「ひばり」という行き先があった。僕は違和感を感じた。宇津交通局の番号は緑で、行き先はオレンジだったからだ。
バス停の時刻表を見ると、23時ちょうどにバスが来ると書いてあった。
番号は「86」、行き先は「彁々台」。僕の家の最寄りからそこまで遠くないので、そのバスの終点から家まで歩くことにした。
そうしてバスが出ていくと、辺りは真っ暗になった。遠くから謎の笛の音が聞こえてきた。言うなれば、指で吹くような音だ。その後、スマホの電波もつながらないので空を見ながら待っていて、ふとスマホを見ると、22時58分になっていた。その直後、遠くからバスが来る音がした。そうしてやってきたのは、87番の彁ゝ台行き。僕はそれに乗り、再びバスに揺られていた。車内で塾の宿題をしながら、到着するのを待っていた。




