第一話 あだ名:短命 その名の通りの終焉
人には名前がある。
日本だと苗字が先に来て、名前が後ろに来る。
外国だと、
名前が先に来てファミリーネームが後ろに来る。
名前が長かったりすると、
通称を教えて略した呼び方もある。
これも、一つの名前だ。
愛称、沢山の人に共有するのではなく親しい人に、
付けてもらったり、
呼んで欲しいと教えてあげる呼び方のこと。
まぁ、多分これも名前の一つに分類される。
他にも敬称や、蔑称、別称、探そうと思えばいくつか見つかる。まぁ、良い意味も悪い意味も含まれるような物だとは思う。
そんな名前のなかで、あだ名というものがある。
愛称とか通称にも近いそれは、小さい頃から友達とか、先生とかにつけてもらいいつの間にか広まっていく物だ。
まぁ、名前ってそういう物だけども。
まぁ、なんにしても、どういう物であれ、
何かに名前がある時って、良い意味と悪い意味が同時に存在するよな。と私は思う。
なぜ、こんなにも淡々と長いことを言わねばならないかと言うと、私の場合、そのあだ名が、
「やーい、“短命!”生きてるかぁ?」
「うわっ、ドロドロだ、近づいたら、俺たちも短命になっちゃう〜,逃げろ〜」
「,,,,。」
短命。だからだ。
まぁ、決して良い意味には思えないあだ名だと思う。
このあだ名のせいで、よくいじめられる。
いじめと言っても、靴にカエルを入れられたり、
机に水性ではあったけどペンで、病死とか、事故死とか色々な死因を書かれる程度の物だけど。
そんな私の名前は、短野命。
だから苗字の短と、名前の命をとって短命である。
わかりやすいでしょ?
一応、私は小学生6年生。生まれは,,,1月2日。
両親が言うに出産の時に、短い時間でスッと産まれてきてくれた命だから、“命”と名付けたらしい。
別にこの名前は、嫌いじゃないし、
お父さんもお母さんも愛情込めて育ててくれているから、苦しくはない。
でも、あだ名をつけられるといつもいじめられてきたから、学校はと言うより、
名前を付けられる空間は嫌いかな。
そんなこんなで同級生の男の子たちの
いじめをまた受けて、
みんなが立ち去ったのを確認して
私は家に帰ろうと横断歩道を渡った時だった。
/ヴォオオオン!!!!!!/
「危ないっ!!!」
「、、、え???」
私の命は、呆気なく終わりを告げた。
覚えているのは、とても大きなブレーキ音と、
誰か大人の声、そして
大きな鉄の塊が、自分へと衝突したことだった。
短命。正に“名は体を表す”。であった。




