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人参

作者: 赤木

遂に出ました。多分これが美味い!人参料理にまつわるエピソードを、大募集です!!

魔法なのか、途端に腫れたダランとした右腕が治り始める。


「このまま三日間は安静にして置いて下さい。それと、決してこの事を他人に言ってはいけませんよ。」


 と言うと、傷口の包帯を取ってくれた。

「何されてたんですか。」


 るしあ「私を守っててくれて…」


 ちょこ「あらやだ。」


 照れたちょこ先生は、念入りに薬局の場所と自分のした治療行為をバラさない様に口付けすると、そのまま診療所の奥に篭ってしまった。


 そして、其の念押しと、処方される薬の書かれた紙を渡された。


 マリンとるしあは遠く、どこか拙い場所で、其の薬局で薬を買うと、目の前から、巫女の格好をした破廉恥が、やって来ると問答無用で祈祷をしてくれた。

 そして、船に帰って再び、留まる場所を探した。


「ってか。これただのカルシウム剤じゃ無いか。船ウチにもあるぞ。こんなもん。」


 マリン船長は、文句を言っていた。だが、丁度買い物を終えたらしい一行と遭遇する。


 魔界から程近い場所で、マリン達一向は、大蝙蝠の群れと遭遇した。降臨者アドベントだ。


 (カーンの民)


 蝙蝠と一口に言っても、かなりデカい。鋭い牙に暗褐色な体、ここが魔界に程近い所なのか知らないが、吸血鬼を彷彿とさせるのは、都合の良い所だ。それとも、マリン達の魔力が引き寄せる努力故の刺客なのかも知れない。ボスが睨み付けて来た。


(葛葉じゃないよ。転生だよ。)


 る「マリン、血を吸われるよ。ここはるしあに任せておいて。」


("ルシファア")


 るしあは、ネクロマンスで、死んだ船員を取り出し、銃口を群れに向かって向けさせる。カチリと、銃から魔力を放たせると、満足する様に、もう一発、二発と絶えず連発させる。


(ふとコロナ禍を思い出す)


 マリン「任せておけって言うけどさ、こんな可愛い子に戦闘を任されたんじゃ、海賊の名折れよ。」


(これが奇跡でない事を希う。)


 言うと、マリンはと・あ・る・事・情・から銃弾の入って無い銃ピストルを大蝙蝠の群れの先頭に向かって開け放つ。


(大海に出る号令、世界はそれでも汝等を祝福する。)


 ハート色の大魔力と共に、轟音・爆発が起こり、大コウモリの群れは忽ち崩壊して行った。


(狂犬病の原因たるコウモリの群れ、バイオハザードは既に無く。)


 る「すっご〜い。マリンは最強だね。うん。」


 マリン「こんなもん朝飯前よ。それより、ねぇ見て見て、こんなにも腕が動ける様になってる。」


 マリンは腕をぐるぐると動かすと、イテッと傷が身に染みる様だ。そして、マリンは意を決する。


「面舵一杯!これから、ぺこランドに向かう。魔界から程近いけど、まあまあ、人の出入りもあるから、情報は確実だ。今後、川を上っていく。それで、アイツらの情報を見つけ次第、倒しに行くぞー!」


()


 その時、虚空からときのそらが出現した。


 ときのそらは、キッとマリンの方を睨むと、それを見てがるるるると唸るるしあの方に近付いて行って、其の手を握る。


 そら「大丈夫。落ち着いて。貴方はそのままで良いから。」


 るしあは、一頻り唸り続けると、ふんと、そっぽを向いてこう言った。


「どうせ、るしあの事は分からないのです。結局…」


 るしあは、また独りになってしまったかの様に、魔力のオーラを纏い出す。其のオーラは、マリンの足元にも絡み付いてる。


「大丈夫よ。貴女達は一人じゃ無い。」


 ときのそらは、そう言って、その場を後にした。


 〜〜〜


 人参料理を訝しむぺこーら。其の腕は縦横無尽に栄養価の価値の字を切り取って行く。


 ぺこーら「近場で取れた魚がぷるるんをと大きな声。シャトー、メスを通すように腹で切る。今日は煮込みだな。」


 「余った部位はジュースにするとして、それを煮出して撹拌して脂を出したら、"豆"の煮汁にして、シャトーブリリアントぺこ。」


 今朝方仕入れたサイン入りの人参を貰う。この手は何度も及び腰だ。先程の俎板の上の鯉とは違う。


 「次はサイコロステーキ(スユュ)ぺこ。先程の脂を敷いて、最大の今日取れた人参を大幅にカットして行くぺこ」


 然う云うや早いか、包丁を斧の如く南十字星に切って行く。この工程もまた、今朝採れた人参を批評に出さないようにと、敢えて大きさを誤魔化す手法に過ぎない。


 「今日も採れたての青参は丸齧りしたぺこね。人参は魂の籠る料理ペコ」


 次々に量産して行く試作品の"丸齧り"、ムーナが見てます。人参は暴れ乱る様に痩せ細っていた彼頃を奏でます。キリキリと哭いて慶ぶ様は、まさに人間模様。雨模様も最早、極論から、持論へと晴天へと至るのです。


 其の菜の花は、飾りに仕上げます。


 人参は妖艶にポワレされ、焼けた部分を直接スユュッと刈り取り、焦げた部分を天日干しに、窓から洗濯バサミで追い込みます。


 刺身です。


 頂きます。


 人参は更なる進化を遂げます。


 丁寧に丸洗いして行きます。其れはまるで、晴天に座する野山の開放。宴は夜まで続きます。


 「皮の分厚い人参を茹でるぺこよ。一般的な人参はスティック状に仕上げ、軽く脂で茹でるぺこよ。ニュマワン」


 「コンゴぺこよ。只管人参を叩くペコ」


 「はい。師匠」


 段々とムーナの手捌きが上手くなって行きます。これも料理の人参だとか。


 マリン「–––って云う訳でさ、其の二人に返り討ちにされたんだよね〜。」


 ぺこーら「成る程ぺこ。」


 「其れで、其れでどうなったぺこ。ノエルは死んだんじゃなかろうか。狂牛の様な乱った部下どもは、埒道から団長に寝取られたぺこ」


 「ノエルか〜。ノエルはまあ、ケーサツだからなー。知らんとは思うけど、私も逮捕される曰れは無いんだよ。花火大会になっぢまったけど。」


 人参は惜しむ所を`知りません。一瞬で駆け抜けた思考回路がバラバラにした人参、土ごと火で温めた人参の曲芸。そして、人参の全てが詰まったスープ。其の先端から匂うこの世全ての土の味。具材は何も、真半分に切った人参を煮込むだけで良いのですから。ふと、マリンから別の匂いがする事を気付きます。


 (これは、口紅ぺこよ。)


 先端をカットした人参は霰も無く、朝起きた時に其の酢漬けを食べた時の痺れ瞬き樽や、まさに別天。残りをペイントに、人参料理を嗜む日は、まさに青天。残りの雲も白の神も、お前もスティックを齧りながら、煮汁の甘みをも知りえます。


 ムシャムシャ


 つまみ食いが捗ります。にんじんの唐揚げは、子供の頃の懐かしみ


 



 カチャ カチャ


 運ばれて来る色取り取りにカッティングされた人参料理と、遠方の大陸で貿易で手に入った香辛料で出来た郷土料理に舌鼓を打ちながら、宝鐘マリンは、子供時代の親友であり、特別に近くの河口に船を留めさせてもらった兎のプリンセス・ぺこーらと話を続けた。

マリン「最近、鮫・運・は良かったんだけど、どうにも人相手に調子が良くなると言いますか。」


 ぺこーら「其れは大変だったぺこね。」

「でも喧嘩は良くないぺこ。」


 集まった故意歓談、ぺこーらはふと、先程まで人参に名前を付けていただけの事を思い出します。


 るしあ「うんめぇ…(死ぬかと思った。)」


ぺこ〜ら「最近さ〜、ウサ建の社員のムーナって娘が何者かに狙われていて、森の方から怪しげな視線がするとか何とかでさ。」

「森の方に行ってみて確かめて欲しいぺこなんだよ。」


 マリン「お安い御用だ。その位なら何とかしてやる。」


 るしあ「そうだね。ぺこーらのためにも頑張らないと。」


 ぺこーら「本当ぺこか!?ありがとうぺこ〜。」


 こうしてマリン達は、問題となる森の奥に潜む珍獣・猛獣達のお噺について、関わることになった。しかし、相手は歴戦の猛者。一筋縄で行く筈もなかったのである。


冥界の伝手で、其の心はって話になったんですけど、敵なし味方0の新しい世界は何処に、って言うか。其の〜、色々と散々と冥界への侮辱を改まっていた今日この頃、見るだけで良いと云う分かりやすい私感と言うか、確かに然う云う栄光が難しかったなと言うか、私そもそも将棋の最善を知ってるのですが、其の途中から、同期して、あの頃は〜ってか、六眼極門疆停って言うか、呪術史の双六のサイコロと言うか、其の脚色が無かったって御噺。

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