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となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい  作者: usi
宮川さんとのたわいもない日常
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Vtuberには同時視聴という文化がある

最近は放課後にVtuberについて話すことが日課になっている。


「ねえ。Vtuberの同時視聴の動画見たことある?」


 宮川さんがいつものように顔だけこちらに向けて話かけてくる。


「あるよ。たまに好きなアニメや映画の同時視聴の動画をみたりするよ」


 Vtuberでは主にメンバー限定配信のときに多く行われる。


「あれって私にぴったりだと思うのよ。しゃべらなくてもいいわけでしょ」


「だめだよ!あれって別の端末で映像を再生するから、実際の配信では画面に表示されているよく分からない時間が進んでいくだけだよ!」


 喋らなくていい同時視聴などあるわけないだろ。それならなぜわざわざ同時視聴などするのだ。


「それなら実際に映像を流せばいいんじゃないの?キャプチャーとかして」


 宮川さんは妙案を出したみたいなテンションで言ってくる。


「だめに決まってるよ!僕は宮川さんを数少ない犯罪者系Vtuberにするつもりはないよ!」


 僕は咎めるように彼女に言った。


「そんなにおおごとだったのね。ごめんなさい。反省するわ」


 宮川さんは頭を下げながら言った。反省してくれたのならよかった。それにしても宮川さんって結構適当だよな。


「前から思っていたけど宮川さんって結構適当だよね」


「何を言っているの?私ほど丁寧な人間はいないわ。配信での挨拶だって「こんにちは宮川です」って丁寧に挨拶してるもの」


「そこは丁寧にしたらだめな部分だよ!Vtuberの最も恐れる身バレに直結しちゃうよ」


 どこに初めに本名を暴露するVtuberがいるのだ。


「なによ。この前はこんばんきーつねだめっていったくせに」


 宮川さんはふてくされながら言う。それはだめだろ。


「それとこれとは別問題だよ!後で挨拶のところは編集でカットしたほうがいいよ!」


 絶対にカットすべきだ。


「わかったわよ。というか同時視聴のはなしよ。何かおススメのやつとかある?」


「そうだなー。やっぱりメジャーなところで「ワンピイス」とかいいんじゃないかな?」


 やっぱワンピイスは最高だよな。おもしろすぎて恐いくらいだ。


「ああー。あの「のびのびの実」を食べてのびる人間になったチョッ〇ーが大剣豪を目指す話でしょ?」


「全然違うよ!チョッ〇ーが一人3役してるよ!過労死しちゃうよ!」


 チョッ〇ーやばすぎだろ。チョッ〇ーの腕が伸びるのはあまり想像したくない。


「私ワンピイスとかあまり知らないのよねー」


 宮川さんはあまり漫画とかは読まなそうだな。


「宮川さんは好きな漫画とかあるの?」


 一応聞いてみよう。


「ドラ〇もんとか」


「他には?」


「ちび〇子ちゃんとか」


「他には?」


「北斗〇拳とか」


「最後にまさかの北斗〇拳だったよ!サザ〇さんだと思っていた自分が恥ずかしいよ!あとやっぱりうちのおばあちゃんとセンスが同じだよ!」


 北斗〇拳が好きな女子高生はそうそういないだろう。


「なによ。結局どうすればいいのよ?」


 宮川さんは少し不貞腐れながら言う。


「うーん。その中だったら北斗〇拳が意外性があっていいんじゃないかなー。ちなみにどのくらいまで分かるの?」


「「お前はもうくたばっている」」


「微妙に違うよ!」


宮川さんとの特訓は続く



最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!


めちゃくちゃうれしいです!


これからもよろしくお願いいたします!

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