表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい  作者: usi
となりの宮川さんは人気Vtuberになりたい ストーリー版
20/29

川上さんとデート2

 前回のあらすじ 川上さんとデート?にきた


 僕たちは激辛ラーメンを食べた後、服を買いに来ていた。なんか川上さんが僕の服を選んでくれるらしいはずだったのだが。


 「この服はどう?」


 「うん。いいと思うよ」


 川上さんが試着室のカーテンを開けて服を見せてくる。ピンクのワンピースに麦わら帽子。王道でいいと思う。


 「じゃあこの服は?」


 「うん。いいと思うよ」


 黒いシャツに半ズボンで今度はギャルのような服だ。うん。雰囲気が違っていいと思う。


 「これは?」


 「うん。いいと思うよ」


 紫のジャージに紫のズボン。これはこれでいいかもしれない。


 「何言ってんのよ!どうみてもダサいでしょ!ちゃんと見てないわけ?!」


 川上さんが怒って自分が着ていた服を投げつけてくる。


 「あいた!違うよ!僕は本当にかわいいと思って!」


 正直に言った。それを聞いた川上さんは


 「・・・ふん!ならいいわ!これ全部買うわ」


 と言って会計に全部持って行った。あれ全部買うのか。お金大丈夫なのかな?


 「次はあんたの服も買うわよ!」


 「そういえばそうだったね」


 僕たちは別のお店に向かった。


 「ねえ。あんた普段どんな服着てるの?」

 

 「うーん。夏はTシャツに上から半そでの薄いやつ羽織って下は長ズボンかな」


 「・・普通ね」


 「そうだよ!どうしても普通になっちゃうんだよ!」


 なぜか普通になってしまうのだ。なんか奇抜な服は目立つから嫌というか。


 「見てなさいこの私がこの夏のトレンドを選んであげるわ」


 川上さんは自信満々だ。僕は知っている。女性が自信満々なときは大抵失敗することを。


 「ほらこれとかどう?」


 川上さんは紺色のジャケットに濃い緑のインナーそしてネイビーのズボンを持ってきた。


 「これは!たぶんだけどいい感じなのでは?」


 「そうでしょ!このために勉強してきたのよ!」


 川上さんは得意げかつ嬉しそうだ。


 「ん?でも勉強してるんだ男性のファッション」


 将来はデザイナーになりたいのかな?


 「そ・そうよ!日頃からファッションを勉強してるのよ!」


 目が泳いでいるけど。まあいいか。


 「ありがとう!他にも選んでよ!」


 「任せなさい!」


 そして川上さんはノリノリで服を選んでくれた。どれも良かったが結局一番初めに選んでくれた服を購入した。僕も楽しかった。


 「次はどうする?」


 「そうね。なんか甘いもの食べたいわ」


 「いいね。僕甘い物好きなんだ」


 「やっぱりタマね」


 「意味がわからないよ!ねこが甘いもの好きなんて初めて聞いたよ!」


 僕たちは甘い物をさがして歩き回っていると、ソフトクリーム屋を見つけた。


 「おっ。ソフトクリーム屋があるよ!」


 「良くやったわ!何にしようかしら」


 どうしよう。ここはやっぱりチョコかな。でも普通すぎるか?でもチョコ好きだし。


 「私チョコミントにするわ。今年のJKのトレンドらしいし」


 「それ本当?!僕聞いたことないけど!」


 「そうらしいわ。友達の友達が言ってたみたいだわ」


 「絶対嘘だよね!そもそも友達いないよね!」


 川上さんが不服そうな顔でこちらを見てくる。


 「うるさいわね!まあ好きなものが一番かもね。ストロベリーにするわ」


 確かに自分の好きなものが一番かもしれない。


 「僕はチョコにするよ」


 そうして僕たちは好きなものを頼んだ。ソフトクリームを受け取った後、店内の椅子に座った。


 「んんー。おいしいー!」


 川上さんは頬っぺたに手を当てながら美味しそうに言う。おいしそうに食べるなー。


 「おいしい」


 僕のチョコソフトクリームもすごくおいしかった。やっぱり王道こそ至高だな。普通最高!


 「ちょっとあんたのも食べさせなさいよ」


 川上さんが僕のを欲しそうに眺めている。


 「いいけどそっちのもちょうだいよ」


 「分かったわよ」


 川上さんが僕のソフトクリームを直接食べる。


 「おいしいー!チョコもいいわね」


 川上さんの顔を見ると、ソフトクリームが頬についている。僕はそれを手で取ってそのまま食べた。


 「ちょっと!何してんのよ!」


 川上さんが慌てて頬を触っている。


 「え?でももったいなかったし」


 あのまま捨てるのもな。せっかくおいしいソフトクリームなのに。


 「もういいわ!」


 川上さんが怒ってそっぽを向いてしまう。


 「ごめんよ。川上さん」


 僕が謝ると川上さんが自分のソフトクリームを僕に向けてきた。


 「・・約束したでしょ。私のもあげるわよ」


 あれ?そんなに怒ってなかったみたいだ。


 「ありがとう!」


 僕は川上さんのソフトクリームを食べる。


 「すごくおいしいよ。ストロベリーもいいね」


 すると川上さんが突然僕の頬に手を置いた。


 「な?!川上さん?」


 その後僕の頬についていたソフトクリームを指ですくって食べた。


 「お返しよ」


 彼女はいたずらした子供のように笑った。なんかすごくドキドキした。


 僕たちはソフトクリームを食べ終わると、今日は解散することになった、今日はとても楽しかったな。


 「ありがとう!楽しかったよ」


 「私もよ!またいきましょうね」


 僕たちは手を振りあって別れた。


 「ふー。今日は楽しかったな。・・ん?」


 だれかからメールがきたみたいだ。宮川さんだ。メールには


 「今度遊園地に行くわよ。断ったら殺すわ」


 と書いてあった。しばらく考えた後


 「了解です」


 僕はそれだけ返信した。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ