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81

警察で証拠を確認する林田達。


-81 集合-


 魔学校長のマイヤは林田を許し、早速持ち帰った映像やマイヤの発言が証拠として使えるかを皆で確認しようと提案した。


光明「まずはこちらをご覧ください。」


 マイヤが義弘と思われる覆面男に催眠術を掛けられた場面だ。催眠術を掛けられマイヤが自らの手で書類を書き換えたあの場面。


マイヤ「ノームを含む私達アーク・エルフの一族は催眠術に強い特殊スキルを祖先からの遺伝で持っているのですが、まさかその長たる私が・・・。」

ドーラ「じいちゃん・・・、思い出したくないなら無理に思い出さなくていいよ。」

マイヤ「いや、良いんだ。捜査に・・・、いやノームの仕事に協力出来るなら喜んでやるよ。」


 映像内で書類を書き換えた後、マイヤがぐっすりと眠っているのが何よりの証拠だ。

 次に鏡台にあったもう一つのカメラで撮影した映像を再生した。


光明「これはマイヤさんが鏡台に仕掛けてあるもう一台の監視カメラの映像です、少し音が小さいので最初の映像から音声を抜粋してありますが、勿論同時刻に同じ場所で撮影された物ですので問題は無いかと。」


 暑さが故に義弘が覆面を取った場面を再生した。


結愛「義弘が・・・、あれ程の魔力を・・・。」

林田「しかし、いつの間に魔力を得て催眠術の修業を行ったのでしょうか。」

マイヤ「原因はリンガルスにあると思われます、きっと短期間ではありますがリンガルスの下で修業したからだと思われます。また、無理矢理な方法で魔力を引き出したのかと。」

結愛「しかし・・・、ただの魔学校の職員がどうして?」

マイヤ「理事長、恐れながら申し上げます。リンガルスは大賢者なのです!!」

林田・ドーラ・結愛「大賢者?!」

結愛「・・・、って何ですか?」

羽田「これがデジャヴってやつですか?」

光明「以前にもあったんですね・・・。」


 確かに以前にもあった会話だ、ただ重要なのはそこだけではない。義弘が大賢者の力を得たのはマイヤに催眠術を掛ける為だけなのだろうか。


光明「そう言えば、レースの方は?」

林田「テレビをつけますね。ただ・・・、爆弾処理の方が心配ですね。」

男性「それなら安心して下せぇ。」

林田「その声は・・・。」


 林田が聞き覚えがある声に振り向くとそこには結愛や利通と共に競馬場に仕掛けられた爆弾の処理に向かったダンラルタ王国警察の爆弾処理班がいた。


プニ「おやっさん、安心して下さいよ。ネフェテルサ王国のレースコースに仕掛けられていた爆弾の処理は無事完了しましたよ。他の2国の現場に派遣された連中からも連絡を受けやしたがもう大丈夫だって言ってました。」

ケルベロス「約1名無茶をしようとしてましたけどね。」

レッドドラゴン「プニったら人命がかかってるから俺が何とかするんだって自分が持ってた棍棒で爆弾をぶっ叩こうとしてたもんな、イヒヒヒヒ。」

林田「それにしても無事で何よりだ、良く帰って来てくれたよ。」

プニ「おやっさん。そう言えば、捜査はどうなっていますかい?」

林田「実はな・・・。」


 林田はプニ達に今分かっている事を事細かく全て話した。勿論、「あの事」も。


爆弾処理班「何ィ?!大賢者?!」

プニ「って何・・・。」

マイヤ「このくだりもう良いですから。」


 プニにはまた個人的に説明するとして、パルライが思い出したかのように切り出した。


パルライ「取り敢えずレースを見ましょう、⑲番車の位置が気になる。」


 林田がテレビをつけると⑲番車が最後の18kmのホームストレートに入った場面であった。主催者側に情報が無い真っ黒のカフェラッテが走っている。ただ妙な位ゆっくりなのだ、時間を稼いでいるかの様に。そしてゴールしかけた瞬間に異変が起きた。

 何と、観客達や関係者の目の前で車両が一瞬にして消えてしまったのだ!!


車両が消えた理由とは・・・。

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