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80

光明が自身の技術を発揮する。


-80 証拠-


 光明が到着すると、羽田は監視カメラの映像が入った2枚のSDカードを手渡し状況を説明した。勿論、義弘が大賢者と同等の魔力を得ているという事も。そして主要警備室に戻り監視カメラの映像の複製を貰えるか確認しに行った。

 カードを受け取った光弘はすぐに解析を開始して映像と音声を見聞きして比べ、同時刻で同じ場所の物と分かった瞬間に改めて作業を再開した。


光明「大賢者・・・、ですか。」

パルライ「ええ・・・、伝説の存在と言われていましたがまさかこの様な場面で出くわすとは思いませんでした。正直敵に回したくないのが本心です。」

光明「そんな存在に義弘が・・・。」

パルライ「おそらくですが。」

光明「急ぎ作業を行います、どうやら一刻を争うみたいですし。」


 一刻と言えば光明は気になる事があった。


光明「そう言えば⑲番車は今何周目ですか?爆弾処理の状況が気になってまして。」

デカルト「残り15周だそうです。」

光明「お2人の国の爆弾の方はどうなっていますか?」

パルライ「確かに気になりますね。」

デカルト「すぐに聞いてみます。」


 2人は各々の国の警察や王国軍に連絡を入れ爆弾処理の状況を確認した上で⑲番車が後15周という事を伝え、処理作業を急ぐように命じた。


デカルト「こちらは後2個だそうです。」

パルライ「こちらは残り1個と申しておりました。」


 しかし、気になるのはやはり・・・。


光明「今走っている⑲番車の正体は何者なのでしょうか。」

パルライ「主催者である私達に情報が無く、起爆に関係あると言うのが気になりますね。」

デカルト「車を止めさせますか?」

光明「いえ、やめておきましょう。レースに手を出したらその瞬間に起爆のスイッチを押されかねません。」


 光明はパソコンからSDカードを取り出した。


光明「作業が終わりました、急ぎネフェテルサに戻りましょう。」

パルライ「重要参考人として魔学校長を連れて行くべきでしょうか。」

光明「そうですね、実際に現時点で被害に遭った人物は魔学校長と梶岡さんですから。」

羽田「ご主人様、お待たせ致しました。必要な監視カメラの映像の複製です。」

魔学校長「私も協力させてください。」

パルライ「ありがとうございます、では急いで行きましょうか。」


 パルライは魔学校長含む全員の体内に自分の魔力を流すと『瞬間移動』で全員をネフェテルサ王国警察にいる林田の下に連れて行った。

5人が突然現れた為、林田は驚き持っていたコーヒーをこぼしてしまった。


林田「あちっっっっ!!あ、お帰りなさい。お待ちしておりましたよ。」

光明「只今戻りました、結愛もここにいますね?」

結愛「ごめん、ファンデーション直してた。」

光明「おい、そんな場合かよ!!」

結愛「何よ、女にとったら大事な事なの!!」

パルライ「まあまあ、それ位にしておきましょう。光明さん、監視カメラの映像をお願いします。」


 林田は初対面のアーク・エルフを手差しした。


林田「あの・・・、こちらの方は?」

魔学校長「申し遅れました、私バルファイ王国魔学校で魔学校長を致しております・・・。」

女性「じ・・・、じいちゃん!!何でここに?!」


 爆弾処理班との競馬場近辺の調査と爆弾処理を終え戻って来たドーラだ。


魔学校長「ノームではないか、そうかここはお前の職場か。重要参考人としてついて来たんだよ。では改めまして孫娘がお世話になっております、バルファイ王国魔学校長のマイヤ・クランデルと申します。」

林田「これはこれは、ノーム君のおじい様でしたか。本日はお越しいただきありがとうございます。知らなかったとは言え、先程は失礼致しました。」


やはり世間は狭い。

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