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64

爆弾処理班が来る・・・。


-64 この世界の爆弾処理班-


 林田の指示を受け、ただちにドーラが連絡を入れると、ダンラルタ王国警察から爆弾処理班が派遣され各国に散らばりもうすぐ到着するとの折り返しの連絡があった。

 こっちの世界での爆弾処理班といえば重厚な装備を付けた正しく「爆弾のプロ」というイメージがある。

 数十分後、軽装の男性が数名警備本部にやって来た。


男性「お待たせっした、爆弾処理班っす。」

林田「おいおいノーム君、こいつら本当に大丈夫なのか?」

ドーラ「大丈夫ですよ、何せ彼らは火のプロですから。上級魔獣と上級の鳥獣人族ホークマンの集まりですよ。ここは私達にお任せください、警部は警備の指揮に戻られた方がよろしいかと。」

林田「分かった、じゃあ任せるから随時報告を頼むな。」


 林田警部はその場を離れ、逃げる様に競馬場周辺の警備隊と巡回し始めた。

ダンラルタ王国警察から派遣された爆弾処理班は6名、内2名は上級鳥獣人族アーク・ホークマンで火属性に強いレイブン、そして人の姿をしたレッドドラゴンが2名と爆弾探し要因のケルベロスが2名、しつこい様だが全員かなりの軽装だ。

 リーダーを務めるレイブンのプニは昔かなりのヤンチャだった為、少しチャラさがあった。


プニ「んで、どっから調べます?」

利通「プニー、久々だな。取り敢えずこの競馬場から頼むわ。」

プニ「利通じゃねぇか、久しぶりだな!魔学校以来か、まさかお前と仕事するとはな。」

結愛「プニ、俺達もいるぜ。」

プニ「おお!!結愛に光明じゃねえか、結愛のキャラも相変わらず変わらねぇな!!」

光明「俺達も捜査に手伝うから宜しくな。全社員一同、捜査に協力するぜ。」

プニ「貝塚財閥だったか?えれぇデカい会社だもんな、心強いぜ。」

利通「よし、そろそろ始めようぜ。」


 テントを出て、ケルベロス達が嗅覚を利用して探し始めた。


ケルベロス①「ふんふんふん・・・、さっきからずっと匂ってたけど分かるか?」

ケルベロス②「この火薬臭い匂いだろ、お前も感じるか。」

プニ「匂いなんて全然しねぇぞ、どっからだよ。」


 ケルベロス達の案内で全員が競馬場内のコインロッカーへと向かって行った。南口にあるロッカーの45番、微かにだが確かにカチカチと音がしている。


ケルベロス②「これ、開けれるか?」

光明「任せろ、こういうのは得意だからな。」

プニ「よっ、先生。待ってました。」

ケルベロス①「噂の小型マシンの登場か。」


 ロッカーの鍵穴に光明が持ち寄ったマシンのアームを挿入して回すと鍵が易々と開いてしまった。

 デジタル時計が接続されたダイナマイトが仕掛けられている。ただこの爆弾、特徴的な点が1つだけあり、デジタルの数字が「0」に近づくペースが遅くなったり速くなったりとカウントダウンが不規則な進み方をしていた。

 ドーラは脅迫状にあったとある記述を思い出していた。


-最下位がゴールした瞬間に爆発する様に設定してある-


 ドーラは魔力映像を出し、最下位で走る⑲番車を見ていた。右下でデジタルの数字が上下している、どうやらスピードメーターらしい。


ドーラ「⑲番車・・・、出走表にも何処にも何故か名前が書かれてないですね・・・。」

利通「どの国の代表かは分かるか?」

ドーラ「それも書かれてないです・・・、主催者に問い合わせたら分かるかと。」

結愛「聞いてみるからちょっと待ってくれ。」


 結愛が懐から携帯電話を取り出し、主催者に問い合わせようとした瞬間・・・。


男「おいお前ら、余計な詮索すんじゃねぇ・・・。このエルフがどうなっても良いのかよ?!綺麗な顔に傷が入っちまうぜ・・・。分かったら全員黙って手を挙げてその場に伏せろ!!」


 覆面をした男がドーラに小刀を突き付け後ろに立っていた。顔が見えないその男のから狂気のオーラを全員感じ取っていた。

 両手を挙げ、息を呑んでその場にひれ伏していた。覆面の男は未だドーラを離そうとはしない、ただドーラはずっと冷静な顔をしていたが。 


ドーラの表情の意味とは。

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