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神様から光へのプレゼントはまだあった。


-⑥心配する必要なかったじゃん-


 ドーラがどうしてびっくりしているのかを光は理解出来なかった。


光「どうしたんですか?」

ドーラ「すみません。あの・・・、恐れ入りますが、もう働く必要無いんじゃないですか?」


 どうやら身分証を提示した時に銀行残高も見えるらしく、その金額を見て驚いた様だ。ただ、光はそんなに驚くほど持ってないんだけどと思いながらドーラに登録を進める様にお願いした。思ったよりあっさりと終わってしまった


ドーラ「はい、登録が完了しました。こちらがギルドカードです。こちらには魔力により光さんの職歴やお持ちの資格などの情報が登録されています。これを職場での面接時に持っていけば大丈夫ですのでね。」

光「ありがとうございます。」


 光はギルドを出てゲオルの店のATMにカードを差し込んだ。「残高照会」のボタンを押すとそこには「1京円」の文字がありまた神様の仕業だなと愕然とした。しかし、働かずに過ごしていたら周りの住民に怪しまれる。街中にあるパン屋が従業員を募集していたので一先ずそこで働くことにした。

 次は住む家だ、広めの土地を買える財産があるみたいだがやはり怪しまれたくないので一般家庭レベルの土地と一軒家を購入した。その事をネスタに話し、建設が終わり次第引っ越すつもりだという事も伝えた。

 数日後、建設が終わったという連絡を受け、引っ越すことにした。この世界に来て間もないから特に大それた荷物がある訳ではないので荷造りにはさほど時間はかからなかった。

 出発の時、玄関でネスタが光を待ち構えていた。


ネスタ「寂しくなるね、ずっとここにいてくれて良かったのに。」

光「いえいえ、そう言う訳にもいきませんので。」

ネスタ「また遊びにおいでね。」

光「お世話になりました。」


 そういうと2人は抱き合い、光は新居へと向かった。

 光の家はネスタの家から街を挟んで反対側にあった、特に急ぎの用事もないしパン屋での仕事も明後日からなのでゆっくりできる。なので光はのんびり歩いて行く事にした。空は青く澄んで空気が美味い。

 1度ゲオルの店に寄り周りの目を気にしながらATMで支払いの金を下ろした。下ろした金を封筒に入れ、新居へと向かう。

街を抜けて数分歩いたところに新居があり、不動産屋の店主が待ち構えていた。


店主「おはようございます、光さんですね?この度はこちらの物件のご購入ありがとうございます。」

光「おはようございます、早速中を拝見させて頂けますか?」

店主「勿論ですとも、今日からこちらが光さんのお宅ですから。」


 店主から鍵を渡され早速玄関を開けた窓から優しく日光が差し込み家全体を照らす。光は1階のリビング・キッチン・ダイニング、そして2階の寝室・バスルームを拝見して思った通りの家が建ち興奮していた。

 

店主「ご満足頂けたでしょうか?」

光「十分です、ありがとうございます!」

店主「ではお支払いの方、お願い申し上げます。当店信用等の観点からお支払いは現金とさせて頂いておりますがよろしいでしょうか?」

光「伺ってます、こちらです。」

店主「では・・・。」


 店主は自分の右手を前に出しステータス画面の様なものを操作した後異空間から計数機を取り出した。スキルか何かなのだろうか。


光「今のも魔法ですか?」

店主「ほう、初めてですか?『アイテムボックス』と言うのですが、結構沢山入るから便利ですよ。」

光「『アイテムボックス』・・・。」


 光は早速『アイテムボックス』を『作成』した。どうやら数億種類の物を数は無限に収納できる様だ。


店主「今の今で習得されたのですか?!私も結構苦労したのに!」

光「は・・・、はは・・・、くれぐれも秘密にお願いします・・・。」

店主「大丈夫ですよ、お客様の個人情報を守るのは我々の義務ですからご安心ください。それではお支払いの方を・・・。」


光は便利なスキルを手に入れた。

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