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特別な友達。  作者: 橘 小春
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過去。

ーーーーーーーーーーーーすみれ 小学1年生


No side


すみれとひまりは小学校からの友達でとても仲が良かった。


すみれは腰までの黒髪ストレートヘアーで身長が高く、

ひまりは少し茶髪で右サイドをシュシュでくくっており身長は小柄な方だった。


す「ひまりちゃんっ!学校の怪談って知ってる?」

ひ「かいだん?2階にのぼるための?」

す「ううん!こわいお話のこと!」

ひ「え!なにそれっ!どんなお話なの?」

す「あのね、花子さんって言うんだけどね…」


すみれはあの有名な「花子さん」の怪談を話し始めた。

夜12時に3階の奥から3番目の女子トイレで「花子さんいらっしゃいますか?」というと誰も居ないはずのトイレから返事がきこえ、引きずり込まれるというものだった。


す「ね?こわいでしょ??」

ひ「うん…こわい…でもそれって本当なの?」

す「ん〜わかんない…ねぇ!すみれ達でいってみない?」

ひ「えっ!でもこわいよ…そうだ!にぃに達連れていかない?」


すみれとひまりには4年生の兄がおり、兄たちも仲が良かった。


す「いいねっ!お兄ちゃんもつれていこ!」


こうして、すみれたち4人はその日の夜学校に潜入することになった。


ーーー夜


(すみれの兄→しゅん し「」ひまりの兄→とうま と「」)


し「よっしゃ!いくぞー!」

全-し「おぉー!!」


ひ「にぃに、ちゃんと手つないでてね。」

と「お、おぅ。」

し「とうま、怖いのか?情けないなぁ」

と「全然怖くねぇし!」

す「お兄ちゃんもすみれと手離さないでねっ」

し「大丈夫だよ。おばけなんていないさ。」


3人が歩くと噂のトイレに着いた。

そこはこの学校でいちばん汚いトイレだった。

3番目のトイレが1番奥のトイレになっている。


し「うっわぁ…くら…」

ひ「にぃに…やっぱり…ひまりかえりたい…」

と「お、俺がいるから大丈夫だ!よし、入るぞ…」

す「お兄ちゃん…コンコン…して?」

し「う、うん…(コンコン) 花子さんいらっしゃいますか?」


………何も聞こえなかった。


ひ「花子さん…やっぱりうそだったのかなぁ?」

と「うそだうそだ!!帰ろうぜ!」

す「おばけ、いなかったね〜!」


4人がトイレを出ようとすると…


「…はぁ〜…い…だぁ…れ…?」


4人は青ざめ、一目散に走り出した。

1階までかけおり、下駄箱で息を整える。

何かが追ってくることはなかった。


す「うわぁぁん…すーちゃんもうかえる〜っ!!」

ひ「ひまりもおうちかえる〜っ!!」


少し緊張がとけ、1年生のふたりは号泣していた。

とうまも涙目になっており、しゅんが3人を落ち着かせたあと、学校をあとにした。


帰り道。


し「あ〜こわかったなぁ…」

と「もう絶対行きたくねぇ。」

し「やっぱりとうまもビビってるじゃんww」

と「なんだよ!じゃあしゅんは怖くなかったのかよ!」


各々が感想を言っていると、ひまりが手を繋いでいたとうまの袖をくいっと引っ張った。


と「ん?どうした?ひまり」

ひ「…にぃに…おしっ…こ…」

と「えっ!?家まで我慢できるか??」

ひ「…がまん…できない…」

し「俺ん家そこだから寄っていくか?」

と「ありがとう…」

す「ひまりちゃん!こっちだよ!いそご!」


すみれはひまりの手を引っ張って残り数メートルの自宅まで走った。

靴を脱ぎ捨てトイレの前までやってきた。


す「ここだよっ!」

ひ「……」

す「ひまりちゃん?」

ひ「…ひまり…おといれ………こわい…」

す「でも…もれちゃ…」


すみれの声を遮るように「あっ…」っと声を漏らしたひまり。

それと同時におしっこは太ももを伝って少し長い靴下を濡らしていく。


ひ「ごめんなさい…ごめんなさい…」


みるみるうちに涙をうかべるひまりの足元に黄色い水たまりが出来た。

水たまりが完成した頃にすみれの母がやってきた。


母「あらあら。ひまりちゃん大丈夫?」

と「ひまりが…ごめんなさい……」

ひ「ごめんな、さ…い…」

母「大丈夫よ〜!すみれもまだたまに…」

す「おかあさんっ!?なんで言っちゃうの!?」

し「ひまりちゃん、すみれのおむつ履いて帰る?」

ひ「おむ…つ…?」

す「お兄ちゃんっ!!!」

と「あっ!ひまりも夜はいて…」

ひ「にぃにっ!!!いわないでよっ!」

母「あら、それじゃあおそろいね〜」


処理をしながらいじる母、兄たちと頬をぷくっとふくらまして拗ねるすみれとひまり。

ひまりはスカートは濡れていなかったため、結局、すみれのおむつを履いてとうまと帰っていった。


それからというものひまりは一日中おむつが外れなくなった。

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