ジューンブライドへの贈り物(千鶴)
6月に仲のいい同僚がめでたく結婚することとなった。
今年は4月に平成最後の駆け込み婚だったり、
5月になってからの令和元年婚で世間は少し賑わったわね
・・・令和元年のジューンブライドというのもなかなか
縁起がいいんじゃない・・・
それで今、祝福の贈り物を選んでいるところ。
とりあえず結婚式はありきたりのものを渡して、
後日2人で飲みに行く約束をしているのでそこで別に祝ってあげようと考えている。
・・・結婚式は旦那さんや仲人、親戚の方もいるものね・・・
式の進行もあるし、私の知らない方も大勢いるもの。
だから結婚式には、おめでとうという気持ちとお祝儀を持っていけばいいかなとも思う。
・・・でも、手ぶらもねぇ・・・
そう思って今、花屋に来ているの。
・・・花束くらいなら、でも荷物になるかな・・・
そもそも異動の選別や祝い事で大勢の人から花束をもらっている人って
貰ったあと活けてるのかしら、それとも誰かに渡しているのだろうか?
芸能人の方は困るでしょうね。大量に渡されたら家の中は花瓶だらけになるんじゃない?
花屋のギフトコーナーを見ていると胡蝶蘭の花束があった
・・・胡蝶蘭は贈り物の花では昔から人気よね。・・・
万札が飛ぶくらい高いんだけど、その値にあった美しさがあるわ。
花言葉も『幸福が飛んでくる』、『純粋な愛』
心から幸せを願う人に送るものにこれほどいい花はそうないでしょう。
展示されている胡蝶蘭を見ながら値札を確認する。
12400円
問題はさっき言ったように値段が高いことなのよね。
・・・どうしたものかしら、
大きいと置き場所も困るわよね・・・
大きいもの、量が多いものが小さいものや、少ないものよりいいと
思われることがあるけど
大きかったら場所をとるし管理が大変だというデメリットがあるし。
量が多いとそれはそれで物によって処分が大変なものもあるのよ。
一概に大きい、多いが正解になるとは限らないと思う
なので私はお店に無理を言って結婚式前日に胡蝶蘭でウエディングブーケを作って貰うようお願いした。
あとはこれを何か綺麗な入れ物に入れて、結婚式のどこかにさりげなく置いておこう。