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勇者ニートが魔王を倒すらしい  作者: クロノス
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勇者二―トが魔王を倒すらしい

 俺は世に言うニートだ。中卒で今はなんの仕事もせず、毎日ゲームをして時間を潰している。だが、最近は持っているゲームにも飽きてきて、何か代わりになる物を探していた。

                  

そんな時、『オルタナティブファンタジー(ファイブ)』が発売されたのだった...


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                 ー序章 始まりの物語ー


 今日もまた、いつもどうりの毎日が始まった。俺は普段から11時起きなので、最初のイベントは昼ごはんである。

 俺は急いで昼ごはんを食べたら、ダッシュで玄関に行き、全然履いてないランニングシューズを履いて家をあとにする。

 なぜわざわざ家を出てきたかというと、今日は大人気作『オルタナティブファンタジー』の第5作品目、『オルタナティブファンタジーⅤ』の発売日だからである。家から徒歩10分という近さのゲームショップに行き、入店すると、まず1番に目に飛び込んできたのは、オルタナティブファンタジーと対となす『ベルゼバブオンライン』の新作だった。同じ会社が作っているのに、内容は真逆。先に出たベルゼバブオンラインの内容は、その名のとうり魔王になって人間を滅ぼすゲームだ。それに対して、オルタナティブファンタジーは、勇者になって仲間と協力し、魔王を倒すという内容のゲームなのだ。

 まあ、そんなことは置いといて、さっそくオルタナティブファンタジーⅤを買って家に帰る。

 俺の部屋は10畳位で、1人にしては大きい方だと思う。その半分を生活スペースが。もう半分をゲームが占めている。

「ウィィィィィィン」ゲーム機に熱が入る。

 オルタナティブファンタジーをするのはこれがはじめてではない。それどころか、Ⅰ~Ⅴまで全作やってきている熱狂的なファンなのだ。「ピッピッピ ピピ」ゲームを選択し、起動する。すると、説明書きのような文字列が大量に画面に浮かび上がる。面倒くさいので、読まずに同意する。

 ファンファーレのような独特のオープニングがながれ、ゲームが始まった。ここからは、指示に従ってキャラを作っていく。

 まずは、顔。前作から使っている薄い赤色の長がみで、女の子っぽい顔立ちにした。体つきは、軽くて機動性重視の150㎝。アクセサリーとしてピンクの翼をつけた。

 これには飛ぶ能力はないんだけどね。

 そして、これが最も重要なんだけど、何百もある中から、好きな特殊能力(プレーチスキル)を付与できる。

 目にとまったのは、「飛行可能(ソラヲマウモノ)」「無限回復(イキタエヌモノ)」「絶命者(イノチタツモノ)」などなど様々な効果が見られる。だが、僕が選択したのは「神之告知(ガブリエル)」。これは、様々なところで、ヘルプにのってないことを聞くことができる、いわば人工知能である。

 この特殊能力を選んだ理由は、能力ではない。もちろんヘルプ強化版だけあって、強い能力なのだが、理由はそうではない。ただ、俺のゲームでの名前をガブリエルにしているからなのだ。昔から、中二ごころをくすぐられるいい名前だと思っていたため、ゲーム名で使い始めたのだ。

 もちろん、ゲーム名はガブリエルにしてゲームを始める。


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