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古代の人々と宇宙人

作者: 宇宙の支配者


彼ら地球外生物は高度な知性を持つ別の存在と関係しているが、それは外見が人間と異なる種族の「異次元存在」であり、プラズマ生命体である。


翼を持つ者達は、天の言葉を地上に運ぶ。

そして天界の守護者たちは人間を見守る役割を担っている。

強靭な戦士たちは疫病を連れてくることも、平和をもたらすこともある。

天使とは、人間が生み出した想像上の存在なのだろうか。

それとも実在するのだろうか。

だとすれば、天使はどこからやってくるのだろうか。

天より訪れし聖なる存在か、それとも知られざる姿があるのか・・・


天使、2010年に行われたニールセン調査によれば、アメリカ人の70%近くが天使の存在を信じているという。

天使とは何者なのだろうか。

聖書にあるように、神から遣わされた羽を持つ物なのか、雲の間から人間に微笑みかける地天使ケルビムなのか・・・

今だ我々が知り得ていない姿があるのだろうか。


旧約聖書の創世記で、最初に登場する天使は、神の御使いとして地上に降りたとFr.William J.Fulco,PH.D.(Proffesor of Archaeology,Loyola Marymount University)はいう。

「人間を神と交流させようとしたものの、神が直接かかわりを持つのは不遜であったために、メッセンジャーが送られた。」

Giorgio A.Tsoucalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「天使と言う言葉は誤訳だと私は思っている。

古代ヘブライ語では、この存在をマレクと表現するが、この言葉の意味は天使などではない。

正しくは神の伝令を意味する。

ギリシャ語のアングロスもその意味は天使ではなく、代理人や仲介者を指す言葉。

それに神話の中で天使がどのように語られているか見てみると、御使いたちと呼ばれるメッセイイジャーは神の言葉を届けている。」


こういった神の御使いたちの中には、慈悲や慈愛とはかけ離れた別の役目を担っていた者もいたのだろうか。

1940年代末期に発見された死海文書には、失われた聖書の一部であるエノク書も含まれていた。

この書によれば、最初に地上に現れた天使は堕天使であるとBill Birnes,J.D,PH.D.(Author/Publisher,UFO Magazine)はいう。

「堕天使たちはヘルモン山に降り立った。

天を離れ、地上に住もうとした天使たちは天界の覇者になろうと、反乱を起こしたために追放され、地上に落ちたのだ。」

Tsoukalos「この話は別の星で謀反が起きて異星人が地球に来たことを告げているのではないだろうか。

異星人同士に仲たがいが起きて、2つの派閥に分かれた。

そして失脚して地球に流れてきた者達が堕天使と呼ばれるようになったのだろう。」

George Noory(Radio Host,Coast To Coast AM)「エノク書は天使や堕天使が存在し降臨したと信じて疑っていない。

しかし聖書を読んでみると、エノクが記した書は、地球外生命体の来訪を書いたものではないかと私は思う。

エノクが見た山の斜面に着陸したという乗り物は、天界の者が様々な場所へ連れていったという話からもそれが読み取れる。」


エノク書にも旧約聖書にも記述があるが、堕天使は神の意志に真っ向から背き、人間を異種交配して子孫を残す。

エノク書には地上に降り立った地球外生命体の何人かは人間の女性と性交渉を持ったと書かれている。

エノクはこの者達を神とは呼ばずに天の番人、見張りの者などと表現した。

古代の文書いよれば、堕天使達は地球の女性と肉体関係を持つのみならず、子をもうけたという。

この子供が巨人族のネフィリムで、その姿はダビデと戦ったゴリアテを彷彿させる。

だが巨人という表現が誤解を招いているという者もいる。

体の大きさではなく、超人的な能力を表すものだというのだ。

古代宇宙飛行士説で考えられているように、堕天使が中東地域に降り立った宇宙人だというなら、別の地域にも出現しているのではないだろうか。

その証拠が数多くの彫刻に見られるという。

羽を持つ守護神の姿や奇妙な動物、半人半獣たちが遺跡や遺物に刻み込まれた、とPhilip Coppens(Author/Investigative Journalist)は指摘する。

Rev.Michael J.S.carter,M,DV.(Author,Alien Scriptures)「翼を持つ神を描いた古代の文明には、シュメール文明やバビロニア文明、エジプト文明などがある。

これらすべての文明は翼のある円盤らしきものや現代の私達から見ればUFOと思われるものを表す記号を持っている。

羽は空を飛ぶことを表すために描いたのだろう。」


Thomas E.Bullard,PH.D.(Folklorist)「特に中東地域では翼を持つ超人的な存在を描いたものが見られる。

メソポタミアに伝わる魔人Pazuzuは頭部はライオンで胴体は人、背中には二対の羽が生えている。

元々Pazuzuはくらいの高い神の僕であり、兵士でもあった。

神はこれらの御使いを頼りとし、あちこちへ飛び回らせて情報を集めさせていた。」

David Wilcock(Author/Filmmaker)「新約聖書と旧約聖書に述べられるセラフィムやケルビム、大天使や天使といった階級分けがなされる御使いたちは、文字通りこの星にやってきた訪問者たちを意味しているのだろう。」

古代宇宙飛行士説で言われるように、天使とは天界の翼を持った霊的存在ではなく、他の星から来た血の通った生物なのだとすれば、なぜ地球に来たのだろうか。

使者である彼らが届けるものは、誰のメッセージなのだろうか?


イスラエルのソドム山、“ロトの妻”と呼ばれる岩塩ででんきた柱からは、死海の南西部が見渡せる。

この近くにあったと考えられているのが聖書のソドムとゴムラの町。

Erich Von Daniken(Author,Chariots of the Gods)「旧約聖書の創世記とイスラム教のコーラン、どちらにもアブラハムの甥のロトを天使が訪れ、この地に天罰がくだると警告したことが書かれている。

最後に天使は告げる。

今、妻と2人の娘を連れて逃げなければ、あなた方を助けることはできない。

この部分はまるで破滅へのカウントダウンが始まっていて、天使にも止められないと言わんばかり。」


Tsoukalos「その言葉通り、ロトたちが立ち去った後には大惨劇が起こる。

振り返ったロトの妻は塩の柱となる。

古代宇宙飛行士説では天使とは血の通った地球外生命体を古代人が間違って解釈したものだとしている。

なのでこの事件は異星人が一部の人間の肩を持つということを意味しているのだ。」


天使、つまり異星人は人類の発展に関係しているのだろうか。

しかし天使がロトの家族を神の怒りから救ったとするなら、御使いの他の顔を持っているとも考えられる。

天使は人間達をもっと救っていたのではないだろうか。

時にそれは人類の歴史を変えるほどの行動だったのかもしれない。

古代宇宙飛行士説を論ずる者達は、エノク書の中で、見張る者と呼ばれた堕天使の一族が記されている部分にその答えを見つけたという。


Tsoukalos「エノク書には20人の見張る者がエノクと一緒にいる。

その他大勢の天使達を管理していると書かれている。

見張る者達には指揮官がおり、将校や大尉といった階級があったようだ。

この20人の見張る者達は事細かにエノクに様々な知識を授けた。

気象学や天文学、良い剣の造り方などを教えたのだ。

このようなことが神の王国で実際に起こっていたのだろうか。

答えは明らか。」


天使は何の目的でどこから来たのだろう。

聖書の中で頻繁に現れる天使は肉体を持っているため、人はその姿を見て声を聞き、触れることもできる。

現代においてはたとえ姿が見えなくても、天使の存在を多くの人が信じている。

2008年にベイラースの宇宙研究所が行った調査では、アメリカ人の聖人のうち55%が守護天使に守られていると答えたという。

イスラム教の教えでは、人はみな左の肩に1体ずつ守護天使を載せているという。

この天使たちは人間が障害に積んだ全行と悪行を記録することから、書記天使と呼ばれている。

旧約聖書に初めて登場する守護天使は大天使ラファエル、紀元前8~紀元前2世紀の間に記されたトビト書に、この天使が登場する。


Fulco「Tobitの息子トビアは過酷な使命を背負って出かける。

ペルシャ帝国では妻をめとるが、道中では様々な困難に遭遇する。

そこで神が遣わしたラファイルが御使いとしてだけでなく、守護天使としてトビアを守る。」

Daniken「守護天使という概念は、誰かに守ってほしいという願いが作り出したものなのだろう。」

「旧約聖書とイスラム教のコーランには、最終戦争が起こり、神が悪魔を滅ぼすという概念がある。

これは異星人達が地球に再来し、勝敗を決することを意味するのだとも言われてきた。」

エノク書と新約聖書の黙示録、どちらにも善と悪とが対決する醍醐の宇宙戦争が描かれている。

その他にも天使達が並外れた怪力を持っていることは、守護者の立場を越えて俗世の事柄に立ち入ることなどが綴られている。

この天界の戦士は何者なのだろうか。


新約聖書の使徒言行録は西暦40年初頭にヘロデ王によってエルサレムで投獄された聖ペトロの話を今に伝えている。

Carter「ペトロが2人の兵士にはさまれて眠っていたところに壁をすり抜けて天使がやってくる。

ペトロに触れて起こしていることから、肉体を持っていたと思われる。

天使はペトロの鎖を外すと、ついてくるよう言った。」

L.A.Marzulli(Author,Nephilim Trilogy)「ペトロは牢屋から抜け出す。

番兵達はみな眠り込んでいた。

ひとりでに開いた巨大な門を抜けて、ペトロは自由の身となった。

天使はその後突然消える。」

この話は宇宙人との接触を表しているのだろうか。

それとも天使が超人的な力を発揮した事実を語っているのだろうか。

「現代の異星人と遭遇した人々の多くが、あれは夢でなかったという。

異星人は壁を通り抜けるようで、しっかりと戸締りをしていたのに目を開くと異星人がいたという。」

Wilcock「このような宗教的な説話から見ても、地球外生命体が人類の文明を成熟させるために地上に降りてきたことは明らか。」

天使が神聖な存在であったとしても、もしくは地球外生命体であったとしても、芸術家達は大きな鳥のような羽を持つ者として天使を表してきた。

この概念はどこからきたのだろうか。


イタリア、ローマ、バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂宝物館にはユニウス・バッススの石棺()が保管されている。

西暦359年に作られたこの石棺がキリスト教的造形物の中で初めて羽を持つ天使が描かれたものだという説もある。

その後何世紀にもわたり、天使はほぼ決まって翼を持つ姿で表現されている。

それはなぜなのか。

天使が羽を持つことは聖書にわずかにしか語られていないという。


Carter「旧約聖書には天使が羽を持つと書かれた箇所はほとんどなく、人間そっくりだと書かれることがある。

アブラハムのもとに初めて訪れた天使に羽はない。

人間の姿をした客人にアブラハムはひれ伏す。

天使が人のように見えたにもかかわらず、なぜアブラハムはその正体を知り、駆け寄って地にひれ伏したのだろうか。

一目見ただけで人間を超越していると分かるような荘厳で神々しい何かを携えていたのだろうか。」

Richard Rader(Lecturer,UCLA Dept of Classics)「ギリシャとローマの伝承に見られる天使の概念については、例えば地上に言葉を届けに降りたヘルメスやイリアスの物語などを読むと、姿形は人間そっくりに見えるけれども、慈愛に満ちた存在であると分かる。

他にも天使の羽とよく似た美しい翼を持つ者達が神話には多く登場するが、こういった世界の違う者達や、神が人間とどう違うのか、当時は理解できなかったがために、羽で表現したのではないかと考えられている。

翼を持つ異形のものとして表現せざるを得なかったのだろう。」

「キリスト教絵画やそのほかの芸術にも、私達がよく知る羽を持つ姿で天使が描かれている。

羽は飛ぶことを意味する。

私達は天使がいると信じ、アメリカ先住民はスターピープルの存在を伝え、古代エジプトの人々は、宇宙から来た神のことを記している。

空とぶ者達が地球上の様々な文明が持つ宗教の土台となったのではないかと考えている。」

信仰が語り継がれる中で、何世紀もかけて天使の移動する様を鳥のような羽で表すことが定着したが、科学的にみて、これは正しいのだろうか?


2009年にロンドン大学のユニガーシティカレッジでは、典型的な羽を持つ天使と、実際に飛ぶ鳥の身体構造を比較した。

Michael Dennin,PH.D.(Physicist,UC Irvine)「はばたかなくては飛べない。

羽を上下するには別々の筋肉が必要。

羽を降ろす時に浮力が生じる。

そして体が持ち上がる時には翼の角度を少し変えてやらねばならない。

これで推進力が生まれる。

角度を変えずに翼を上下するだけでは、浮かんでも自分で体を押し戻してしまい、それを繰り返すだけになってしまう。


古典絵画に描かれる天使の羽は、背中の中央にとても接近して生えている。

鳥は体の横に翼があるので、長く強靭な筋肉を使って上下に羽ばたける。

背中についた羽はパタパタと動かすだけで、上下に動かせない。」

この研究では、結局天使が人間のような姿をしていたとすると、飛ぶには重すぎると結論付けた。

「人間の体は流線型ではないし、骨や筋肉の密度が高く体重も重すぎる。」

天使が羽を持たなかったとすると、どうやって天国と地上を行き来していたのだろうか。

Tsoukalos「天使がスーパーマンのように飛び回ることはない。

空に向けて垂直に上昇し、降りるときも垂直に下降する。

そんな飛び方ができるものだろうか。」


1953年ベル・エアロシステムズ社はロケットベルトを開発、これを原型としたジェットパックが今は実用化されている。

人間を垂直に浮上させ、空を移動するマシーンだが、最新モデルでは、高度約2500mまで浮上でき、最高速度は時速100km/h近くにもなる。

聖書に登場する天使が体1つで天国へ上ることができるのは、ジェットパックに似た装置があったからなのだろうか?

もしくは古代人も知らない他の手段が存在したのだろうか?


Carter「聖書では、エゼキエルは神の天の戦車のことを語り、創世記にも昼は雲の柱、夜は火の柱が導いたとある。

だから実態を持つ装置を天使が使っていたことは明らか。

創世記28章には典型的なUFO遭遇事件の構図が見て取れる。

ヤコブの夢に天使が現れるというものだが、天使たちは天国から降ろされてきた梯子を登ったり下ったりしていたと書かれている。」

古代の我々の祖先は地球外生命体が鳥のような羽を持った天界の住人だと語ることで、そのテクノロジーを伝えようとしていたのだろうか。

それが事実だとすれば、聖書が示す言葉の意味は深く不穏な気配すら漂ってくる。

天使が別世界からの訪問者だとするならば、その使命は何だったのだろうか。


エルサレムの旧市内にある神殿の丘は聖書に語られる様々な出来事が起こった舞台であった。

創世記22章にもイサクがここで生贄にされかけたことが記されている。

モリヤの山と呼ばれたこの地で、息子イサクを差し出すよう神はアブラハムに求めた。

アブラハムはその言葉に従うため、山に入り、イサクを縛って手にかけようとした。

正にその瞬間、天使が現れアブラハムを止めたという。

従来の解釈では、神はこの事件でアブラハムの信仰心を試そうとしたのだと考えられている。

しかし古代宇宙飛行士説では、この物語に別の解釈があるとする。

Tsoukalos「本来の神は生贄など要求しないと思う。

なのでここでの神とは堕天使、つまり異星人や地球外生命体が神のふりをしていたものと考えてよいのではないか。」

Rader「人間の生贄をささげることは、キリスト教において忌み嫌われ、創造主である神をいとう習慣。

フランスの哲学者サルトルが息子の命を差し出せと言われたら、天使である証明を求めるだろうと書いたのは有名。」

Coppens「何者かが神になりすまして啓示を与え、それが成就するのを別の者が止めたのだろう。

聖書の時代、覇権を得ようとする2つの文明があり、人間はその両方と向き合っていたのかもしれない。」

Tsoukalos「地上によい人間と悪い人間がいるように、良い異星人と悪い異星人がいる。

世界が陰と陽の2つの木によって成り立っているのと同じで、善があれば悪も存在する。」


中東のオマーンの奥深く、地底の深部に謎の洞窟が眠っている。

精霊たちの集まるところを意味するマジリス・アル・ジン洞窟は、広さ5600㎡におよび、世界10大洞窟の1つであると言われている。

オマーンではその他の洞窟にもイスラム教の言い伝えに残る魔人や聖人たちが住んでいると今でも多くの人が信じている。

Jpnathan Young,PH.D.(Founding Crator,Joseph Campbell Archives)「人の目には映らない精霊ジンは自由意志を持つという面白い側面がある。

一見天使のようだが西洋の天使は神によって指揮統率されている。

しかしジンは自分で決定を下すので、その決定が時には矛盾したり、おかしなものだったりする。」

イスラム教の教えによれば、ジンは人間の前にお告げを持って現れるという。

そのお告げは良いものもあれば、人を惑わすものもある。

だが精霊ジンは実在するのか、どこからやってきたのか?


Tsoukalos「ビンに封じ込められた魔人や精霊は、ビンをこすると目の前に現れ願いをかなえてくれる。

これを現代の視点で見ると・・・

小さな容器についたボタンを押すと、ホログラム(立体画像)が現れる。

これが真相ではないだろうか。

古代宇宙飛行士説ではホログラム装置を使って地球外生命体がメッセージを受信、発進していたと考えていて、これがビンの魔人の正体だと言われている。」

天使のように、ジンは自分の意志で姿を表したり消えたりすることができ、肉体を持たない、声だけとなることもある。

古代宇宙飛行士説を唱える者達の中にもこれが地球外生命体とそっくりだという者もいれば、天使やジン、そのほかの天界の者達は、地球で生まれたという者もいる。

Jason Martell(Author,Knowledge Apocalypse)「超地球人とは別次元から訪れる者達のことを意味する。

人間はみな三次元空間の中で振動していると言われている。

振動数が私達より高いものは苦も無く三次元にやってこれるのだ。」


しかし堕天使や精霊ジン、その他謎の超地球的な存在を知ることは、現代において神に導かれたとして暴力犯罪に手を染めた人々を理解することにつながるのだろうか。

サムの息子として知られるデビッド・ワーコビッツは近所の犬に憑りついた悪魔から人を殺すように命令されたという。

1970年代にカリフォルニア州で13人を殺害したハーバート・マリンは大規模な地震を防ぐために、生贄をささげるよう頭の中で声がしたと主張していた。

マーシャル・アップル・ホワイトは、UFOカルト教団ヘブンズゲイトのリーダーだったが、自らをイエスの代わりと悟った幻視体験から集団自殺を引き起こした。

天使や悪魔たち、善と悪との対立・・・しかし古代宇宙飛行士説で言われているように、何1000年も前から地球外生命体が天使や精霊や天界の者達を装ってきたとすれば、彼らはどこから、何のためにやってきたのだろうか?

そして今も我々の前に姿を現しているのだろうか。


聖地に高くそびえるヘルモン山、標高は2800mを超え、レバノン、シリア、イスラエル3国の国境にまたがっている。

ゴラン高原を見下ろすこの山を巡ってキリスト教やユダヤ教、イスラム教の信者達は数1000年も争い続けている。

マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書に印されるキリストの変容が起こったのはこの山だったという。

ここでイエスの容姿が変わり、顔や光り輝き、現れたモーセや預言者エリアと語り合ったと書かれている。

エノク書によれば、この山は200人の堕天使が地上に降りた場所でもある。

ヘルモン山には地質学上特別な意味があるのだろうか。

ある説では、中東地域に降り立った異星人が繁殖して現代の私達となったとも言われている。

数の神秘を研究する数理学では、数字の33は意識が完全に目覚めたことを意味する。

ヘルモン山の位置は北緯33度、これは赤道面から33度北に、その地点があるという意味である。

33度線を地球のちょうど裏側にまでたどってみると、そこは現代でもっとも有名なUFO遭遇事件が起こったニューメキシコ州ロズウェルである。

ロズウェルのUFO墜落地点やヘルモン山、地理座標には特別な意味が隠されていたのだろうか。

数1000年も昔にヘルモン山に降り立った天使達と、1947年にロズウェルで目撃されたとする異星人、どちらも同じ種族の地球外生命体だったのだろうか。

だとすれば、天使と呼ばれた異星人達は、ずっと人類のそばにいたのだろうか。

彼らが地上に残ったのは、人間を見張るためなのか、それとも未来へ導くためなのか。


Wilcock「直近で人類が定期的に異星人と文化交流を持ったのは、おそらくイスラム教設立の頃だろう。

理由は分からないが、イスラム教の時代や新約聖書の時代、そのほかの様々な時代が終わると異星人達は申し合わせたように地球から引き揚げている。

その後技術を発展させた人類は、自分達が唯一の知的生命体だと思いあがっている。

とんでもない、聖書にも天使はでてくる。

これは証拠となる記録。

聖書を書した人々は、神話でも造り話でもない、事実を記録していたのだ。」

Daniken「地球外生命体は遠い未来において人類がこのことを理解するよう望んでいる。

我々人間が聖典の意味を知り、地球の構造には何かおかしなところがあると気付く日を、彼らは待っているのだ。

このことをどう立証すればよいのだろうか。

過去からずっと異星人は地球を訪れているのだろうか。

私は異星人は地球に戻ると約束したのだから、再びやってくると考えることが大切だと思っている。」

天使と呼ばれる者達が、異星人の姿をして人類の前に現れる時、我々は受け入れられるだろうか。

自らの起源を知る覚悟が求められている。

その日ははたして来るのだろうか。

翼を持つ者達は、天の言葉を地上に運ぶ。

そして天界の守護者たちは人間を見守る役割を担っている。

強靭な戦士たちは疫病を連れてくることも、平和をもたらすこともある。

天使とは、人間が生み出した想像上の存在なのだろうか。

それとも実在するのだろうか。

だとすれば、天使はどこからやってくるのだろうか。

天より訪れし聖なる存在か、それとも知られざる姿があるのか・・・


天使、2010年に行われたニールセン調査によれば、アメリカ人の70%近くが天使の存在を信じているという。

天使とは何者なのだろうか。

聖書にあるように、神から遣わされた羽を持つ物なのか、雲の間から人間に微笑みかける地天使ケルビムなのか・・・

今だ我々が知り得ていない姿があるのだろうか。


旧約聖書の創世記で、最初に登場する天使は、神の御使いとして地上に降りたとFr.William J.Fulco,PH.D.(Proffesor of Archaeology,Loyola Marymount University)はいう。

「人間を神と交流させようとしたものの、神が直接かかわりを持つのは不遜であったために、メッセンジャーが送られた。」

Giorgio A.Tsoucalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「天使と言う言葉は誤訳だと私は思っている。

古代ヘブライ語では、この存在をマレクと表現するが、この言葉の意味は天使などではない。

正しくは神の伝令を意味する。

ギリシャ語のアングロスもその意味は天使ではなく、代理人や仲介者を指す言葉。

それに神話の中で天使がどのように語られているか見てみると、御使いたちと呼ばれるメッセイイジャーは神の言葉を届けている。」


こういった神の御使いたちの中には、慈悲や慈愛とはかけ離れた別の役目を担っていた者もいたのだろうか。

1940年代末期に発見された死海文書には、失われた聖書の一部であるエノク書も含まれていた。

この書によれば、最初に地上に現れた天使は堕天使であるとBill Birnes,J.D,PH.D.(Author/Publisher,UFO Magazine)はいう。

「堕天使たちはヘルモン山に降り立った。

天を離れ、地上に住もうとした天使たちは天界の覇者になろうと、反乱を起こしたために追放され、地上に落ちたのだ。」

Tsoukalos「この話は別の星で謀反が起きて異星人が地球に来たことを告げているのではないだろうか。

異星人同士に仲たがいが起きて、2つの派閥に分かれた。

そして失脚して地球に流れてきた者達が堕天使と呼ばれるようになったのだろう。」

George Noory(Radio Host,Coast To Coast AM)「エノク書は天使や堕天使が存在し降臨したと信じて疑っていない。

しかし聖書を読んでみると、エノクが記した書は、地球外生命体の来訪を書いたものではないかと私は思う。

エノクが見た山の斜面に着陸したという乗り物は、天界の者が様々な場所へ連れていったという話からもそれが読み取れる。」


エノク書にも旧約聖書にも記述があるが、堕天使は神の意志に真っ向から背き、人間を異種交配して子孫を残す。

エノク書には地上に降り立った地球外生命体の何人かは人間の女性と性交渉を持ったと書かれている。

エノクはこの者達を神とは呼ばずに天の番人、見張りの者などと表現した。

古代の文書いよれば、堕天使達は地球の女性と肉体関係を持つのみならず、子をもうけたという。

この子供が巨人族のネフィリムで、その姿はダビデと戦ったゴリアテを彷彿させる。

だが巨人という表現が誤解を招いているという者もいる。

体の大きさではなく、超人的な能力を表すものだというのだ。

古代宇宙飛行士説で考えられているように、堕天使が中東地域に降り立った宇宙人だというなら、別の地域にも出現しているのではないだろうか。

その証拠が数多くの彫刻に見られるという。

羽を持つ守護神の姿や奇妙な動物、半人半獣たちが遺跡や遺物に刻み込まれた、とPhilip Coppens(Author/Investigative Journalist)は指摘する。

Rev.Michael J.S.carter,M,DV.(Author,Alien Scriptures)「翼を持つ神を描いた古代の文明には、シュメール文明やバビロニア文明、エジプト文明などがある。

これらすべての文明は翼のある円盤らしきものや現代の私達から見ればUFOと思われるものを表す記号を持っている。

羽は空を飛ぶことを表すために描いたのだろう。」


Thomas E.Bullard,PH.D.(Folklorist)「特に中東地域では翼を持つ超人的な存在を描いたものが見られる。

メソポタミアに伝わる魔人Pazuzuは頭部はライオンで胴体は人、背中には二対の羽が生えている。

元々Pazuzuはくらいの高い神の僕であり、兵士でもあった。

神はこれらの御使いを頼りとし、あちこちへ飛び回らせて情報を集めさせていた。」

David Wilcock(Author/Filmmaker)「新約聖書と旧約聖書に述べられるセラフィムやケルビム、大天使や天使といった階級分けがなされる御使いたちは、文字通りこの星にやってきた訪問者たちを意味しているのだろう。」

古代宇宙飛行士説で言われるように、天使とは天界の翼を持った霊的存在ではなく、他の星から来た血の通った生物なのだとすれば、なぜ地球に来たのだろうか。

使者である彼らが届けるものは、誰のメッセージなのだろうか?


イスラエルのソドム山、“ロトの妻”と呼ばれる岩塩ででんきた柱からは、死海の南西部が見渡せる。

この近くにあったと考えられているのが聖書のソドムとゴムラの町。

Erich Von Daniken(Author,Chariots of the Gods)「旧約聖書の創世記とイスラム教のコーラン、どちらにもアブラハムの甥のロトを天使が訪れ、この地に天罰がくだると警告したことが書かれている。

最後に天使は告げる。

今、妻と2人の娘を連れて逃げなければ、あなた方を助けることはできない。

この部分はまるで破滅へのカウントダウンが始まっていて、天使にも止められないと言わんばかり。」


Tsoukalos「その言葉通り、ロトたちが立ち去った後には大惨劇が起こる。

振り返ったロトの妻は塩の柱となる。

古代宇宙飛行士説では天使とは血の通った地球外生命体を古代人が間違って解釈したものだとしている。

なのでこの事件は異星人が一部の人間の肩を持つということを意味しているのだ。」


天使、つまり異星人は人類の発展に関係しているのだろうか。

しかし天使がロトの家族を神の怒りから救ったとするなら、御使いの他の顔を持っているとも考えられる。

天使は人間達をもっと救っていたのではないだろうか。

時にそれは人類の歴史を変えるほどの行動だったのかもしれない。

古代宇宙飛行士説を論ずる者達は、エノク書の中で、見張る者と呼ばれた堕天使の一族が記されている部分にその答えを見つけたという。


Tsoukalos「エノク書には20人の見張る者がエノクと一緒にいる。

その他大勢の天使達を管理していると書かれている。

見張る者達には指揮官がおり、将校や大尉といった階級があったようだ。

この20人の見張る者達は事細かにエノクに様々な知識を授けた。

気象学や天文学、良い剣の造り方などを教えたのだ。

このようなことが神の王国で実際に起こっていたのだろうか。

答えは明らか。」


天使は何の目的でどこから来たのだろう。

聖書の中で頻繁に現れる天使は肉体を持っているため、人はその姿を見て声を聞き、触れることもできる。

現代においてはたとえ姿が見えなくても、天使の存在を多くの人が信じている。

2008年にベイラースの宇宙研究所が行った調査では、アメリカ人の聖人のうち55%が守護天使に守られていると答えたという。

イスラム教の教えでは、人はみな左の肩に1体ずつ守護天使を載せているという。

この天使たちは人間が障害に積んだ全行と悪行を記録することから、書記天使と呼ばれている。

旧約聖書に初めて登場する守護天使は大天使ラファエル、紀元前8~紀元前2世紀の間に記されたトビト書に、この天使が登場する。


Fulco「Tobitの息子トビアは過酷な使命を背負って出かける。

ペルシャ帝国では妻をめとるが、道中では様々な困難に遭遇する。

そこで神が遣わしたラファイルが御使いとしてだけでなく、守護天使としてトビアを守る。」

Daniken「守護天使という概念は、誰かに守ってほしいという願いが作り出したものなのだろう。」

「旧約聖書とイスラム教のコーランには、最終戦争が起こり、神が悪魔を滅ぼすという概念がある。

これは異星人達が地球に再来し、勝敗を決することを意味するのだとも言われてきた。」

エノク書と新約聖書の黙示録、どちらにも善と悪とが対決する醍醐の宇宙戦争が描かれている。

その他にも天使達が並外れた怪力を持っていることは、守護者の立場を越えて俗世の事柄に立ち入ることなどが綴られている。

この天界の戦士は何者なのだろうか。


新約聖書の使徒言行録は西暦40年初頭にヘロデ王によってエルサレムで投獄された聖ペトロの話を今に伝えている。

Carter「ペトロが2人の兵士にはさまれて眠っていたところに壁をすり抜けて天使がやってくる。

ペトロに触れて起こしていることから、肉体を持っていたと思われる。

天使はペトロの鎖を外すと、ついてくるよう言った。」

L.A.Marzulli(Author,Nephilim Trilogy)「ペトロは牢屋から抜け出す。

番兵達はみな眠り込んでいた。

ひとりでに開いた巨大な門を抜けて、ペトロは自由の身となった。

天使はその後突然消える。」

この話は宇宙人との接触を表しているのだろうか。

それとも天使が超人的な力を発揮した事実を語っているのだろうか。

「現代の異星人と遭遇した人々の多くが、あれは夢でなかったという。

異星人は壁を通り抜けるようで、しっかりと戸締りをしていたのに目を開くと異星人がいたという。」

Wilcock「このような宗教的な説話から見ても、地球外生命体が人類の文明を成熟させるために地上に降りてきたことは明らか。」

天使が神聖な存在であったとしても、もしくは地球外生命体であったとしても、芸術家達は大きな鳥のような羽を持つ者として天使を表してきた。

この概念はどこからきたのだろうか。


イタリア、ローマ、バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂宝物館にはユニウス・バッススの石棺()が保管されている。

西暦359年に作られたこの石棺がキリスト教的造形物の中で初めて羽を持つ天使が描かれたものだという説もある。

その後何世紀にもわたり、天使はほぼ決まって翼を持つ姿で表現されている。

それはなぜなのか。

天使が羽を持つことは聖書にわずかにしか語られていないという。


Carter「旧約聖書には天使が羽を持つと書かれた箇所はほとんどなく、人間そっくりだと書かれることがある。

アブラハムのもとに初めて訪れた天使に羽はない。

人間の姿をした客人にアブラハムはひれ伏す。

天使が人のように見えたにもかかわらず、なぜアブラハムはその正体を知り、駆け寄って地にひれ伏したのだろうか。

一目見ただけで人間を超越していると分かるような荘厳で神々しい何かを携えていたのだろうか。」

Richard Rader(Lecturer,UCLA Dept of Classics)「ギリシャとローマの伝承に見られる天使の概念については、例えば地上に言葉を届けに降りたヘルメスやイリアスの物語などを読むと、姿形は人間そっくりに見えるけれども、慈愛に満ちた存在であると分かる。

他にも天使の羽とよく似た美しい翼を持つ者達が神話には多く登場するが、こういった世界の違う者達や、神が人間とどう違うのか、当時は理解できなかったがために、羽で表現したのではないかと考えられている。

翼を持つ異形のものとして表現せざるを得なかったのだろう。」

「キリスト教絵画やそのほかの芸術にも、私達がよく知る羽を持つ姿で天使が描かれている。

羽は飛ぶことを意味する。

私達は天使がいると信じ、アメリカ先住民はスターピープルの存在を伝え、古代エジプトの人々は、宇宙から来た神のことを記している。

空とぶ者達が地球上の様々な文明が持つ宗教の土台となったのではないかと考えている。」

信仰が語り継がれる中で、何世紀もかけて天使の移動する様を鳥のような羽で表すことが定着したが、科学的にみて、これは正しいのだろうか?


2009年にロンドン大学のユニガーシティカレッジでは、典型的な羽を持つ天使と、実際に飛ぶ鳥の身体構造を比較した。

Michael Dennin,PH.D.(Physicist,UC Irvine)「はばたかなくては飛べない。

羽を上下するには別々の筋肉が必要。

羽を降ろす時に浮力が生じる。

そして体が持ち上がる時には翼の角度を少し変えてやらねばならない。

これで推進力が生まれる。

角度を変えずに翼を上下するだけでは、浮かんでも自分で体を押し戻してしまい、それを繰り返すだけになってしまう。


古典絵画に描かれる天使の羽は、背中の中央にとても接近して生えている。

鳥は体の横に翼があるので、長く強靭な筋肉を使って上下に羽ばたける。

背中についた羽はパタパタと動かすだけで、上下に動かせない。」

この研究では、結局天使が人間のような姿をしていたとすると、飛ぶには重すぎると結論付けた。

「人間の体は流線型ではないし、骨や筋肉の密度が高く体重も重すぎる。」

天使が羽を持たなかったとすると、どうやって天国と地上を行き来していたのだろうか。

Tsoukalos「天使がスーパーマンのように飛び回ることはない。

空に向けて垂直に上昇し、降りるときも垂直に下降する。

そんな飛び方ができるものだろうか。」


1953年ベル・エアロシステムズ社はロケットベルトを開発、これを原型としたジェットパックが今は実用化されている。

人間を垂直に浮上させ、空を移動するマシーンだが、最新モデルでは、高度約2500mまで浮上でき、最高速度は時速100km/h近くにもなる。

聖書に登場する天使が体1つで天国へ上ることができるのは、ジェットパックに似た装置があったからなのだろうか?

もしくは古代人も知らない他の手段が存在したのだろうか?


Carter「聖書では、エゼキエルは神の天の戦車のことを語り、創世記にも昼は雲の柱、夜は火の柱が導いたとある。

だから実態を持つ装置を天使が使っていたことは明らか。

創世記28章には典型的なUFO遭遇事件の構図が見て取れる。

ヤコブの夢に天使が現れるというものだが、天使たちは天国から降ろされてきた梯子を登ったり下ったりしていたと書かれている。」

古代の我々の祖先は地球外生命体が鳥のような羽を持った天界の住人だと語ることで、そのテクノロジーを伝えようとしていたのだろうか。

それが事実だとすれば、聖書が示す言葉の意味は深く不穏な気配すら漂ってくる。

天使が別世界からの訪問者だとするならば、その使命は何だったのだろうか。


エルサレムの旧市内にある神殿の丘は聖書に語られる様々な出来事が起こった舞台であった。

創世記22章にもイサクがここで生贄にされかけたことが記されている。

モリヤの山と呼ばれたこの地で、息子イサクを差し出すよう神はアブラハムに求めた。

アブラハムはその言葉に従うため、山に入り、イサクを縛って手にかけようとした。

正にその瞬間、天使が現れアブラハムを止めたという。

従来の解釈では、神はこの事件でアブラハムの信仰心を試そうとしたのだと考えられている。

しかし古代宇宙飛行士説では、この物語に別の解釈があるとする。

Tsoukalos「本来の神は生贄など要求しないと思う。

なのでここでの神とは堕天使、つまり異星人や地球外生命体が神のふりをしていたものと考えてよいのではないか。」

Rader「人間の生贄をささげることは、キリスト教において忌み嫌われ、創造主である神をいとう習慣。

フランスの哲学者サルトルが息子の命を差し出せと言われたら、天使である証明を求めるだろうと書いたのは有名。」

Coppens「何者かが神になりすまして啓示を与え、それが成就するのを別の者が止めたのだろう。

聖書の時代、覇権を得ようとする2つの文明があり、人間はその両方と向き合っていたのかもしれない。」

Tsoukalos「地上によい人間と悪い人間がいるように、良い異星人と悪い異星人がいる。

世界が陰と陽の2つの木によって成り立っているのと同じで、善があれば悪も存在する。」


中東のオマーンの奥深く、地底の深部に謎の洞窟が眠っている。

精霊たちの集まるところを意味するマジリス・アル・ジン洞窟は、広さ5600㎡におよび、世界10大洞窟の1つであると言われている。

オマーンではその他の洞窟にもイスラム教の言い伝えに残る魔人や聖人たちが住んでいると今でも多くの人が信じている。

Jpnathan Young,PH.D.(Founding Crator,Joseph Campbell Archives)「人の目には映らない精霊ジンは自由意志を持つという面白い側面がある。

一見天使のようだが西洋の天使は神によって指揮統率されている。

しかしジンは自分で決定を下すので、その決定が時には矛盾したり、おかしなものだったりする。」

イスラム教の教えによれば、ジンは人間の前にお告げを持って現れるという。

そのお告げは良いものもあれば、人を惑わすものもある。

だが精霊ジンは実在するのか、どこからやってきたのか?


Tsoukalos「ビンに封じ込められた魔人や精霊は、ビンをこすると目の前に現れ願いをかなえてくれる。

これを現代の視点で見ると・・・

小さな容器についたボタンを押すと、ホログラム(立体画像)が現れる。

これが真相ではないだろうか。

古代宇宙飛行士説ではホログラム装置を使って地球外生命体がメッセージを受信、発進していたと考えていて、これがビンの魔人の正体だと言われている。」

天使のように、ジンは自分の意志で姿を表したり消えたりすることができ、肉体を持たない、声だけとなることもある。

古代宇宙飛行士説を唱える者達の中にもこれが地球外生命体とそっくりだという者もいれば、天使やジン、そのほかの天界の者達は、地球で生まれたという者もいる。

Jason Martell(Author,Knowledge Apocalypse)「超地球人とは別次元から訪れる者達のことを意味する。

人間はみな三次元空間の中で振動していると言われている。

振動数が私達より高いものは苦も無く三次元にやってこれるのだ。」


しかし堕天使や精霊ジン、その他謎の超地球的な存在を知ることは、現代において神に導かれたとして暴力犯罪に手を染めた人々を理解することにつながるのだろうか。

サムの息子として知られるデビッド・ワーコビッツは近所の犬に憑りついた悪魔から人を殺すように命令されたという。

1970年代にカリフォルニア州で13人を殺害したハーバート・マリンは大規模な地震を防ぐために、生贄をささげるよう頭の中で声がしたと主張していた。

マーシャル・アップル・ホワイトは、UFOカルト教団ヘブンズゲイトのリーダーだったが、自らをイエスの代わりと悟った幻視体験から集団自殺を引き起こした。

天使や悪魔たち、善と悪との対立・・・しかし古代宇宙飛行士説で言われているように、何1000年も前から地球外生命体が天使や精霊や天界の者達を装ってきたとすれば、彼らはどこから、何のためにやってきたのだろうか?

そして今も我々の前に姿を現しているのだろうか。


聖地に高くそびえるヘルモン山、標高は2800mを超え、レバノン、シリア、イスラエル3国の国境にまたがっている。

ゴラン高原を見下ろすこの山を巡ってキリスト教やユダヤ教、イスラム教の信者達は数1000年も争い続けている。

マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書に印されるキリストの変容が起こったのはこの山だったという。

ここでイエスの容姿が変わり、顔や光り輝き、現れたモーセや預言者エリアと語り合ったと書かれている。

エノク書によれば、この山は200人の堕天使が地上に降りた場所でもある。

ヘルモン山には地質学上特別な意味があるのだろうか。

ある説では、中東地域に降り立った異星人が繁殖して現代の私達となったとも言われている。

数の神秘を研究する数理学では、数字の33は意識が完全に目覚めたことを意味する。

ヘルモン山の位置は北緯33度、これは赤道面から33度北に、その地点があるという意味である。

33度線を地球のちょうど裏側にまでたどってみると、そこは現代でもっとも有名なUFO遭遇事件が起こったニューメキシコ州ロズウェルである。

ロズウェルのUFO墜落地点やヘルモン山、地理座標には特別な意味が隠されていたのだろうか。

数1000年も昔にヘルモン山に降り立った天使達と、1947年にロズウェルで目撃されたとする異星人、どちらも同じ種族の地球外生命体だったのだろうか。

だとすれば、天使と呼ばれた異星人達は、ずっと人類のそばにいたのだろうか。

彼らが地上に残ったのは、人間を見張るためなのか、それとも未来へ導くためなのか。


Wilcock「直近で人類が定期的に異星人と文化交流を持ったのは、おそらくイスラム教設立の頃だろう。

理由は分からないが、イスラム教の時代や新約聖書の時代、そのほかの様々な時代が終わると異星人達は申し合わせたように地球から引き揚げている。

その後技術を発展させた人類は、自分達が唯一の知的生命体だと思いあがっている。

とんでもない、聖書にも天使はでてくる。

これは証拠となる記録。

聖書を書した人々は、神話でも造り話でもない、事実を記録していたのだ。」

Daniken「地球外生命体は遠い未来において人類がこのことを理解するよう望んでいる。

我々人間が聖典の意味を知り、地球の構造には何かおかしなところがあると気付く日を、彼らは待っているのだ。

このことをどう立証すればよいのだろうか。

過去からずっと異星人は地球を訪れているのだろうか。

私は異星人は地球に戻ると約束したのだから、再びやってくると考えることが大切だと思っている。」

天使と呼ばれる者達が、異星人の姿をして人類の前に現れる時、我々は受け入れられるだろうか。

自らの起源を知る覚悟が求められている。

その日ははたして来るのだろうか。

翼を持つ者達は、天の言葉を地上に運ぶ。

そして天界の守護者たちは人間を見守る役割を担っている。

強靭な戦士たちは疫病を連れてくることも、平和をもたらすこともある。

天使とは、人間が生み出した想像上の存在なのだろうか。

それとも実在するのだろうか。

だとすれば、天使はどこからやってくるのだろうか。

天より訪れし聖なる存在か、それとも知られざる姿があるのか・・・


天使、2010年に行われたニールセン調査によれば、アメリカ人の70%近くが天使の存在を信じているという。

天使とは何者なのだろうか。

聖書にあるように、神から遣わされた羽を持つ物なのか、雲の間から人間に微笑みかける地天使ケルビムなのか・・・

今だ我々が知り得ていない姿があるのだろうか。


旧約聖書の創世記で、最初に登場する天使は、神の御使いとして地上に降りたとFr.William J.Fulco,PH.D.(Proffesor of Archaeology,Loyola Marymount University)はいう。

「人間を神と交流させようとしたものの、神が直接かかわりを持つのは不遜であったために、メッセンジャーが送られた。」

Giorgio A.Tsoucalos(Publisher,Legendary Times Magazine)「天使と言う言葉は誤訳だと私は思っている。

古代ヘブライ語では、この存在をマレクと表現するが、この言葉の意味は天使などではない。

正しくは神の伝令を意味する。

ギリシャ語のアングロスもその意味は天使ではなく、代理人や仲介者を指す言葉。

それに神話の中で天使がどのように語られているか見てみると、御使いたちと呼ばれるメッセイイジャーは神の言葉を届けている。」


こういった神の御使いたちの中には、慈悲や慈愛とはかけ離れた別の役目を担っていた者もいたのだろうか。

1940年代末期に発見された死海文書には、失われた聖書の一部であるエノク書も含まれていた。

この書によれば、最初に地上に現れた天使は堕天使であるとBill Birnes,J.D,PH.D.(Author/Publisher,UFO Magazine)はいう。

「堕天使たちはヘルモン山に降り立った。

天を離れ、地上に住もうとした天使たちは天界の覇者になろうと、反乱を起こしたために追放され、地上に落ちたのだ。」

Tsoukalos「この話は別の星で謀反が起きて異星人が地球に来たことを告げているのではないだろうか。

異星人同士に仲たがいが起きて、2つの派閥に分かれた。

そして失脚して地球に流れてきた者達が堕天使と呼ばれるようになったのだろう。」

George Noory(Radio Host,Coast To Coast AM)「エノク書は天使や堕天使が存在し降臨したと信じて疑っていない。

しかし聖書を読んでみると、エノクが記した書は、地球外生命体の来訪を書いたものではないかと私は思う。

エノクが見た山の斜面に着陸したという乗り物は、天界の者が様々な場所へ連れていったという話からもそれが読み取れる。」


エノク書にも旧約聖書にも記述があるが、堕天使は神の意志に真っ向から背き、人間を異種交配して子孫を残す。

エノク書には地上に降り立った地球外生命体の何人かは人間の女性と性交渉を持ったと書かれている。

エノクはこの者達を神とは呼ばずに天の番人、見張りの者などと表現した。

古代の文書いよれば、堕天使達は地球の女性と肉体関係を持つのみならず、子をもうけたという。

この子供が巨人族のネフィリムで、その姿はダビデと戦ったゴリアテを彷彿させる。

だが巨人という表現が誤解を招いているという者もいる。

体の大きさではなく、超人的な能力を表すものだというのだ。

古代宇宙飛行士説で考えられているように、堕天使が中東地域に降り立った宇宙人だというなら、別の地域にも出現しているのではないだろうか。

その証拠が数多くの彫刻に見られるという。

羽を持つ守護神の姿や奇妙な動物、半人半獣たちが遺跡や遺物に刻み込まれた、とPhilip Coppens(Author/Investigative Journalist)は指摘する。

Rev.Michael J.S.carter,M,DV.(Author,Alien Scriptures)「翼を持つ神を描いた古代の文明には、シュメール文明やバビロニア文明、エジプト文明などがある。

これらすべての文明は翼のある円盤らしきものや現代の私達から見ればUFOと思われるものを表す記号を持っている。

羽は空を飛ぶことを表すために描いたのだろう。」


Thomas E.Bullard,PH.D.(Folklorist)「特に中東地域では翼を持つ超人的な存在を描いたものが見られる。

メソポタミアに伝わる魔人Pazuzuは頭部はライオンで胴体は人、背中には二対の羽が生えている。

元々Pazuzuはくらいの高い神の僕であり、兵士でもあった。

神はこれらの御使いを頼りとし、あちこちへ飛び回らせて情報を集めさせていた。」

David Wilcock(Author/Filmmaker)「新約聖書と旧約聖書に述べられるセラフィムやケルビム、大天使や天使といった階級分けがなされる御使いたちは、文字通りこの星にやってきた訪問者たちを意味しているのだろう。」

古代宇宙飛行士説で言われるように、天使とは天界の翼を持った霊的存在ではなく、他の星から来た血の通った生物なのだとすれば、なぜ地球に来たのだろうか。

使者である彼らが届けるものは、誰のメッセージなのだろうか?


イスラエルのソドム山、“ロトの妻”と呼ばれる岩塩ででんきた柱からは、死海の南西部が見渡せる。

この近くにあったと考えられているのが聖書のソドムとゴムラの町。

Erich Von Daniken(Author,Chariots of the Gods)「旧約聖書の創世記とイスラム教のコーラン、どちらにもアブラハムの甥のロトを天使が訪れ、この地に天罰がくだると警告したことが書かれている。

最後に天使は告げる。

今、妻と2人の娘を連れて逃げなければ、あなた方を助けることはできない。

この部分はまるで破滅へのカウントダウンが始まっていて、天使にも止められないと言わんばかり。」


Tsoukalos「その言葉通り、ロトたちが立ち去った後には大惨劇が起こる。

振り返ったロトの妻は塩の柱となる。

古代宇宙飛行士説では天使とは血の通った地球外生命体を古代人が間違って解釈したものだとしている。

なのでこの事件は異星人が一部の人間の肩を持つということを意味しているのだ。」


天使、つまり異星人は人類の発展に関係しているのだろうか。

しかし天使がロトの家族を神の怒りから救ったとするなら、御使いの他の顔を持っているとも考えられる。

天使は人間達をもっと救っていたのではないだろうか。

時にそれは人類の歴史を変えるほどの行動だったのかもしれない。

古代宇宙飛行士説を論ずる者達は、エノク書の中で、見張る者と呼ばれた堕天使の一族が記されている部分にその答えを見つけたという。


Tsoukalos「エノク書には20人の見張る者がエノクと一緒にいる。

その他大勢の天使達を管理していると書かれている。

見張る者達には指揮官がおり、将校や大尉といった階級があったようだ。

この20人の見張る者達は事細かにエノクに様々な知識を授けた。

気象学や天文学、良い剣の造り方などを教えたのだ。

このようなことが神の王国で実際に起こっていたのだろうか。

答えは明らか。」


天使は何の目的でどこから来たのだろう。

聖書の中で頻繁に現れる天使は肉体を持っているため、人はその姿を見て声を聞き、触れることもできる。

現代においてはたとえ姿が見えなくても、天使の存在を多くの人が信じている。

2008年にベイラースの宇宙研究所が行った調査では、アメリカ人の聖人のうち55%が守護天使に守られていると答えたという。

イスラム教の教えでは、人はみな左の肩に1体ずつ守護天使を載せているという。

この天使たちは人間が障害に積んだ全行と悪行を記録することから、書記天使と呼ばれている。

旧約聖書に初めて登場する守護天使は大天使ラファエル、紀元前8~紀元前2世紀の間に記されたトビト書に、この天使が登場する。


Fulco「Tobitの息子トビアは過酷な使命を背負って出かける。

ペルシャ帝国では妻をめとるが、道中では様々な困難に遭遇する。

そこで神が遣わしたラファイルが御使いとしてだけでなく、守護天使としてトビアを守る。」

Daniken「守護天使という概念は、誰かに守ってほしいという願いが作り出したものなのだろう。」

「旧約聖書とイスラム教のコーランには、最終戦争が起こり、神が悪魔を滅ぼすという概念がある。

これは異星人達が地球に再来し、勝敗を決することを意味するのだとも言われてきた。」

エノク書と新約聖書の黙示録、どちらにも善と悪とが対決する醍醐の宇宙戦争が描かれている。

その他にも天使達が並外れた怪力を持っていることは、守護者の立場を越えて俗世の事柄に立ち入ることなどが綴られている。

この天界の戦士は何者なのだろうか。


新約聖書の使徒言行録は西暦40年初頭にヘロデ王によってエルサレムで投獄された聖ペトロの話を今に伝えている。

Carter「ペトロが2人の兵士にはさまれて眠っていたところに壁をすり抜けて天使がやってくる。

ペトロに触れて起こしていることから、肉体を持っていたと思われる。

天使はペトロの鎖を外すと、ついてくるよう言った。」

L.A.Marzulli(Author,Nephilim Trilogy)「ペトロは牢屋から抜け出す。

番兵達はみな眠り込んでいた。

ひとりでに開いた巨大な門を抜けて、ペトロは自由の身となった。

天使はその後突然消える。」

この話は宇宙人との接触を表しているのだろうか。

それとも天使が超人的な力を発揮した事実を語っているのだろうか。

「現代の異星人と遭遇した人々の多くが、あれは夢でなかったという。

異星人は壁を通り抜けるようで、しっかりと戸締りをしていたのに目を開くと異星人がいたという。」

Wilcock「このような宗教的な説話から見ても、地球外生命体が人類の文明を成熟させるために地上に降りてきたことは明らか。」

天使が神聖な存在であったとしても、もしくは地球外生命体であったとしても、芸術家達は大きな鳥のような羽を持つ者として天使を表してきた。

この概念はどこからきたのだろうか。


イタリア、ローマ、バチカンにあるサン・ピエトロ大聖堂宝物館にはユニウス・バッススの石棺()が保管されている。

西暦359年に作られたこの石棺がキリスト教的造形物の中で初めて羽を持つ天使が描かれたものだという説もある。

その後何世紀にもわたり、天使はほぼ決まって翼を持つ姿で表現されている。

それはなぜなのか。

天使が羽を持つことは聖書にわずかにしか語られていないという。


Carter「旧約聖書には天使が羽を持つと書かれた箇所はほとんどなく、人間そっくりだと書かれることがある。

アブラハムのもとに初めて訪れた天使に羽はない。

人間の姿をした客人にアブラハムはひれ伏す。

天使が人のように見えたにもかかわらず、なぜアブラハムはその正体を知り、駆け寄って地にひれ伏したのだろうか。

一目見ただけで人間を超越していると分かるような荘厳で神々しい何かを携えていたのだろうか。」

Richard Rader(Lecturer,UCLA Dept of Classics)「ギリシャとローマの伝承に見られる天使の概念については、例えば地上に言葉を届けに降りたヘルメスやイリアスの物語などを読むと、姿形は人間そっくりに見えるけれども、慈愛に満ちた存在であると分かる。

他にも天使の羽とよく似た美しい翼を持つ者達が神話には多く登場するが、こういった世界の違う者達や、神が人間とどう違うのか、当時は理解できなかったがために、羽で表現したのではないかと考えられている。

翼を持つ異形のものとして表現せざるを得なかったのだろう。」

「キリスト教絵画やそのほかの芸術にも、私達がよく知る羽を持つ姿で天使が描かれている。

羽は飛ぶことを意味する。

私達は天使がいると信じ、アメリカ先住民はスターピープルの存在を伝え、古代エジプトの人々は、宇宙から来た神のことを記している。

空とぶ者達が地球上の様々な文明が持つ宗教の土台となったのではないかと考えている。」

信仰が語り継がれる中で、何世紀もかけて天使の移動する様を鳥のような羽で表すことが定着したが、科学的にみて、これは正しいのだろうか?


2009年にロンドン大学のユニガーシティカレッジでは、典型的な羽を持つ天使と、実際に飛ぶ鳥の身体構造を比較した。

Michael Dennin,PH.D.(Physicist,UC Irvine)「はばたかなくては飛べない。

羽を上下するには別々の筋肉が必要。

羽を降ろす時に浮力が生じる。

そして体が持ち上がる時には翼の角度を少し変えてやらねばならない。

これで推進力が生まれる。

角度を変えずに翼を上下するだけでは、浮かんでも自分で体を押し戻してしまい、それを繰り返すだけになってしまう。


古典絵画に描かれる天使の羽は、背中の中央にとても接近して生えている。

鳥は体の横に翼があるので、長く強靭な筋肉を使って上下に羽ばたける。

背中についた羽はパタパタと動かすだけで、上下に動かせない。」

この研究では、結局天使が人間のような姿をしていたとすると、飛ぶには重すぎると結論付けた。

「人間の体は流線型ではないし、骨や筋肉の密度が高く体重も重すぎる。」

天使が羽を持たなかったとすると、どうやって天国と地上を行き来していたのだろうか。

Tsoukalos「天使がスーパーマンのように飛び回ることはない。

空に向けて垂直に上昇し、降りるときも垂直に下降する。

そんな飛び方ができるものだろうか。」


1953年ベル・エアロシステムズ社はロケットベルトを開発、これを原型としたジェットパックが今は実用化されている。

人間を垂直に浮上させ、空を移動するマシーンだが、最新モデルでは、高度約2500mまで浮上でき、最高速度は時速100km/h近くにもなる。

聖書に登場する天使が体1つで天国へ上ることができるのは、ジェットパックに似た装置があったからなのだろうか?

もしくは古代人も知らない他の手段が存在したのだろうか?


Carter「聖書では、エゼキエルは神の天の戦車のことを語り、創世記にも昼は雲の柱、夜は火の柱が導いたとある。

だから実態を持つ装置を天使が使っていたことは明らか。

創世記28章には典型的なUFO遭遇事件の構図が見て取れる。

ヤコブの夢に天使が現れるというものだが、天使たちは天国から降ろされてきた梯子を登ったり下ったりしていたと書かれている。」

古代の我々の祖先は地球外生命体が鳥のような羽を持った天界の住人だと語ることで、そのテクノロジーを伝えようとしていたのだろうか。

それが事実だとすれば、聖書が示す言葉の意味は深く不穏な気配すら漂ってくる。

天使が別世界からの訪問者だとするならば、その使命は何だったのだろうか。


エルサレムの旧市内にある神殿の丘は聖書に語られる様々な出来事が起こった舞台であった。

創世記22章にもイサクがここで生贄にされかけたことが記されている。

モリヤの山と呼ばれたこの地で、息子イサクを差し出すよう神はアブラハムに求めた。

アブラハムはその言葉に従うため、山に入り、イサクを縛って手にかけようとした。

正にその瞬間、天使が現れアブラハムを止めたという。

従来の解釈では、神はこの事件でアブラハムの信仰心を試そうとしたのだと考えられている。

しかし古代宇宙飛行士説では、この物語に別の解釈があるとする。

Tsoukalos「本来の神は生贄など要求しないと思う。

なのでここでの神とは堕天使、つまり異星人や地球外生命体が神のふりをしていたものと考えてよいのではないか。」

Rader「人間の生贄をささげることは、キリスト教において忌み嫌われ、創造主である神をいとう習慣。

フランスの哲学者サルトルが息子の命を差し出せと言われたら、天使である証明を求めるだろうと書いたのは有名。」

Coppens「何者かが神になりすまして啓示を与え、それが成就するのを別の者が止めたのだろう。

聖書の時代、覇権を得ようとする2つの文明があり、人間はその両方と向き合っていたのかもしれない。」

Tsoukalos「地上によい人間と悪い人間がいるように、良い異星人と悪い異星人がいる。

世界が陰と陽の2つの木によって成り立っているのと同じで、善があれば悪も存在する。」


中東のオマーンの奥深く、地底の深部に謎の洞窟が眠っている。

精霊たちの集まるところを意味するマジリス・アル・ジン洞窟は、広さ5600㎡におよび、世界10大洞窟の1つであると言われている。

オマーンではその他の洞窟にもイスラム教の言い伝えに残る魔人や聖人たちが住んでいると今でも多くの人が信じている。

Jpnathan Young,PH.D.(Founding Crator,Joseph Campbell Archives)「人の目には映らない精霊ジンは自由意志を持つという面白い側面がある。

一見天使のようだが西洋の天使は神によって指揮統率されている。

しかしジンは自分で決定を下すので、その決定が時には矛盾したり、おかしなものだったりする。」

イスラム教の教えによれば、ジンは人間の前にお告げを持って現れるという。

そのお告げは良いものもあれば、人を惑わすものもある。

だが精霊ジンは実在するのか、どこからやってきたのか?


Tsoukalos「ビンに封じ込められた魔人や精霊は、ビンをこすると目の前に現れ願いをかなえてくれる。

これを現代の視点で見ると・・・

小さな容器についたボタンを押すと、ホログラム(立体画像)が現れる。

これが真相ではないだろうか。

古代宇宙飛行士説ではホログラム装置を使って地球外生命体がメッセージを受信、発進していたと考えていて、これがビンの魔人の正体だと言われている。」

天使のように、ジンは自分の意志で姿を表したり消えたりすることができ、肉体を持たない、声だけとなることもある。

古代宇宙飛行士説を唱える者達の中にもこれが地球外生命体とそっくりだという者もいれば、天使やジン、そのほかの天界の者達は、地球で生まれたという者もいる。

Jason Martell(Author,Knowledge Apocalypse)「超地球人とは別次元から訪れる者達のことを意味する。

人間はみな三次元空間の中で振動していると言われている。

振動数が私達より高いものは苦も無く三次元にやってこれるのだ。」


しかし堕天使や精霊ジン、その他謎の超地球的な存在を知ることは、現代において神に導かれたとして暴力犯罪に手を染めた人々を理解することにつながるのだろうか。

サムの息子として知られるデビッド・ワーコビッツは近所の犬に憑りついた悪魔から人を殺すように命令されたという。

1970年代にカリフォルニア州で13人を殺害したハーバート・マリンは大規模な地震を防ぐために、生贄をささげるよう頭の中で声がしたと主張していた。

マーシャル・アップル・ホワイトは、UFOカルト教団ヘブンズゲイトのリーダーだったが、自らをイエスの代わりと悟った幻視体験から集団自殺を引き起こした。

天使や悪魔たち、善と悪との対立・・・しかし古代宇宙飛行士説で言われているように、何1000年も前から地球外生命体が天使や精霊や天界の者達を装ってきたとすれば、彼らはどこから、何のためにやってきたのだろうか?

そして今も我々の前に姿を現しているのだろうか。


聖地に高くそびえるヘルモン山、標高は2800mを超え、レバノン、シリア、イスラエル3国の国境にまたがっている。

ゴラン高原を見下ろすこの山を巡ってキリスト教やユダヤ教、イスラム教の信者達は数1000年も争い続けている。

マタイ、マルコ、ルカの3つの福音書に印されるキリストの変容が起こったのはこの山だったという。

ここでイエスの容姿が変わり、顔や光り輝き、現れたモーセや預言者エリアと語り合ったと書かれている。

エノク書によれば、この山は200人の堕天使が地上に降りた場所でもある。

ヘルモン山には地質学上特別な意味があるのだろうか。

ある説では、中東地域に降り立った異星人が繁殖して現代の私達となったとも言われている。

数の神秘を研究する数理学では、数字の33は意識が完全に目覚めたことを意味する。

ヘルモン山の位置は北緯33度、これは赤道面から33度北に、その地点があるという意味である。

33度線を地球のちょうど裏側にまでたどってみると、そこは現代でもっとも有名なUFO遭遇事件が起こったニューメキシコ州ロズウェルである。

ロズウェルのUFO墜落地点やヘルモン山、地理座標には特別な意味が隠されていたのだろうか。

数1000年も昔にヘルモン山に降り立った天使達と、1947年にロズウェルで目撃されたとする異星人、どちらも同じ種族の地球外生命体だったのだろうか。

だとすれば、天使と呼ばれた異星人達は、ずっと人類のそばにいたのだろうか。

彼らが地上に残ったのは、人間を見張るためなのか、それとも未来へ導くためなのか。


Wilcock「直近で人類が定期的に異星人と文化交流を持ったのは、おそらくイスラム教設立の頃だろう。

理由は分からないが、イスラム教の時代や新約聖書の時代、そのほかの様々な時代が終わると異星人達は申し合わせたように地球から引き揚げている。

その後技術を発展させた人類は、自分達が唯一の知的生命体だと思いあがっている。

とんでもない、聖書にも天使はでてくる。

これは証拠となる記録。

聖書を書した人々は、神話でも造り話でもない、事実を記録していたのだ。」

Daniken「地球外生命体は遠い未来において人類がこのことを理解するよう望んでいる。

我々人間が聖典の意味を知り、地球の構造には何かおかしなところがあると気付く日を、彼らは待っているのだ。

このことをどう立証すればよいのだろうか。

過去からずっと異星人は地球を訪れているのだろうか。

私は異星人は地球に戻ると約束したのだから、再びやってくると考えることが大切だと思っている。」

天使と呼ばれる者達が、異星人の姿をして人類の前に現れる時、我々は受け入れられるだろうか。

自らの起源を知る覚悟が求められている。

その日ははたして来るのだろうか。



最近、おもしろい番組がなくてDVDも見たいものがない時は、何気なくヒストリーチャンネルを見ることが多いです。

その中でいろんな意味で気を引くのは「古代の宇宙人」!

いわゆるトンデモ本的な内容で、人類は古代にすでに宇宙人の訪問を受けていたことを証明しようという内容です。内容もさることながら論理の展開には目を見張るものがあります。

当然ですが遺跡や古文書を調べても状況証拠しかないので、それらを元に「~と考えることも可能ではないでしょうか」と始めます。

次に、「もしそうなら、~と言えるのではないでしょうか」と、仮定を前提に論を進めます。

そして論証がだいぶ進んだ頃合を見計らって、「今まで見てきたように~なのはゆるぎない事実です」と言い切ります。

おいおい、そもそも仮定からスタートしてるのになんでいつの間に事実扱いしてんだよっ!!

と、思わずテレビに突っ込みたくなることしばしばですが、最近はむしろそれがおもしろくてわざわざこの番組を見るためにチャンネルを合わせたりしてます。


しかし笑ってばかりもいられません。

意外とこれと同じような手法で、事実と思わされてるようなことは現実社会にあるかもしれませんよ。

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