第六話 学園の案内 2
遅くなりました...またまたすいません...。この物語は王道で行きたいと思いますので、よろしくお願いします!
エレベーターでまた下に降りる。
「4階は購買や食堂があるわ」
エレベーターから外に出るとそこは、ショッピングモールのフードコートがでかくなったような場所だった。外にはテラスがあり席がいくつかある。
中には学園生が30人くらいいて、それぞれ談笑していた。
ーーしかしここは戦技訓練学校のシー学だ。みんな太腿や腰に帯銃、帯刀してた。
正直、超恐い......
「あ、教頭!」
1人の女生徒がこちらに気付いてやってくる。
「あれ?隣の人誰ですか?」
教頭の横にいた僕を不思議に思ったようで尋ねてくる。
「彼は今年から入学する子よ。...燐堂くん」
「あ、はい。今年入学する燐堂咲耶です。よろしくお願いします」
教頭に促されて挨拶をする。
周りもいつの間にか注目していて
「「「よろしくー」」」
といった返事が返ってきた。
めっちゃフレンドリーだな〜、なんて思ってると女生徒が
「なるほど今年から入学...。でも一昨日あたり入学生はDとCとBの寮で全員揃ったって聞いたけど......。入学試験ではAクラス以上の実力者はいなかったらしいし....。それに学園案内は入学式の後、先輩がするものだし....」
そんなことをつぶやくと周りも少しざわつく。
まあ、確かに昨日まで一般人やってたし、今でも普通のステータスらしい僕が、こうして教頭に連れられて学園案内をされているのはおかしな話だろう。
「はーい静かに。この子は今日来てもらったの。それと、この子Sクラスよ」
ーーSクラス、その単語が聞こえた瞬間、周りの音はすべて消え、時間が止まったんじゃないかと思うくらいの静寂がこの階を包んだ。
生徒の視線はすべて僕に集まっていた。
無音の中、きって出たのは前にいた女生徒だ。
「え、えっと...、教頭、彼どう見てもDクラスに見えるんですが...」
おずおずといった感じで言ってくる。
確かに自分でもそう思う...。
「彼は間違いなくSクラスよ。ほら、小夜ちゃんと同じ特殊なタイプよ」
「あ、あー、な、なるほどですね」
微妙に納得したらしい女生徒は頷いてる。
小夜という人物はわからないが僕と同じ感じなのだろうか?気になる。
「まあ、そんなことより案内に戻りましょうか」
そう言ってエレベーターに向かってく。
......段々分かってきた。この教頭、マイペースだ!
未だに呆然としている生徒もいるが大丈夫だろうか?
心配だがどうすることもできないので放っておいて、エレベーターに乗り込む。
すると何故か上に上がってく。
「なんで上がるんですか?」
気になったので聞くと、
「3階と2階はAからDクラスまでの教室だし、1階はホールと特別教室と学園の出入り口くらいしかないからいいかなって。それに早く寮見たいでしょ?ふふ」
最後の笑いが気になるが、なるほど、まあ早めに終わるならそれにこしたことはないか。
などと思い6階に戻ってきた。
教頭と一緒に廊下を歩いて男子寮のプレートがあるドアまで来た。
ドキドキしながら開けると、中は海底トンネルと例えれば分かり易いだろうか。自分の手前、壁の溝にグリップがある。
「そのグリップを掴んでみて」
と言われ掴んでみる。
すると、急に浮遊感が襲い、僕は宙に浮いた!
そしてグリップは溝に沿って一直線に進んでく。
「おおっ!」
まるでガン○ムの世界にいるようだ!と感じながら奥のドアに着く。
後ろから教頭もついて来ていた。
またドキドキしながらドアを開けるとーー中は暗かった。よく見えない。
するとーー
パンッパッパパンッ
という音が僕の耳に届いた。
まだまだ続きます。あとスカーレット家の次女とかGガン○ムに出るあの人はこの作品には出ません。
次回からはキャラクター出てきます!