第三話 駅とモノレール
毎回短くてすいません...
物理法則に軽く絶望していたところ、
「では先ほど彼女が入ってきたドアから外に出ていただくと、すぐに駅と繋がっているのでそこから学園の方に向かってください。あとこの島に関しての詳しい話は学園の方でされると思いますのでそちらでお伺いください」
と促されて、ありがとうございました、と言ってドアに向かった。
ちょっと緊張しながらドアを開けると、そこは--駅の中だった。しかし東京駅のように広大で最新科学をふんだんに使ったような感じでなんか豪華だった。最新科学の例を挙げると空中にある広告ホログラム。......物理ってやつは......
こんなことではこの先やっていけない感じがする......もうここはそういう世界だと思おう...。と現代日本とかけ離れたテクノロジーに思考を諦めて改札に行き、駅員に話しかける。
「すいません。学園に行きたいんですけど...」
言いながら先ほど渡されたデバイスを見せる。
「はい、学園生ですね。電車を出すのでついてきてください」
と言って改札から出る駅員。そのまま歩いて行ってしまうのでついていく。しかし電車を出すとはどういうことなのだろう?階段を上がりながらそこを尋ねると、
「あー入学生でしたか。これからもご利用になられるので説明すると、ここは利用者が学園生かいろんな事情で学園に行く人か工場エリアに行く人しかいないので一日の利用人数が少ないんですよ。ので、電車の時刻が決まっていません。ですから個人やグループでここを利用するその時その時で電車を出してるんです」
へえー便利だな〜。などと思い異様に長かった階段が終わり駅のホームについた。だが線路があるはずの場所に線路は引かれていなく上に一本のレールがあった。
不思議に見つめていると、
「ここで言う電車は車輪付きではなくモノレールなんですよ」
と解説してくれた。そして何か腕につけているデバイスを操作したかと思うと、レールの後ろの倉庫が開き、モノレールが出てきてこちらにやってきた。
なんか凄いなー、と思い開いたドアから入る。
「それでは頑張ってください」
笑顔で敬礼されたのでこちらも笑顔で敬礼をし返す。するといいタイミングドアがしまったので敬礼をやめ椅子に座る。(ちなみに中は普通だ)
数秒後、モノレールが動き出しホームを出る。駅を少し名残惜しんで見てから外の景色に視線を移す。すると----
そこは街だった。しかも東京よりも発達していてビルも多かった。ある意味一番都会だ。下を見ると街の中をまばらまばらに人が歩いていた。やはり重要機密が多い場所だからか人はいたがまばらまばら程度だ。--ビルを一つ一つ見ると看板に有名なお菓子を作っている会社の名前だったり聞いたことがあるような会社名ばっかりだった。
20分くらい窓の外を見てると、前方に馬鹿でかい、魔法学園をモチーフにしたのかという建物があった。......多分あれが僕がこれから通う学園なのだろう。ふと、送り出してくれた僕の両親を思い浮かべ、...頑張らなきゃ!
決意をして、モノレールは学園に入っていった。
誤字脱字等があったら教えてください!感想待ってます!