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僕と俺の最弱で無敵な事情  作者: 冬桜
第一章 入学とクエストと最弱
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第二話 港と関所

 港に着いて船長と僕は船から降りる。


「じゃあな坊主、俺は奴が襲ってきたことを海上警備隊に報告してくるから。」


 奴とは先ほど船を襲撃した人のことだろう。


「あ、ありがとうございました。」


 礼を言う僕に


「なに、いいってことよ。これが仕事だしな。あとそれと関所に行ってちゃんと登録してこいよ。」


 そう言って足早に去っていく船長。


 この島初めての僕に次の行動を教えてくれるのはありがたいな。そう思いながら肩に背負っていたリュックから招待状に付属していたマップを広げ関所の場所を調べ、歩いていく。ちなみに港はゲームとかでよく見る感じの港町風だが重要機密がたくさんある場所だからか周りに人がいなくて寂しかった。


 関所は案外近くにあり、船から200mほど歩いた場所にあった。(海上警備隊は関所の隣にあった)


 関所に入ると中に受け付けが3つあり、それぞれ学園科、企業・内政科、商業科が並んでいて受け付け嬢の方が何かしらの作業を行っていた。やはり中には受け付け嬢以外の人はいなかった。


 それでも人がいるのは嬉しく、とりあえず学園科の方に向かってみた。


「すいません。この手紙をもらったんですけど.....」


 近くに行き、黄色い手紙を見せると


「あ、はい、少しお貸しください。」


 作業を一旦やめて笑顔でそう言われたので手紙を渡す。


 するとパソコンの方に向き直り、また何かし始めた。と言っても僕に関係することだと分かっているので気ままに待つ。


 待つこと3分「燐堂咲耶さん」と呼ばれたので向かってみる。


「初めてですよね?ではまずはこのデバイスを受け取りください」


 と言われて出されたのが楕円形の学園の紋章がはいったデバイス。それを受け取ると、


「そちらはクエストの受注やパーティーのメンバーを整えたり、仲間同士の交流、学園の生徒であることを証明するものなので常に持ち歩いていてください。」


 言われてみて試しにスマホ感覚で横にあるボタンを押すと、


「うわっ」


 電源が入りデバイスの画面の中に自分の体と横にステータスみたいな表記とclass Sと書いてあった。


「その画面は自分のステータスを確認でき、クラスは自分が入るクラスでランク順にDからS、言えば弱から強に分かれており、Sまでいくと最強の証となります」


 そんなことを言うので再度画面を確認する。classのところに書いてあるアルファベットはS。......見間違いでなければ僕は最強ということになる。


 --いやいや待て!?僕が最強!?ありえない!だって僕は昨日まで民間人だったんだぞ!などと思い、


「あの......なんかクラスがSって書いてあるんですけど......間違ってませんか?...」


 尋ねてながらデバイスを見せる。すると、


「あら、本当ですね。ステータスも民間人並みたいですし......」


 確かに僕のステータスは書いてあるのを見る限り平均は20ってところだ。それも全部大した違いはない。やっぱりか...と思い、ではホントのクラスはどこなのかと尋ねようとするが...


「ですが、学園がクラス編成を間違えるとは聞いたことがありません。ですからあなたにはステータスで表れない特殊な才能か能力があるのでしょうね。ともあれクラスはSで決定されていますので、そちらで学園生活をおくってください。Sクラス入りおめでとうございます!凄いですね!頑張ってください!」


「.................................ハイ...」


 と素直に応援されてしまったので力無く頷くしかなかった...。でも特殊な才能って何!?能力って何一般人にそんなもの無いって!!


 そんな感じで項垂れていたが


「ではあちらをご覧ください」


 受け付け嬢が真後ろを指したので、僕も気を取り直して後ろを見る。そこにあったのは最新技術を使ったと分かるガラスが張っているカプセル式で人が8人くらい入れるスペースがある。......分かりやすく言えば、なんて言うか、アニメでしか見たことが無いテレポーターだった。


「......なんですか?あれ」


 一応聞くと、


「テレポート装置です。クエストなどで都内に行くときに使われます」


 なんとなく予想していたが、まさか現実で見ると思わなかった装置がここにあった。......凄過ぎて実感が全然湧かない。


 そんなところに、


「あ、今からクエストに行く人がいるみたいですね。少し見ていてください」


 と言われ僕が入ってきたドアと反対にあるドアから学園の制服を着てスナイパーライフルを持ったビリジアンの髪色の女生徒がやってきた。


「彼女もSクラスの生徒ですよ」


 へえー、彼女もSクラスなのか。しかし、絶対疑問に思う事を聞いてみる。


「な、何故彼女はライフル持ってるんですか?...」


「それはクエストは凶悪犯罪者と戦うこともあるので武器は絶対必須なんですよ。あなたもその内自分の武器を持ちますよ」


 マジか!?と、そんな話をしてると女生徒がカプセルの中に入っていった。そして中で何か言うと身体が消えていった!



「あれがテレポートの瞬間です」


 ..................ここまであえて言わなかったが今ここで言わせてもらいたい。


「物理法則ってなんなんだろうね......」

これから更新が不定期になっていきますが、1週間に一話載せるようにしますのでよろしくお願いします‼

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