第十四話 自己紹介1
お久しぶりです。
脱線に脱線を重ねたら遅くなりました。すいません。
失踪してないので安心してください。
きらびやかな室内には最先端技術が使われている豪華なソファーと机が計8セット。もちろんここはSクラスの教室だ。
「おう、終わったか。早く座れ。みんな待ってんぞ」
優雨さんと教頭先生と一緒に教室まで行き、僕が気後れしながらドアを開けるとそんな声が聞こえた。
見ると、8席中7席が円になっていて、その内5席に人が座っていた。
うぅ...視線が......プレッシャー半端ないよ...。
「よっし、現時点のメンバーは揃ってるから新たな仲間に自己紹介するぞ」
現時点のメンバーは、ってことはあと一人足りないけどその人はいなくてもいいのか、いないのが普通なのかとても気になるよね。
「まずは俺からだな。御神楽 紅葉だ。12歳からここにいる。今年で16だ」
歓迎会?のときの赤髪の人ーー御神楽さんーーが簡単な紹介をしてくれた。本当に簡単だ...。
「なーに悟ってんだか知らねーが、自己紹介なんて名前だけ言っときゃ基本的にはいいんだよ。それともあれか?生年月日、住所、電話番号、好きな食べ物、挙句にはスリーサイズまで聞き出す気か?」
「いえ、結構です」
「即答か」
呆れてため息が溢れる御神楽さん。いや、ただ面倒いんで。
「御神楽君、戦闘スタイルくらいは言っておきなさい。パーティー組んだときに参考になるでしょ」
「あいよー。俺は......ってなに沈んでんだよ」
「...いえ...物騒な言葉が出てきたんで...」
ハァ...やっぱり戦闘なんてやるんだね。しかも先生の言い様だと僕も闘うことになってるし。
「?まあどうでもいい。俺の主流は近接格闘...殴り合いが得意だ。特に武器は使わん。ステータスは200だ。特化じゃなく万能型な」
「あの、特化とか万能って?」
「特化ってのはある一部のステータスがずば抜けて高い奴のこと。万能は全部のステータスが平均ステータス前後の数値である奴のことだ。ちなみに自慢じゃねえが万能型は珍しくてな、このクラスでも万能型は俺一人だ」
「へー、凄いんですね」
「まあな」
「ふーん。あなた、ステ200って聞いても驚かないのね。図太いのかしら?」
そんな声が聞こえ、顔を向ける。
一見、年下に見える少女がこちらを見ている。自己紹介中だから当然なんだけどね。
「どうも、昨日会ってるから初めましてじゃないけど話するのは初めてだからこの場合何て言うのが正解かしら?うーん、まあいいわ、挨拶は省略させてもらうわね。私の名前は雪代 柑菜。よろしくね」
型破りな自己紹介だった。
感想待ってます。
多分戻りますのでどうぞ。
当然続きます。