第18話 姫様の復讐と貞操観念
図書館を貸しきれなかった。普通であればお父様が私の要望を叶えてくれないはずがない。なのに貸しきれなかった。まず、お父様宛に送ったお手紙がお父様に届かなかったみたい。なんでだろうね?返事に時間がかかる貴族でも1週間以内に手紙を返すのが礼儀。なのにお返事が来ないからばあやがお父様の執務室に行ったら届いていないとのこと。
「かぐやからのお手紙をなくすわけないよ!大切に保管しておくに決まっている。誰だ、私に宛てた可愛いかぐやの手紙を奪った(無くした)愚か者は!見つけ出して即刻処分してやる!」
と息巻いていた。どんな処分をするかは知らないけれど、自業自得としか言いようがない。私のアニメ改革の下準備を邪魔したんだから!私が先に犯人に辿り着いたら・・・
「延々と推し語りをしてやる!」
やっと良くなった喉で思わず叫ぶと
「ダメです。また喉が潰れてしまいますよ」
と速攻ツッコミが入ってしまった。アニメ改革に自分から参加してくれたキリグですら私の推し語りで死にそうだったそうだったから・・・。あんなの序の口なのにね。
とりあえず、図書館についてはお母様から協議するつまり保留と言われた。
ばあやもキリグもリュクシュール公爵との会議の後なんだかよそよそしい。何を言われたんだろう?もしや・・・公爵が私のアニメ改革を邪魔したんじゃ?図書館の貸切。それ自体を邪魔することは別に構わない。でも・・・アニメ改革の邪魔をするなら殺す!死んだ後にみじん切りにして火にくべて死体さえ残らないようにする!
「・・・何か物騒なことを考えていませんか?雰囲気がその・・・お説教をなさるナギ様と似ているというか」
「そんなことないよ?私のアニメ改革を邪魔する人の処遇について考えていたの」
「具体的には?」
「殺して、体をみじん切りにした後、火にくべて燃やす。単純でしょ?」
「私は初めて姫様が恐ろしいと思いました。普通はそんなことを思いつきません」
「誰が対象になるかな?うふふふふふ、リュクシュール公爵のセンが濃厚かな?」
ちょっと楽しみだな~。
「それだけはないですね、きっと。ああ、そういえば、リュクシュール公爵で思い出しました」
「へ?」
「姫様には必要だと思うことがあります」
「・・・何が?」
「このような場所で話す内容ではありませんから」
そっか・・・。嫌な気がするよ?ナギ様が来る!ってなった時の比じゃないくらいに冷気が発せられてる
けど!
「そういえば姫様、アニメ改革は順調ですか?」
「ふっふっふ!よくぞ聞いてくれた!なんとルナコントに使用するアイコンのイラウトが完成したそうなの!明日キリグが見せてくれるみたいで、とっても楽しみで夜しか眠れない!なんといってもタイトル回収!これは一番大事なんだから!妥協なんて許されない、完璧に仕上げてなければ!」
「頑張ってください(アイコンが早めに完成したのは信用されるためにさっさと作った方がよろしいのでは?と助言したからなのですけど)」
「早くアニメを完成させて、世界中の人たちが夢中になってくれたらいいな!」
「きちんと、ナギ様、アナッサ様、そして私に報告と連絡、相談をしてくださいね」
報連相か。昔からずっと言われてる気がするな・・・。どうせ忘れてちゃんとできないだろうけど。キリグがやってくれるでしょ!いつも通り私は口だけ番長!と考えていると私の部屋まで帰ってきた。
「姫様、姫様には貞操観念をお教えする必要があると思いました。いいですか。男性に『な、投げキッスって大人向け〜?』などと聞いてはなりません!本当にどこから浮気などという言葉を覚えてきたのか・・・」
前世の知識です。ゴメンナサイ。まさかそれが禁句などとは思わなかった。
「まさかとは思いますけど、ハ、ハグなど絶対に結婚するまで異性としてはいけません!そんなはしたない・・・」
まさか、ばあや照れてる?可愛い~。そんなに恥ずかしい言葉なの?確かにハグとかって気恥ずかしいし?き、キスなんてもってのほかだと思ってたけど?まさか結婚するまでNGとは・・・。ちょっと、ここやっぱりR18が低すぎない?
「姫様はなんでそんなにケロッとされているのですか?!」
「だって、アニメにだってキスとか出てくるじゃん!」
「……」
「それに3ヶ月で大人になるんだからあんまり深く考えてこなかった」
(これは・・・どうやら陛下の懸念通りのようですね)
でもみんな過剰に反応しすぎてない?だってニュースでも不倫とか言葉として使われてたんだもん。それとも日本人としてのこの感覚がおかしい?
「姫様のお考えはわかりました。ですが人前で男女関係に関するご発言はおやめください」
「は~い」
常識がわかんない私よりばあやの意見を聞いた方がいいよね。そんなことを考えながら私は眠りについた。
今回で20エピソードです!本当にありがとうございます。明日は投稿させていただきますので何卒・・・。




