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第1話 赤ちゃん皇女に転生したアニオタ

18時に投稿させていただきます!

転生してから三ヶ月。


結論からいっちゃう。

この世界、便利すぎる。

前世と同じ――いや、それ以上かもしれない。

アニメ文化まで存在している。

なのに、日本の作品が一つもないってどういうこと?

記録を探しても、見覚えのあるタイトルは出てこない。


でも――楽しいしいっか


そう思えるくらい、この世界は楽しい。


***


とはいえ、生後三ヶ月の赤ん坊に調査なんて無理。

……普通なら、の話だけど。

私は“普通”の人間じゃなかった

鏡に映る自分の姿は、3カ月でやっと見慣れたもの。

金髪に、ハシバミ色の瞳。整いすぎた顔立ち。

初めて見たとき思わず呟いちゃった。


「誰これ、めちゃくちゃ可愛い……」


その一言を聞いた父は、


「当然だ。我が娘だからな」


と満足げだったらしい。


(親バカだな)


問題はそこじゃない。


(私、成長、早すぎない?)


三ヶ月でこの見た目。どう見ても十代後半。そして明日――成人。いや、意味わかんないんだけど


どうやらこの国では、生後三ヶ月で成人になるらしい。常識が違いすぎる。

礼儀作法、言葉遣い、立場の理解。覚えることが多すぎて、正直きつかった。


それでも何とかこなした自分を褒めたい。ていうか誰か褒めて!先生たちは、なにをしても褒めてくるから本当にすごいと思ってくれてるかわかんないから褒められてる気しないの!


***


そして私の立場。父は皇帝、母は皇后。 私は第一皇女。

皇女って…思ったより大変。夢みたいな毎日を過ごせるわけじゃない。当たり前だけど。


兄弟はいない。

ただし、従兄弟が一人。本来、成人までは彼が第一継承者らしい。


さらに厄介なのが――婚約話。


その従兄弟と結婚させようという動きがあったらしい。

私の恋愛対象、2次元しか無理。絶対イヤ。


でもお父様が一蹴してくれた。


「我が娘を愚弟の息子にやるものか!」


だって。親バカって場合によっては最高!


一応、法律的にもすぐ結婚はない。

成人から五年後に婚約、その一年後に結婚。


アニメ文化を広げて全世界が恋愛対象は2次元じゃなきゃ無理だと思う日が来ますように!


***


そのために今は――


「ムーンスマートが欲しい!」


この世界の情報端末。

スマホみたいなものだけど、もっと高性能らしい。

しかも、アニメ制作機能付き。

つまり、前世の作品再現できるってわけ!

成人式で配布されると聞いてから、待ちきれない。


「明日まで我慢とか無理だよ……」


すると、すぐにばあやの声が飛んできた。


「姫様。代表挨拶の原稿はお済みですか?」


うぐっ


「大丈夫よ。もう覚えてる」


「本当に?陛下は覚えてなくて皆の前で恥をかかれておいででしたよ?」


怒られるかもしれない内容だけど…


「ほんとほんと。キリグと話した夢のことも入れてるし」


キリグはばあやの息子で、私の幼なじみ。

私に城下町のことをたくさん教えてくれる。

今日来るって言ってたのに遅いな……


そんなことを考えていると―― コンコンコン 扉がノックされた。


「やっと来た!」


「よお、母さん。かぐや」


待っていた声が、部屋に響いた。

私も転生したい!そんな願望お持ちの方いらっしゃいませんか?

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