第15話 ありえない!ばあやが○○化した…!
LINE!
キリグから返信が来た。
“そんなことを僕に聞くんじゃねー!母さんかアナッサ様に聞け!俺には一生聞い
てくるな!”
だった。
ちなみに私が聞いたのは『投げキッスって大人向けなの?』。
だって別に密着してないじゃん!別にキャラクターが失神するような可愛い投げキッスをしてるアニメを親の前で見てもそんなに恥ずかしくないでしょ!
せめて準成人向けかな?って思った。異性に聞くなってことは R18 なんでしょ?
これって私の感覚が間違ってるのかな?
ん〜、この制度を作ったのって誰なんだろう?アニメ関係の法律とかもっと詳しく知っておいた方がいいかもな~。っていうか、アニメを作るならその歴史とかも勉強した方が良かったかも…。帝国図書館とかに資料あるといいな。
“帝国図書館行ってもいい?”
帝国図書館とは、皇帝の居城「セレーネ城」内にある帝国最高の図書館。帝国内で売られる本はすべてここに収めなければならない。用意されている極太のペンで小さな紙に書いてばあやをトントンとする。
「何をなさるのですか?」
“アニメの歴史について調べたい”
「別によろしいですけど・・・。帝国図書館ですか」
何かあるのかな?
「ご気分を害すかもしれませんが、それでもよろしければ」
全然いい!エミールとプリシオがいなければ!
というわけで図書館につきました。予想を大きく外しました。ザ・ギャルがいた。…ギャルそのものの定義すらわかってないけど。明るくて、可愛くて前世の私とは全然違う人たち。今の流行りとかを着てるんじゃなくて自分の好み、自分に似合う服装を着てる。そして何より
「あら〜!クーラちゃんじゃない!こんなところにどーしたの?」
怖いもの知らず!何?そんな態度でばあやに接せるのってお母様くらいじゃない?まさか・・・!この人もしかしてかなり強い?
「皇女姫殿下を連れて参りました。何でも調べ物があるそうです」
「この子が?かわいいわね〜。アナッサ様に似てる〜!陛下の要素なんてかけらもないじゃない!」
なんか、遠慮がないというか・・・。この人はここで何をやってるの?ばあやがものすご〜く嫌そうな顔をしてるよ。
「姫様、彼女はソラティオ。この帝国図書館の司書をしています」
・・・。この人が司書。司書?読書って言葉が一番に合わなさそうな格好してるけど?!人を見た目で判断することはよくない!それはわかってる。わかってるよ?でもね、見た目って大事。よ〜く理解できた。
「ちょっと、クーラちゃん?私があなたの義姉っていうことを言い忘れてない?一番大事なところよ!」
…義姉だった!そりゃこんな態度とれるわな。ってことは、キリグの叔母さn…様?危ない、危ない。さんってつけちゃったら失礼だよね。
「…大事ですか?」
「大事よ!」
「とりあえず、案内してくれませんか?」
「…最近冷たいわね〜。別にいいけど。拗ねちゃうわよ、もう〜。では、姫殿下、何をお探しですか?」
おお!仕事の切り替え早!なんか、できる人の雰囲気醸し出してる!できる人ではあるんだろうけど。
「アニメの歴史に関することだそうです」
「何でクーラちゃんが答えるの?」
「諸事情です」
「え〜、私たちの仲じゃない」
「諸事情です」
「ねえねえ、気になるよ〜!」
「諸事情です」
ばあやがロボット化してる!っていうかよく挫けないね、この人。しつこさだけだったらプリシオ並だよ!でも悪意がこもってないから感じ悪いってわけじゃないけどね。
「はあ、とりあえず案内してもらえませんか?本当に」
ばあやが疲れてる?!私でもこんなふうにはならないのに!やっぱりこの人…天才だ!
「わかったわよ。どうせキリグちゃんに聞いたらわかるだろうし」
「…私は会わせないように気をつけていたのですが」
「ちょっと!それが義姉への態度?キリグちゃんはこの図書館に結構前に来てたのよ。それでアニメ制作の秘策の本を借りていたわ」
キリグ!そんなことしてくれてたんだ!ちょっと感動しちゃった!
「これ以上喋ってたら嫌われちゃうわね。行きましょう」
スタスタと歩き出す。全ての本の配置は頭に入っているとでも言うように。やっぱりできる人だ!そして語り出した!
「ここの図書館はね、薄暗くはできているけれど、ジメジメしていないでしょ?それは換気を行うための換気口があるからなの。薄暗い理由は太陽や光を当てて日焼けをつくらないためで本を読んだりするための場所は、特別に作った電球が使われているわ。電球といえばふんわりとした柔らかな電球か明るいキツめの電球を思い浮かべるわよね。読書をするときは柔らかい明かりの方が目が疲れなくていいのだけど、その電球には本を日焼けさせる成分が混じっているの」
本を日焼けさせる成分って紫外線のことかな?電球にも含まれてるんだ。キツい光はLEDのことだね。多分。
「でもキツいあかりには極少量しか含まれていない。この電球の作り方は根本的に違うらしい。その結果、キツい電球はキツい光が作りやすいというだけ。しかし作りにくいというだけで作れないわけではない。だから作ってみたんだ。そして、それが現在のムーンスマートにも応用され、今では高級ではあるものの馴染みのあるものになったのだ!他には・・・」
以下中略
各設備の説明をして回って約30分。全てにおいて長〜い説明があった。それを置く理由、研究過程その他諸々。まさに狂科学者。口調が途中から変わってきている。
「……」
「どうした、クーラちゃん?」
呼び方変わんないのちょっと気持ち悪い!
「姫様が死にそうな顔をしてるのでそろそろやめてください」
「お義姉様と呼んでくれたら止まるが?」
「…姫様、帰りましょう」
えー!ちょっと、ばあや?お義姉様って呼びたくないのはわかるけどさ!そこは我慢してよ!資料だけとりあえず借りさせて!
「ちょっと、ひどくない?もう、わかったわよ!説明はできるだけしないように気をつけるから!」
「本当に?」
「本当も本当!絶対だって!アニメ関連の本棚ね!こっちよ」
そう言って並ぶ本棚の間をすり抜けて歩いていく。角を曲がるとそこには・・・
一体、何or誰がいるのか?というところで終わりました!少し早いですが、来週の月曜日から平日の投稿を2日に1回の更新にさせていただこうかと思います。土日はどっちも上げるつまりですが…。




