第13話 喉は死んだ、が愛は死なない!
背景もやっぱり大事だよね!背景までこだわらなきゃ!昨日みたいに語れないから納得いくような描写を作れるか心配だよ…。早く治ってくれ、私の喉!
〖最初の風景はヨーロッパ風の街並みに…〗
「ヨーロッパってなんだ?」
えっ?ヨーロッパ、ヨーロッパ風ってどうやって説明したらいいの?
〖…レンガ造りの大体4~5階建ての家に比較的平らなレンガの道がある、かな?〗
「なるほど、商業街の街並みに似てるな」
そうなの?私、お城の敷地から出たことがないから知らないけれど、キリグは商業街に行ったことがあるんだ。
〖商業街ってどんなこと?〗
「商業街は基本的に一般国民の中心だな。王都は貴族の中心地だろ?トリスタンは文官を取りまとめて、情報を集める家だからな。父さんの仕事でついて行ったことがあるんだ。活気があって楽しげな街だった」
いいな~、私も行きたい!ていうか、公爵家当主がっわざわざ一般国民が集まる場所に行かないでしょ。あの人、ちゃんとしてるようでサボリ魔だったからな…。現場調査だ!とか言ってお忍びで買い食いしてそう。
「…父さんの名誉のために言っておくけれど、別に遊びまわってるわけじゃないからな。多分…」
その「多分」は一番確信犯な奴だと思うけど?
〖とりあえず、早く進めよ!その商業街の街並みに馬車が通って花吹雪がパアーって!その後、城壁みたいなのの上できれいな流星群を見るの!〗
「わかった。それで?」
〖時が流れる様子を描くの。ここはキャラクターができてからがいいと思う〗
「大体そうだと思うぞ」
〖…ホントだね。どうしよ?先に物語の流れを全部書き出した方がよかったかも…〗
「そうだな。お前は覚えてる限り全部書いていけ」
〖まず、城壁に向かって走っていく馬車。その上には勇者、僧侶、戦士、魔法使いの4人が乗っていて、これが魔王を倒した勇者パーティー。そこから街に入ったら花吹雪ばあーってなって勇者たちが笑顔でこたえていく。王から報酬とかをもらって宴会に参加。ここで僧侶が酔いつぶれる。次の場面では城壁の上でみんなで流星群を見るの。そこで主人公で1000年以上生きてるエルフの魔法使いが「この旅は私の人生の100分の1にも満たない」って感じのことを言って勇者が「その100分の1が君を変えたんだ」って。ちょ、格好良くない?お父様より100倍格好いいわよ!この勇者はナルシストではあるけれど、しつこいわけではないから全然好感持てるよ!〗
「おい、母さん呼んだ方がいいか?明日は書きすぎて手を腫らしてるかもしれないぞ。それにしれっと皇帝陛下の悪口を書いてないか?」
「気にしない、気にしない!それから魔法使いが50年をどうやって過ごした勝手描かれるんだけど、まず魔導書を見て、材料に竜の角が必要だ!ってなっていろんなお店に聞いて回るけどなくって小川?の中で寝ころび?ながらなんか思い出して、50年ぶりに勇者に会いに行ったら背が縮んで禿げてて…」
「母さん!ちょっと来て!かぐやの手が腫れるかもしれないぞ!アイツ、ずっと書き続けて止まらないんだけど!」
「なんですって?姫様、止まってください!姫様!」
あれ?紙がなくなっ…。ばあやにとられた!
「……?」
「姫様が声が出ないからと言って紙に書き続けるとは思いませんでした。キリグ、よくやったわね」
「……!」
紙、返して!まだ書き足りないよ!私のアニメへの愛は喉が枯れようが、手が腫れようが、死のうが変わらない!
「これ以上、姫様に手を使わせるわけには行けないのでキリグは帰りなさい。姫様はベッドでアニメを見てくださって構いません。ですから絶対に喉と手をお使いになりませんよう」
よっしゃ!
というわけでベッドでゴローンとして現在視聴中の「私、魔王を倒して伴侶にします!」という、勇者の女の子が魔王に恋したため、魔王を圧倒して、自分の力を見せつけたうえで既成事実を作って結婚するというハチャメチャなアニメを見る。
いわゆるR18って言われるやつなんだけど、既成事実=キッスだった。
この世界でのR18っていうのは「キスシーン・ハグシーン」だって。レベルがかなり低い。低すぎる。
…そういえば投げキッスはどうなんだろ?キリグに聞いてみよう。自分でするよりキリグに聞いた方が早い!私は口だけ番長!いやー、周りが優秀だと楽で助かりますね~。
「姫様、あらかじめ言っておきますが、喉が治るまでアニメ作りはダメですからね!」
えー!そんな~。
明日、活動報告をあげさせていただきます!なんのアニメを作っているかわかりますか?かぐやのオタトークを打っていると私の手が腫れそうです…。
ばあやによってしばらくアニメ制作の中止を宣言されました。というわけで、次こそ閑話になります。
誰視点かはお楽しみに!




