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第9話 アニメ改革もiPadもどきも、女帝が必須!

あらすじを少し変更させていただきました…。

「なぜ、ご存じなのですか?他に何を見ていらっしゃいましたか?推しについて語り合いましょう!」



「落ち着け、かぐや。ストップだ。ナギ様とお前が通じ合えるのは分かったから…」



「落ち着けるわけないでしょ!私の心が推しの語り合いによって満たされることを願って…」



「かぐや?いい加減にしなさい!」


八ッ!ついつい熱くなっちゃったみたい…。まさか前世のアニメを見てた人がいるとは思わなかった!ていうか、なんで?



「ごめんなさい……。お母様」



「アナッサ、怒ってはダメよ。もとより、その話もするつもりでここにきているのだから」



「…はぁ、そうですか」


「かぐや姫殿下、メガネとは一体何ですか?ソロバンとやらも…」


なんか目をらんらんとさせてトリスタン公爵が迫ってきてる?えっ?こんなキャラだっけ?もっと落ち着いた雰囲気の苦労人っぽい感じの人だと思ってたんだけど……。


「トリスタン公爵、メガネというのは目が見えにくい人がかけると見えやすくなる道具よ。算盤は計算機みたいなものね」


「なるほど!それは…。ソロバンは計算機があるので必要ないかもしれませんがメガネというのは需要がかなり高そうですね。具体的に教えていただいても…」


「あなた、落ち着きなさい。姫様がぽかんとしてしまっているわ」


ばあやがとりなしてくれたけど、ビックリした。それより…。


「トリスタン公爵は目が見えにくいのですか?」


「いえ、私ではなくですね。ウチの父に仕事をしてもらっていたのですが…見えにくくなったと断られてしまって…アッ!」


慌てて口をふさぐけどもう遅い。


「其方、仕事を前トリスタン公爵に押し付けておるのか?けしからんな」


「どの口が言ってるのかしら?トリスタン公爵が仕事に追われているのは、あなたが押し付けているからでしょう?」


「あら、二人ともきちんと仕事をやっていなかったのね。二人まとめて叱り飛ばす必要があるかしら?」


「ナギ様、お願いいたします。まさか、引退したお

義父様に頼んでいるとは思いませんでした」


なんか、大人って大変そうだね…。


「おい、これって当初の目的を忘れてると思わないか、かぐや?」


「そうだね!これで怒られることはなくなるんじゃない?怒られると思って心の準備をしてきたけど私たちがいなくても正直一緒なんだもん!」


「一緒かどうかは置いておいて、怒られることはないだろうな。父さんたちの自業自得だ。精々母さんたちにこっぴどく叱られるといい」


「キリグも容赦ないね~。私はとりあえずナギ様と推し語りがした…」


「ダメだ!止まらなくなるだろう?父さんたちが片付くまで僕たちはお前がこれからつく予定のアニメについて考えようぜ」


失敬な!止まる時は止まるもん!多分…


「…わかったよ。とりあえず一気に改革しちゃうと反発が大きいと思うんだよね。だからまずは、敵は魔王や魔物で味方は勇者パーティーっていう関係性がいいの!」


「それはいいな。改革には反発はつきものだけど、最低限に抑えたいもんな」


「でしょ!ふふん、私だって成長したんだから!なんたってキリグよりおねえさ…」


「はいはい。それは何回も聞いた。関係性を保つならあれか?魔王を倒した後の勇者パーティーのアニメ」


「むぅ…。一応その予定だよ。でも一回アニメ制作アプリを使ってみたいからどんなつくりにするかは今度かな?」


昔から私は、電子機器等の扱いが苦手だった。


「キリグって電子機器得意?」


「ん?そうだな…、得意な方だとは思うぞ。父さんに教えてもらってたんだ」


トリスタン公爵か…。ちょっと意外だな。


「文官ってそんなに電子機器使うの?いや、ここの計算機ですらテクノロジーの塊みたいなもんだから…」


「……計算機だけじゃないぞ。資料を作成するための薄い板を使うんだ。ムーンスマートを大きくしたようなものだな」


そんなものがあるんだ…。なんだかiPadみたい!私のスマホの次の相棒がいたとは…‼


「あとこの薄い板で印刷もできるんだ。印刷する資料を選択して紙をかぶせると印刷されるんだ。少量向きではあるけれど、これは面白かったぜ。」


なんかすごい機能搭載されてるんですけど?ちょっと待って、めっちゃ欲しい!アニメを大きな画面で観れるかも?印刷機能もアニメの気に入った場面をコピーして自分用に保管したりとか!


「……欲しそうな顔してるな。言っておくけど、これを支給されるにはある一定の出世をした文官だけだから」


「そんな…。権力の乱用はよくないけれどお父様に頼んでみようかな?」


本気で考えていたら


「やめておけ、どうせ資料の作成しかできない」


「…あっ、ならいらない」


「温度差すごいな」


「だってアニメ見るために欲しいのにアニメ見れないんだったら意味ないじゃん!あ~あ幻滅した。残念だなー」



「そんな恨みがましい目で見るなよ。殺意がこもっている気がするんだが?」


そんな文官限定の機能ズルイよ~。きっとキリグが行為の文官になるころにはアニメを見れる機能だって搭載されてるはずなのに…(※勝手な思い込みです)


「だってキリグは将来文官になるんでしょ、トリスタン公爵として。つまりキリグはゲットできるのに私には無理ってことじゃん」


「……そんなことはないと思うぞ。女帝になったら職権乱用でどうにかなる、って陛下には頼むなよ!あと普通に皇帝という立場で持っていないとおかしいから職権乱用しなくても手に入るハズ…だ」


「私、女帝になろうと思う!私はキリグの言葉を信じる‼」


「ああ、まっ、いいんじゃないか。お互い目指すもののために頑張ろうぜ」


キリグの目指すものか…。なんなんだろう?


この時私はキリグが何を目指すのか見当もつかなかった。でも聞かない。聞くのは野暮だと思ったから。その選択があっていたのか、間違っていたのか。答え合わせをするのはまだ先だった…。


「キリグくん、かぐや。終わったわよ」


見るとお父様及びトリスタン公爵が星座をさせられていた。


「やっぱりお説教いえば正座をさせるべきよね!」


とナギ様はとっても楽しそう。……寒気が走ったのは内緒です。


なんかものすごく便利な世界。画面からのコピーというのはスクショみたいなものですね。かぐやちゃんは気づいてないけど…。

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