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一発ぶん殴らせろ!  作者: 団栗山 玄狐
4 狂信の宇宙
53/55

52 m.a.u.s System

出撃した二人は、目的地に向かい突き進む。


「まったく漫画みたいな兵器を実用化してほしくないね」

ノムイッカ・ラシタがぼやくと


「戦いが進めば行きつくものだろ」

ノブテル・ミズマはしれっと答える。



「それを見越してこのシステム作ってる奴はいう事が違うね」


「アノ兵器ができないこと望んでたんだけどね」



あちこちに熱やら重力ポケットやら発生している中を

世間話をするように通り抜ける二人。

この歪んだ環境の中で正確に射撃ができるモハリド・アードに感心しながらも

ノムイッカ・ラシタは、軽口を忘れないでいた。



「まあ、何とかできるでしょ。君らが作ったシステムがある」


「おだてても何も出ないぞ。元々ある奴を改造しただけだし…」



「それでも切り札だろ!

オレたち一般人にとっては」


「変態機動する一般人だけどな」


「いいのいいの。生き残れれば」


「相変わらず軽いね」

ノブテル・ミズマにとっては彼の言葉が気持ちを楽にしてくれると考えていた。

気楽に軽い口調に感じられがちだが、

ノムイッカ・ラシタが一番気負っていることも知っていたからだ。


彼の軽口は周囲と自分を鼓舞するための言葉であることも知っていた。



「さあて、始めますか」

ノムイッカ・ラシタの返事に緊張がにじむ。

いくら、変態機動と言われてもそれは彼が必死に頑張ってきた結果だ。

その武器があっても彼には大変な戦いだ。



「ああ、始めよう」

ノブテル・ミズマは、彼の気概にこたえようと冷静にふるまった。



二人の目の前では、彼らにとっての不利な戦場が待っていた。


南側最新機の多方向攻撃により味方はすでに半数撃墜されていた。

その間を突き抜けるように走る二機。


二人は、わざと目立つように間に入り、敵のヘイトを自分たちに向けさせたのだ。

二機は旋回してそれぞれ別行動をとる。

ノブテル・ミズマは敵陣に向けて

ノムイッカ・ラシタは敵陣側面からそれぞれ行動を開始する。


アメノミカゲ:ノブテル・ミズマ専用人型機が、南側最新機:ネオリアの一団に飛び込んでく。



「秘儀、当て逃げアタック」

ノブテル・ミズマが意気揚々に叫びながら飛び込んで行く。


いきなり高速で飛び込んでくる相手に対して回避が追い付かず、

南側最新機:ネオリアの三機の側面を削り取り通り抜けていく。

その後を南側機動兵器が追いかけてくる。


「サー。その言い方は倫理的に問題があります。

名称の変更を提示します」

AIが指摘してくる。


「良いんだよ、気分だから」

ノブテル・ミズマが不機嫌そうに答えると


「サー。人格と思考パターンにもんだありと言われる前に

訂正を推奨します」

再びAIが指摘してくる。


「わかったよ、考えるよ。

それより、システムの準備はできてるのか?」


「サー。あと10秒後にm.a.u.s Systemの起動に入ります。

その間のAIサポートは受けれません」


「わかった、しっかりやってくれればいい」


「ok、サー」


ノブテル・ミズマは機体を反転させ、南側最新機:ネオリアの一団に襲い掛かる。

それをさせじと、南側機動兵器5機が機銃掃射しながら立ちふさがる。


南側機動兵器は、四本上半身とエンジンのついた下半身の機体。

足の無い騎士の様な姿だ。

四本の腕を前に掲げ二本でライフルを二本で突撃槍を構え、

アメノミカゲ:ノブテル・ミズマ専用人型機の正面に立ちふさがる。


「責任を全て神様のせいにして逃げる奴なんかが!!」

ノブテル・ミズマが、声を上げ機体の速度を上げる。

粒子シールドをハンマーの前方に展開したまま、

目の前に立ちふさがる敵に突っ込む。


南側機動兵器が三機で壁を作り、行く手を阻む。

アメノミカゲはハンマーの前方に展開した粒子シールドで

南側機動兵器の突撃槍をえぐり取り弾き飛ばす。


機体の半分をえぐられた南側機動兵器は、飛ばされながら爆発四散する。


速度の落ちたアメノミカゲは再び加速する。


更に南側機動兵器が二機、壁のように立ちふさがる。


「邪魔だよ、無責任共!」

南側機動兵器の一機がアメノミカゲはハンマーでひしゃげ、

もう一機が粒子シールドによりえぐられる。


南側機動兵器はともに火花を散らしながら爆発四散する。







アメノミカゲ:ノブテル・ミズマ専用人型機により半壊した南側最新機:ネオリアを

旋回してきたワクムスピ:ノムイッカ・ラシタ専用小型機動戦闘機が狙う。



「【ZAI】準備できてるかよ」

ノムイッカ・ラシタがAIに確認する。


「ok、サー。m.a.u.s Systemの起動は完了しています」

AIの抑揚のない返事が来る。


「とんでも兵器は頼むぜ、あんなの相手にしてられんからな」


「ok、サー」


ワクムスピは速度を上げ、被弾(?)した南側最新機:ネオリアの1機に銃口を向け撃ち落とす。


無事な南側最新機:ネオリアが、小型自動砲台:クリオネを展開して邪魔に入るが、

ワクムスピに追加された光学兵器二門が撃ち落とす。


まるで小さく動きの速い小型自動砲台:クリオネを撃墜して近づけないようにしていた。


「さすが、m.a.u.s。前回のデータで対応できるなんて助かるね」

ノムイッカ・ラシタは、自分の代わりに小型自動砲台:クリオネを撃墜したことに

感心しながら、被弾(?)した南側最新機:ネオリアの1機を撃ち落とす。



m.a.u.s System

本来は、接近するデブリを破砕するシステムを応用し、

機体に近づく敵移動砲台やミサイル、砲撃を撃墜する為に

改良した対AIドローン撃墜用火器管制システムだ。


敵移動砲台やミサイルを人の手で撃墜など不可能だ、と判断したノブテル・ミズマが

SEであるキム・リーロンに依頼して完成させた火器管制システムである。

前回の小型自動砲台:クリオネとの戦闘で移動パターンなどの情報を組み込んだ

最新版である。


人が対処できないのならAIにさせればいい、と言う単純な考えのもとに考え出された

迎撃システムだ。


『実際ある訳ないと思われた兵器が出てきたもんな。

何でも作っておくもんだな』

と、感心しながらも最後の被弾(?)した南側最新機:ネオリアを撃墜して

南側最新機:ネオリアの一団を通り抜ける。



ワクムスピの後を南側機動兵器5機が追いかける。


さあ、幻想や理想に挑もうか。


私は、妄想族です。

自分の理想や幻想に取りつかれた人で、それに挑むことです。

まあ、屁理屈じゃなくて現実を面白くしたいだけです。

一般人が、特型に挑む話です。


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