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03 説明




ソプラ・バリトンは申し訳なさそうに教壇に立つ


その彼女に

「ソプラちゃん、集まったのはオレたちだけなの?」

と軽めの口調でノムイッカ・ラシタは言うと


意を決した様に

「そうなんですよ~、他の四人にも連絡は入れたんですが予定が合わなくて…

急ぎの連絡何で直接言いたかったんですが、捕まらない人も居て困ってます。

でも、このチームの中核でもあるお二人が来てくれたのは幸いです」

と、嘆くように言う。



「で、本題はどうなんだ。

オレは昨日も一仕事したんだぞ、その上で本業も終えたところなんだ。

本業は明日もあるんだ、話があるなら早くしてくれ」

ノブテル・ミズマは話をせかした。



「ノブテルさん、もういっそ腰を据えてこちらのの仕事一本でやりません?

そうすれば、問題解決ですよ」

ソプラ・バリトンは笑顔を向けると



「だめだ、そうなると常に戦場に身を置くことなる。

そうなれば、価値観が変わる。

オレには守るべき日常を感じる必要がある。

これは、譲れない」

と、淡々と答えた。




「…そうですか。

…そうですよね、確かそれは最初から一貫していましたね」

返事に対して残念そうに俯いたが、すぐに立ち直り明るくふるまう。



そこから彼女の本題の説明に入った。

話す前にノムイッカ・ラシタの軽口に振り回されていたが、

そこをノブテル・ミズマが抑えるようにツッコミを入れていた。


そうしないと話が進まないからだ。

今回の急な招集は、

二つの勢力圏の中間あたりにあるアステロイドベルトの件である。


そこは、資源発掘の為、二つの勢力圏が共同で出資して採掘をしている場所で、

資源となる場所が発見されたら発見した側に権利があるとなっていたのだが、

今回は、規模が大きいため見つけた側に対して待ったがかかった。


もう一つの勢力が規模が大きいので分割しようと提案してきた。

勿論、見つけた側は不満を述べる。


以前、大規模な資源箇所を見つけたときに同じ提案をこちらからした時に

発見した側に権利がると向こう側は押し切ったのだ。


その時、仕方なく引いたのだが、今回は立場が逆になった。

なのに向こう側は分割しようと言い始めたため、

こちら側の勢力が憤慨したのだ。


身勝手すぎる、と。


それならば、分割するか、どうかを代理戦争で決めよう。

と、言う話なったのだ。


聴けば、バカな話である。


自分たちは、資源を独占しておいて、

今回は半分よこせと言ってきているのだ。


どの面下げてそんなこと言いやがる、ってこちら側の勢力は思っている。

腹に据えかねているのだ。


今回の代理戦争は、そんないきさつである。

見つかったのがつい先日で、話し合いもこじれるのも早かったため

今回の招集と相成ったのだ。


問題はさらにある。

今回の戦場は重力下戦。


普段も宙間戦ではない。


向こうの担当者が、押し切ったのだ。

こちら側は、現在の宙間戦は負けなし。


このままでは確実に負ける。

ならば、という事である。


こちら側は、陸戦の準備やら情報収集やらで大騒ぎ。

その上、本番までの時間も無い。


打ち合わせと機体調整のための緊急招集である。


だが、六vs六の団体戦。

見つけた資源の規模が大きいためでもある。


なのに集まったのは、ノブテル・ミズマとノムイッカ・ラシタの二人だけ。

チームマネージャーのソプラ・バリトンもさすがに参っていた。


時間ない状況で負けられない戦い。

なのに人は集まらない。


対処に困る状況なのだ。


ムードメーカーでもあるノムイッカ・ラシタが、珍しく慌て気味になった。

理由は簡単だ。


六vs六の団体戦だからだ。


個人戦やコンビ戦ならここにいる人間たちだけで何とかなるのだが、

団体戦となると役割分担や戦術、戦略が要になる。


その為、メンバーが集まらないのは致命的なのだ。


流石のノムイッカ・ラシタでも焦りが見える。


だが、そんな中ノブテル・ミズマは、タブレット片手に何やらやっている。

ソプラ・バリトンは、必死にノムイッカ・ラシタを宥めていた。


そんな中

「とりあえず落ち着けよ、二人とも。

幸いまだ時間はある。出来る範囲でなんとやろう」

と、ノブテル・ミズマは二人をたしなめる。


「だがよう、ノブテル。

今の状況だとチームプレーが出来るのはオレたちだけ。

それでうまく戦えるのか?下手すりゃ全滅だってあり得る」


「それは、分かる。だからできことをする」

そういうとノブテル・ミズマは二人の間にタブレットを置き、表示させる。


そこには各期の配置と戦術パターンが表示されていた。

その内容に二人は目を向ける。


その内容にいち早く気づいたのはソプラ・バリトンだった。

「これだと、今ここにいない四人を囮に使うことになりますよ」


「仕方ないだろ、来ないんだから。

ひっかきまわすだけなら作戦もくそも無い。

その中でオレとノムイッカで敵陣を突破して本陣をたたく。

そうすれば、向こうの連携も断てる。

後は、乱戦をどう切り抜けるかだけになる」

ノブテル・ミズマは座りなし、二人を見る。

割と焦った顔を見せるソプラ・バリトンと

乾いた笑いを浮かべるノムイッカ・ラシタ。


対称的なリアクションだが、提示された内容に困っていた。


「それまずいのではないですか?」



「どうまずい?このままでは作戦もへったくれも無い。

最低でも二日後に再招集かけてこなければ、これで行くしかないだろう。

それにだ、あいつらがやったことの無い重力下戦だ。

これでも優しい部類だと思うが…」

無茶な作戦ではある。


ソプラ・バリトンは思案した。

「たしかに最善ですよ。

普段、重力下戦を全て断っていた四人に対して

作戦に参加させるにはいい口実にもなりますし…

本当は、囮だと伝えなければ…できないことも無い。

あの天然我儘連中に向いている作戦ですが…いいのこれで?」


思案にふけるソプラ・バリトンを見て

ノムイッカ・ラシタは、

「いいんじゃなの、このくらい。

オレたちはアイツらのケツ拭きばかりしてきたんだ。

このくらいしてもらってもバチは当たらないだろ」

軽めに言った。


「そうかもしれませんが…

結構不満たまってませんか?」

ソプラ・バリトンは心配な顔をすると


笑顔で

「そりゃ不満だらけだぜ。

あのバカどもが、断るたびに呼び出されるんだぜ。

こっちにも用事はあるっての」

ノムイッカ・ラシタが不満をぶちまける。


その時、部屋の扉が開き

モデルの様な姿でブロンドの髪の女性が入ってきた。


絶賛妄想街道爆走中の妄想族(古い古すぎる)のオッサンです。


誤字脱字、感想など、どんとこいです。


まあ、単純に自分では見えないところを見つけてほしい、

ってのが本音ですけどね

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