表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一発ぶん殴らせろ!  作者: 団栗山 玄狐
3 謀略代理戦
32/53

32 一手たらず

四人の猛攻は続く。


北側がしり込みしているので容赦する気はなかった。


まず、チュク・ロイドカンがSJ弾を六発撃ち出す。


これは事前に他の三人に効果は通達済みだ。

だからこそである。


後方へ攻撃も忘れない。

まさに一人移動要塞である。


そこに情報を逐一通信する女性がいた。


彼女は、この戦場という盤面をすでに掌握しているようにも感じる。

彼女からの指示は的確で確実に相手の戦力を削いている。


ただ、後方にいる相手には手加減しなくていいと言われているので

やりたい放題である。


前方の相手は、三人がすることになっていた。

もちろん、けん制として最初の一撃は、手加減無用の約束で。


その為、SJ弾の弾着が確認されると、

すぐに手加減無用の攻撃に移る。


さんざん遠距離攻撃をしてきた北側は突然の反撃に戸惑うどころではない。

自慢のシールドが使えなくなっているのだ。


本来、シールドはデブリや岩石から船を守るためにある。

軍用ならさらに強力なシールドを使う。


その為、ミサイルの一、二発くらいなら小型機でも耐えられる。


ハズなのだが、それがない。

周囲に展開している小型機が簡単に撃墜されていく。


それどころか戦艦、支援艦ともに攻撃されている。


シールドが使用不可になっているのだ。

このため、混乱が生じたのだ。

その隙を見逃さず、相手の二機が猛襲をかけてきた。

大型の獲物?である戦艦や支援艦に目もくれず、

周囲に展開する小型、中型機に狙いを定め、撃墜していく。

本来なら、こうも簡単に撃墜などされない。

シールドが使用できない状況にしているためだ。

その為、ミサイルや光学兵器が当たるだけで爆発四散していく。


彼らは、戦艦に狙いを付けたいのだろうが、それより先に支援艦を潰しにかかる。

周辺も小型、中型機は撃墜されるが、支援艦はそうもいかず、

外側を削るように攻撃を仕掛ける。

それでもダメージは通るので意味のある攻撃となる。


西側の攻撃は、激化の一途をたどり、

北側に反応出来るものなどいない中で、さらに被害が広がる。

立て直しができないほどに。


更に戦艦や支援艦を狙い、遠距離攻撃が続く。

狙いは、間違いなく代理戦担当機である。


そこに居る後二機を撃墜してしまえば、

西側の勝利となる。

やらないわけがない。


西側の攻撃にも限度がある。

小型戦闘機に乗せることの出来る兵器や弾薬、燃料にも限りがある。

しかも相手は数も多い。


一撃で勝利確定とはいかない。

なので、ある程度の被害を与えた後、すぐに撤退することになる。


戦艦も三隻、支援艦六隻。

内、支援艦一隻を中破まで追い込んで撤退である。


十分すぎる戦果ともいえる。

西側の二機が撤退するタイミングで遠距離攻撃をして支援をした。

ここで仕留めたかったのだろうが、

戦力に差がありすぎる。


こればかりはどうしようもない。

しかもチームの支援担当が、後方から来た敵艦を撃墜するために

結構な弾薬を使ったのも痛かった。


本来、代理戦で対戦艦戦などはしない。

それをこなすことになったのだが、それでも火力不足は否めない。


特に戦艦クラスになるとどうしようもない。

いくらシールドが使えなくなってもだ。


戦艦一隻を撃沈するだけで大型支援戦闘機の武器弾薬を使い切る羽目になった。

しかも前方に進軍していた味方機の撤退支援もすれば、ほぼ弾薬切れになる。


一度、補給艦に戻り、補給に入らないといけなくなる。


二機で先行していたノブテル・ミズマとノムイッカ・ラシタのうち

既にノムイッカ・ラシタは補給艦に戻り、補給を済ませていた。


で、ノブテル・ミズマは、現在支援艦を沈め、もう一つの戦艦と交戦に入っていた。

勿論、周囲にいた小型、中型戦闘機はノムイッカ・ラシタが撃墜済みだ。


人型機は、現在戦艦と交戦に入っていた。

ハンマーという質量兵器で戦艦の装甲を叩き壊していた。


側面と上面、下面についた砲台を圧壊させていた。

相手は大きいため、破壊までにはなかなか進まないが、

人型機のハンマーで地道に叩き潰して回る。


戦艦は相手が近くにいすぎる為、攻撃ができないでいた。

攻撃できないことをいいことに人型機は、ハンマーを振るう。

低い金属音と振動が戦艦に響く。


何度も何度もそのたびに戦艦は変形して潰される。

攻撃は続く、本来戦艦を守るための戦闘機はすでに沈黙していた。


周囲に残骸となって、浮かんでいた。

戦艦からは機銃掃射されるが、人型機は気にもしない。


巨大な両腕につけられたハンマーが交互に戦艦に突き刺さり、戦艦を圧壊させる。


ハンマーが振るわれるたびに戦艦の装甲は凹み、はがされ、武器は沈黙する。

人型機は、淡々と地道に戦艦を破壊していく。


それも確実に。

戦艦の艦橋を、砲台を、そしてエンジンを無慈悲にハンマーが沈黙させていく。


機関部が破壊され、そこから火を噴くとエンジンは爆発四散して、

その爆発は戦艦自体を破壊することになる。


本来、敵の不意を突くための部隊が返り討ちにあい、崩壊した。


彼らの予想は、ここで裏切られたのだ。


炎と煙に包まれた戦場に人型機は静かに浮かび、

その視線の先には、敵の本陣が映っていた。


「面倒だ、このまま潰しに行くぞ。

DON、姿勢制御のフォローを頼む」

ノブテル・ミズマはAIに指示を出す。


「ok、サー。そして、進言します。

稼働、推進システムに問題はありませんが、武装、弾薬に消耗があります。

補給を推奨します」

AIのDONが進言してきた。



「それは、追加武装の事だろう。

本来の基本武装と機体状態は問題ないだろう」



「サー。問題ありません。

ですが、生還率の問題になります。

補給すれば、現在生還率七十パーセントが跳ね上がると思われます」



「どのくらい上がる」



「ok、サー。約最大五パーセントです」



「対して上がらんな、必要ないだろう」



「ok、サー。

機体の基本性能とサーの基本能力値が高いためであり、現在は上がりません。

ですがサーの休息が加われば九十パーセントになるので推奨します」



「わかった。

でも、現状にオレのテンションと怒りが合わさればどうなる?」



「ok、サー。

不確定要素であるサーの精神的状況を追加すれば……

生還率百パーセント、殲滅成功率百パーセントになります」



「なら問題ないな、フォローしやがれ。」



「ok、サー。

サーの説得は諦めます。

命令を遂行します」



「それでいい」

ノブテル・ミズマは口角を上げ、アクセルをふかし、

機体を視線の先にある敵一団に向けて飛び立つ。



ガス欠気味です。

もともと引き出しが少ないオッサンは、

リザーブタンクを使い、かろうじて動いています。



妄想族のオッサンは

現在、妄想街道徐行中です。



爆走はできません。

それどころか一時停止も多いですね。

進みません。


落とし物も増えて気ばかりです。

拾いきれません、道路清掃会社に迷惑ばかりです。

申し訳ございません。


では、改めて

誤字脱字、感想など、どんと来いです。


まあ、単純に自分では見えないところを見つけてほしい、

ってのが本音というか、情けない限りです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ