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23 調書



事の顛末こういうことだ。



北側勢力圏は、共産主義が中核となり、

政治をけん引していた。


だが、宇宙怪獣や疫病対策で対処を誤り、星系民から反感を受けた。

その反感を共産主義政権に向かないように


代理戦を多く行い、勝利することで

不満を外に向けるようにした。


また、代理戦の勝利を大々的に広め、

北側勢力圏の力の証明をしていたのだ。


それだけではない、代理戦を無駄に起こし、反感を解消するために腐心していたのだ。


各勢力圏の間にある未統轄エリアで問題や小競り合いをおこして回っている。

そんな中で問題が発生した。


ノブテル・ミズマたちの代理戦だ。

内容も大きいため、開始前に大々的に触れ回ったのだ。

だから、強引に勝ちを取りに行ったのだ。

だが、蓋を開けてみれば、さんざん協定違反して、

負けたのだ。


宣伝しておいて負けたため情報公開ができない。

それはそうだ、負け試合だ。

あれだけ強気に言っておいて、負けたため公開できない。

政権からすれば面目丸つぶれだ。


他の代理戦の勝利を喧伝するが、

負け試合については何もできない。


ごまかして、他の代理戦の勝利で目をそらしていたのだが、

さんざん宣伝したことが伝えられないことに騒ぎ出すことを抑えきれない。


この負け試合の結果はどうなった、と騒ぎ始める始末。


その為、政権に不信感を抱く者たちが増えていたのだ。


だから、今度は、無駄に絡みもう一度代理戦に持ち込もうと画策し始めた。

その時の保険として、西側代理戦チーム イサナガが参加出来ないように

裏工作に動いたのだ。



その延長線上の作戦が今回のノブテル・ミズマが絡んだ工作員の件になる。

聞けば勝手で迷惑な話である。



彼の案件が片付いたことで資源群の周囲で軍事作戦や演習、挑発行為を

おこして、守備隊に紛れ込ませた諜報工作員に反撃させて

代理戦に持ち込むつもりだったようだ。


その為に最大障害と言えるノブテル・ミズマを排除して

無理やり勝ちを奪い取る予定だったようだ。


その作戦が失敗し、守備隊に紛れ込ませた諜報工作員の情報も

洩れ芋づる式に捕まえる事が出来た。


北側の思惑は、水泡と帰した。

彼らからすればノブテル・ミズマの存在は、邪魔でしかない。

だからこそ排除に動いたのだ。

失敗に終わったが、そのせいで策略が全て明るみになった。



彼女は、その報告と対応、後始末に今まで奔走していたのだと言っていた。

それが一区切りして、今は報告書を書いているそうだ。


彼女は、連れ彼を押して、ノブテル・ミズマの調書を取ることにした。

人手不足であり、彼女の担当するチームの一員でもある為、

彼女が調書を取ることになった。


と言っても事実確認だけなのだ。

彼は被害者でしかない、しかも関わった時間も数時間のみ必要な情報は得られない。

確認するために話を聞くだけなのだ。


ノブテル・ミズマの居場所や行動パターンなどは、管理局にしかない情報だ。

つまり管理局に潜入されていたことが分かる。

何人かが捕縛され、ただでさえ足りない人手がさらに少なくなったと

彼女は嘆いていた。

気にするところがずれていると言われていたが、

彼女は気にすることも無く、自分の仕事じゃないと言い切った。


その話もノブテル・ミズマに彼女は話した。


被害者である彼は今後狙わられる可能性がある為だ。

ただ、詳しい情報は、漏れておらず、

今回の事件もノブテル・ミズマの存在が確認された時点で起こしたらしい。


つまり本国にノブテル・ミズマの情報は流れていない。

それだけは幸いだと彼女は話した。


被害者であり、当事者なのだ報告するのは当然だと彼女は言っていた。


それに隠す必要もない。

彼は信用のおける人間だと彼女は思っていた。

だが問題は、まだ終わっていない。


北側の挑発行為は続いている。

何としても手を出させたいのだ。


戦争のきっかけを作らせたいのだ。

さんざん煽っておいて手を出したら正当防衛を語り戦争に行う。

卑怯極まりないやり方だ。


彼らはその行動に正当性があると思っている。


基本的に共産主義は、独裁になりやすい。

一極集中なため、周囲が反論しにくいためだ。


それゆえに暗殺もされやすい。

国にとって有益だと思われている間は、やりたい放題出来る。

だが不要だと判断されると簡単に排除されるのだ。


例え敗戦が見えていても負けを認められないのはそのためだ。

負けていても、勝ったという認識が必要なのだ。


今、北側勢力圏政権はその状態なのだ。

内部の火種大きく、それを抑え込むために今は挑発行為をやめれない。

選択肢がないためだ。


方法はいくらでもあるが、目に見えてわかりやすいのは戦争や交渉に勝つことだ。

だからこそ常に国の外に敵を求め続ける。


戦火を広げるだけで国を疲弊させるだけの手段を。

はたから見れば不毛だが、見えていない人間には関係ない。


それに巻き込まれたのだ、バカバカしいとノブテル・ミズマは感じていた。

目に見える成果だけに囚われた事の後始末に巻き込まれたことに

空しさも感じていた。


一通り調書も終わり、彼は話を終え元の生活に戻ることになった。

彼女は、報告書にまだ少し時間がかかるらしく、

疲れながらも微笑を浮かべていた。


あと少しで終わるというところで警報が建物に内に鳴り響く。

その音を聞いたノブテル・ミズマは何事かと構えるとともに

ちらりと横にいた彼女を見る。


彼女…ソプラ・バリトンは、僅かに口を開け、

泣きそうな顔で絶望感に苛まれていた。



あと少しであと少しで終わるところに

とどめを刺しに来たのではないかと思える。


警報音の後、放送が流れる。

「第一級緊急事態発令、第一級緊急事態発令。

330654宙域の資源群にて砲撃確認された。

各員持ち場に付き、待機すること」


アナウンスの内容にソプラ・バリトンは頭を抱え

机にうずくまる。


「何でこんな時によりにもよってあそこで問題が起きるのよ!」

小さく悲鳴を上げる。


「何が起きた、というか結構物騒なこと言ってたけど、どうなるんだ?」


彼女は恐る恐る顔を上げて、


「うちは、基本待機だよ。

状況確認後どうなるかわからないけどね。

で、330654宙域の資源群はうちの案件だし、

何かしら巻き込まれることは確定だと思う」


「それはそれで困るんだけどな」


「ここは西側協定管理局だから軍事行動に基本的には除外されますし、

多分だけど、代理戦に切り替わると思う。そうなるとウチにお鉢が回る」

彼女は、眠い目をこすりながらも気を張る。


「代理戦に変えられるか、確かに戦争の変わりだもんな。

ならお前は、まず報告書を片づけて寝ろ。本番はどうしたってく来るんだろ。

なら万全の状態で受ける方がまだましだろ」

ノブテル・ミズマがささやくように言うと


彼女は、気合を入れ直し端末と向き合う。

「そうだよね、まずは片づけて休む。

どうせやらないといけないんなら、準備くらい整えないとね」


実際は管理局には待機命令が出ている。

彼女は、仕事を終わらせ自身の部屋に戻った。


ノブテル・ミズマは、現状では戻れないので

管理局にある自身の部屋に向かう。


「面倒ごとの総決算ってことになるのかね」

部屋の中で机の上にスーツを脱ぎ捨てて、

備え付けられたベットに寝転がり一人ごちる。


SFから離れてきてますね。


難しいです。

まあ、前振りなんでがまんしてくださいな。




それでもSFチックになる様にはしてます。

現在ですが妄想街道徐行中です。



爆走はできません。

落とし物も増えて気ばかりです。

申し訳ございません。


では、改めて

誤字脱字、感想など、どんと来いです。


まあ、単純に自分では見えないところを見つけてほしい、

ってのが本音というか、情けない限りです。



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