18 怪獣決戦
部屋に飛び込む二機。
中は爆炎と煙に包まれ二機はすぐに左右二手に分かれる。
中央にいるであろうメカトカゲの側面を取るためだ。
後方に向かえばデカい金属の塊である尻尾に潰される。
かといって正面から向かえば、強靭な爪と牙、
さらに口から吐き出される白熱砲の餌食となる。
それが分かっているから反撃が少ないと思われる側面を狙う。
だが、弱点があまりない箇所でもある。
弱点になりそうなのは、敵の頭部と関節部。
なので側面から狙うのは足である。
片方でも潰せれば、動きは半減できる。
生物的な動きを封じれるだけで勝率は格段に上がる。
それを狙ったのだ。
ただ、目前の煙の中にいる化け物が、どちらを襲うかだ。
狙われるのがどちらかで対処の仕方が変わるからだ。
側面で待ち構える二人。
だが、側面に回るにあたり、
ノブテル・ミズマは、残りの地対地ホーミングミサイルを放つ。
更にネット式爆雷を二つ、移動式地雷も半分の50を展開する。
もちろんこれは誘導だ。
強力なシールドを展開できる人型機は相手の攻撃を防げる確率が高い。
それに人型であるゆえに応用が聞きやすいというメリットがある。
普段の近代戦闘なら不向きと思われる人型だが、相手が生物的なタイプでは対処方法が増える。
問題は、相手の猛攻にどこまで耐えれるかの一点だ。
上手く相手の注意が引ければ、まず一つ目の課題はクリアとなる。
向こうが反応せず、動かなければ両側面からの波状攻撃に入れる。
勝率がさらに上がることになる。
煙の中から巨大な足が振り上げられる。
その先にいるのは、人型機。
両腕をボクサーのガードのように構えさらにシールドを展開して
振り下ろされる足を受け止める。
威力と質量に人型機は片膝をつく。
更に、それを踏み台にしてもう片方の前足を振り上げる。
それを見たノブテル・ミズマは、
「デカ物が!!」
防御をしながら押し付けてくる前足を外側にいなし、
更に左腕を振りかぶりながら前に出る。
トカゲの顔面近くまで行くと左腕のハンマーを斜め下から叩き込む。
受け流されたせいで体制を崩し、
反対の前足で踏みとどまる。
そこに叩き込まれたハンマーがトカゲの頭部を上に飛ばす。
衝撃波が辺りに響く。
見た目は、日本の特撮映画顔負けだ。
これで壊れない部屋も恐ろしく感じてしまう。
怪獣ものだある。
「わお、これだけでお客がとれる」
と軽口を叩きながら側面に回り込み、
ノムイッカ・ラシタはトカゲの足を狙い攻撃を仕掛ける。
予定通り足を狙い、動きを止めにかかる。
ミサイルとネットを後ろ右足に打ち込む。
これでも、動きは限定出来る。
更に足元に移動地雷を展開する。
既に人型機が展開している移動地雷は、トカゲの下に送り込み爆発させる。
背中より、腹部分が弱いのは生き物であれば正解だ。
ただ、相手は機械だ。効果があるかはわからないがけん制にはなる。
それに対してノムイッカ・ラシタの狙いはトカゲの後ろ足だ。
何とか足を潰したいところだ。
折角、人型機が気を引いてくれたのだ。
役割分担が予定通りに行う。
「やかましいわ。デカい顔を前にしたこっちは怖くてたまらんわ」
ノブテル・ミズマの悲鳴がとどろく。
「わかってるよ、でも硬いねこいつ」
軽い口調だが、攻撃は苛烈だ。
主砲でも後ろ足を狙い攻撃する
爆煙が辺りを包む。
それでも、攻撃を続ける。
動きは止まっている。
効果が出ているかもわからない。
トカゲが、動き出すと厄介なので攻撃は止められない。
どこまで効果があるか確認したいが、相手が相手だ。
砲撃をやめ、展開していた移動地雷を攻撃していた後ろ足に向かわせる。
トカゲがわずかに動き地雷が爆発する。
生き物ならここで痛みを感じて鳴き声を上げてくれるのだろうが、
相手は機械。そんなこともしない。
なので攻撃の効果が今一つわからない。
だが、トカゲの右後方が崩れ落ちた。
その為、ノムイッカ・ラシタは一度攻撃を止め、
距離を取る。
煙が落ち着くと、火花を散らす後ろ足が確認できた。
「おし、右後ろ足を潰した。
これでどこまで動けなくなるか知らんが反対の後ろ足を狙うわ」
ノムイッカ・ラシタのその言葉に
「そのまま、前足を潰せよ」
ノブテル・ミズマが抗議の声を上げる。
「いやだよ、前なんか狙ったら今度はオレが狙われる」
噛みつき攻撃をよけ、
前足の攻撃を腕のハンマーでたたきつけ、向きを変えその場から後方に下がる。
すると口から白熱砲の光線が人型機に迫る。
それをよけながら距離を取る人型機。
地面を黒く削られた地面を尻目に
また、相手に踏み込んでいく人型機。
近づけば噛みつきと前足の爪攻撃、離れれば白熱砲と距離により使い分けてくる。
幸い、それ以外の攻撃は仕掛けてこない。
手段がないのか、それとも隠しているのかはわからない。
だが、離れて撃たれる白熱砲より接近戦がましだと判断し、
間合いを詰める。
「白熱砲を少しは肩代わりしろよ。あの威力は寿命が縮む」
人型機は、空になったコンテナをパージする。
少しでも身軽にするためだ。
「いやだから、後ろ足を潰す」
と言って六脚機動戦車は、トカゲの後方からもう片方の足を狙う。
だが、後ろに目があるように尻尾が六脚機動戦車を押し潰そうと
ムチのように振られる。
それをよけて彼は
「何だよ、見えてんのか?こいつ」
とぼやく。
「機械だから、前後ろがそれぞれ自立して動くんだろ」
世話しなく対応するノブテル・ミズマは的確に答える。
「そうか、こいつ機械だった。
生き物の理屈が通用しないんだった。
なんてめんどくさい奴だ」
不満をあらわにするが、
「壊れた足を狙ってそこから全体を破壊したらいいんじゃないか。
それで仕留めてくれるとなお嬉しい」
「なるほどね、そっちの方が早いか。
わかったそれでいく」
というと、壊れた後ろ右足に狙いを変え、攻撃を仕掛ける。
相手の壊れた箇所を広げるように攻撃を仕掛ける。
ノブテル・ミズマは、困っていた。
本当なら距離を置いて戦いたい。
だが離れれば、白熱砲が牙をむく。
前足にハンマーを叩き込み、攻撃の方向を変えて動き回る。
心なしか前足が変形してきた。
合間にトカゲの顔面もぶん殴る。
顔面には三つの光が人型機を見据えてくる。
避けることにいら立ちが見える。
「don、左腕にフィールドを収束展開しろ!」
後ろ足の一つが潰されて、更に前足を攻撃に回している。
あの生き物様な動きどころか、動けないと判断したのだ。
「ok、サー。収束展開を開始します」
というと左腕が光始める。
右腕で殴る時と左腕で殴る時の威力が明らかに変わる。
右腕で殴れば攻撃の方向を変えてさらに人型機は内側に踏み込む。
光る左腕がトカゲの顔面に突き刺さる。
トカゲの顔の装甲を突き破り、眼の光がブレる。
そして、動きが止まる。
それを見逃さず左腕を引き抜き、左腕を構える。
「いい加減沈みやがれ!!デカブツがぁ!!!」
今度は全力で左腕の振り抜く。
顔面は吹き飛び、破片が舞い散る。
踏ん張っていた足が力を失い、地面に沈む。
その瞬間、人型機は後方に下がり距離を取る。
シールドを展開できる状態で相手の動きを注視する。
話のテッパンの様な内容になりつつあります。
怪獣対ロボット、燃える展開です。
でも、難しいです。
子供の頃にのめり込んだ特撮みたいになってきました。
今みたいなCG何かがなく、人の手による工作で
全て賄った時代。
今の子たちには、子供のお遊びみたいに見えるかもしれません。
それでもそのころは輝いて見えた物なのです。
どんな話も語り手と受け取り手の歯車がかみ合った時、
名作が生まれ、長く続くものだと改めて思いましたね。
物語は、語り手と受け取り手があって作られる。
そして、文句と喜び、感動で魅力が出来る。
そう思いますね。
現在、妄想街道徐行中です。
爆走はできません。
落とし物も増えて気ばかりです。
申し訳ございません。
では、改めて
誤字脱字、感想など、どんと来いです。
まあ、単純に自分では見えないところを見つけてほしい、
ってのが本音というか、情けない限りです。




