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10 逆襲と迫撃



空戦は続く。


北側パイロットは、体勢を立て直しながらも自分たちの対戦相手を見据える。


一つは高速で旋回してもう一人の北側の機体とドックファイトをしている。


もう一つは、ミサイルをよけながらユラリユラリと飛んでいる。

北側パイロットは、ミサイルをよけながら、

旋回してフラフラしている機体に狙いを定める


機動力はありそうだが、遅い。


『いい的だ』と思い西側の機体に迫る。

西側の機体は、フラフラと動きながらも距離を取ってきた。


気づいてはいるのだろう。

だが、距離を取るばかりで何かしてくるわけではない。


『うっとうしい、落ちやがれ』

機銃とミサイルを西側の機体に撃つ。

勿論、よけられるが、距離は縮んだ。


けん制はされて来るが、それだけである。


北側パイロットは、

確実に仕留める為、更に距離を詰めようと画策する。

相手には有効な攻撃手段がないと判断したのだ。


北側パイロットは獰猛な笑みを浮かべ、視界に入る西側の機体を狙う。


のだが、突然目の前にミサイルが現れる。

完全な見落としだ。


レーダーでも確認していた、にもかかわらず突然目の前に現れたのだ。


現れたミサイルの横腹に突撃し、爆発する。

宇宙戦闘機の換装機なのである程度は頑丈なのだが、


重力下戦用に換装されているため空冷用のダクトがあり、

破片がダクトに吸い込まれエンジンが火を噴く。


西側の機体にうまく誘導されたのだ。

その事に気づいた時には、時すでに遅しだった。


目の前の獲物を撃墜することなく墜落したのだった。


このミサイルは、ジャスタ・ホワイトが仕掛けたのだ。

戦闘開始直後に地上に設置したミサイルコンテナ。

その発射位置に誘導したのだ。


上から降り注ぐミサイルにばかり警戒していた北側パイロット。

下から来るミサイルは警戒していなかった。


地上はミサイルの爆発で熱センサーが役に立たなかぅったのだ。

それを逆手にとったのだ。


爆発に隠れてミサイルを打ち上げる。

上ばかりに意識がいっていた為、突然の下からの攻撃まで反応できなかったのだ。



戦闘機でも戦車でも真下は完全な死角に入る。

その上、地上の爆発も利用する。


恐ろしい手腕である。


撃墜を冷静に確認したジャスタ・ホワイトは、

「うまく釣れたわ。

警戒されてうまくいかないと思ったけど意外とうまくいったわね。

後は、リーロンの奴が仕事してくれれば御の字ね。

…それにしてもチュクのミサイルいつ終わるのかしら」

と、周囲を確認しながら呆れていた。



キム・リーロンは、ドックファイトの真っ最中だ。

後ろを取ったり取られたりの空中戦である。

あちこちで決着がつき始めている状況で、

緊張感がアレを支配する。



北側パイロットはそれどころではない。

目の前の敵と降り注ぐミサイル。


たびたびミサイルのせいで見失えば、

後ろにつかれ、振り払い敵の後ろを取ると

ミサイルをよけそこないそうになる。


だが、そんな空戦も意外な終わり方をする。

突然、北側の機体が火を噴く。


エンジンが燃え始める。そのまま墜落した。


あっけない幕引きだ。


キム・リーロンは、突然戦闘終了に驚きを隠せない。

そこに


「遅いわ、いい加減。

ドローンをダクトにぶち込んで終わられたわよ。

そろそろ燃料切れも近いでしょう。帰投しましょう」

と、女性の声がコクピットに響く。


「何してくれる。

私の見せ場は!」

と、抗議するキム・リーロン。


「良いのよ、そんなの。こっちの勝ちは拾えたのだもの。

それにここに居るだけで神経が磨り減るわ。

さっさと帰りましょう」

と有無を言わせない答えだった。



抗議を繰り返すが、最後は負けてしまい帰還することになった。

不満を隠せないキム・リーロンを連れていると


そこに

「撃ち尽くしたわ~。ちゃんと指示されたところも潰したわよ~」

と、抜けた女性の声が聞こえた。







ノムイッカ・ラシタは舌打ちした。


相手をけん制しながら動き回り、かく乱していたのだが通信が送られてきた。


その内容は、彼が待ち望んだ内容であり、面倒事が起きる引き金でもあったのだ。


今まで抑えていたチームメンバーの本格戦闘の解禁を意味していた。


当座の問題は、陸戦をしている自分に降りかかるミサイルとその爆風だ。

原因は、後方でミサイルを遠慮無しに使っている彼女だ。



彼女は本来、敵味方お構いなしに圧倒的な火力で相手を蹂躙する戦闘パターンだ。

それが、こまめに相手の仕掛けをちまちまと潰している。



そんな彼女が、解禁の知らせを受ければどうなるか…



そんなもの、考えるまでも無い。



ミサイルが雨のように降り注いでくる、ちょうど今のように。

必死によけながら相手をかく乱する。



彼からすれば、二対一が三対一になったような気分である。

味方からの援護なのに援護に感じないからだ。



この混乱を上手く使おうと立ち回るが、あまりにも何も考えていない飽和攻撃に

泣き言がこみ上げる。


油断はなかったが、あまりにも苛烈な攻撃に対応できなかった。


移動した先でミサイルが着弾し、爆発が起こる。

その影響で機体は吹き飛ばされる。


更に間の悪いことに相手さんの主砲が、自分が吹き飛ばされた先に向いていた。

対処不能だ。彼は舌打ちをする。





『もうどうしようもない』





後は、機体の被害が少ない事を祈るしかない。





主砲から放たれた砲弾が自分の機体に着弾する。





ハズだった。




いや、している。




現に爆発している…だが、衝撃があまりにも小さすぎる。




まるで何かに軽くぶつかり、押し戻されたかのようだ。



何事か、と確認するとそこには大きな人影があった。


その人影は爆発の先を片腕に付いた大きな筒で受け、

反対の腕でノムイッカ・ラシタの機体を支えていた。


「何を遊んでんだよ、こっちが命懸けで守ってやったに」

と、減らず口が飛んできた。


その言葉は、彼の息を吹き返させるには十分すぎるものだった。


「遊んでないよ。

それより来るのが遅い!どこで油を売ったんだ。

油以外も売りまくっていたんじゃないだろうな」



「おう、言うね。なら始めようか」



「当然。でも手柄はもらうよ」

二人の減らず口が飛び交う。



ノムイッカ・ラシタは機体を立て直し、爆発を隠れ蓑に相手の後方に回り込む。


そして、ノブテル・ミズマは、爆炎を突き抜け、最短距離を走る。



「めんどくさい!ちまちまと!」

ノブテル・ミズマが叫びながら爆炎と突き抜け、

目の前に居るであろう相手の機動戦車に向けて腕のハンマーを振り上げる。


見た目は大きなガントレット。

腕の先は丸く筒のようにも見える。


更に言えば、この機体にはマニュピレータが無い。

簡単に言えば指がない。


完全撲殺特化型。殴るだけである。

その上、移動スピードが先ほどまで戦っていた小型機動戦車の上をいっている。



ありえないことだ。



本来、人型は汎用に長けるが戦闘、特に兵器での戦闘は、火力や機動力で劣る。

だからこその戦闘機であり戦車なのだ。


なのにその人型は、その常識を超えてきた。

機動戦車よりも速く、そして強固なのだ。



その人型機が爆炎を突き抜けたそこには予想通り主砲を向けた相手の機体がある。

相手は、突然現れた人型に慌て、引き金を引く。



至近距離で砲弾が、ノブテル・ミズマの機体に襲い掛かるが、

彼は気にせず振り上げたハンマーを振り抜く。



勿論、砲弾とハンマーは激突するが、ハンマーのエネルギーフィールドが

砲弾を爆発四散させ、

なおも勢いの止まらないハンマーが北側の機動戦車の正面に突き刺さる。



相手の砲身をへし折りながら、

勢いが止まらないハンマーは機動戦車の機体を主砲ごと【く】の字にへし折る。


幸いコックピットは避けたため、機体を行動不能にするだけで済んだが、

北側のパイロットは涙目になっていた。



目の前で自分の撃った砲弾を吹き飛ばし、自身に迫る丸いもの。

もう恐怖でしかない。



彼が我に返る時には自分がい生きている事、

機体が再起不能になっていたことを理解するのであった。


もう一機の陸戦機とノムイッカ・ラシタの交戦が行われている中、

ノブテル・ミズマは、機体を相手に向け、飛び出す。


ノムイッカ・ラシタと交戦中の北側陸戦機は、余裕がなかった。

相手の動きがあまりにも速いのと降り注ぐミサイルの雨でそれどころではなかった。



そんな中、北側パイロットは、自分の機体側面に突然現れた人型機に気がつくが、

時すでに遅く陸戦機は機体横腹に人型機のハンマーが突き刺さる。



機体は、横に【く】の字にへし折れ、吹き飛ばされる。



油断していたわけではなかった。相手の動きが速すぎたのだ。

見つけたときには側面に居て、気がついたら吹き飛ばされていた。


最早、一瞬の出来事である。



「終わったかね」

ノブテル・ミズマは、つぶやきながらも、機体の姿勢を正す。



「そうみたいだね、代理戦の相手方マーカーが消失してる。

勝ちは確定だね、ごねられても覆らないくらいの完勝だ」

ノムイッカ・ラシタが追従する。


不利すぎる代理戦は幕を閉じた。





絶賛妄想街道爆走中の妄想族(古い古すぎる)のオッサンです。


加筆しました。

結構、多目に。

足りない部分は多いと思いますし、わき役たちの扱いが悪くなってます。

折角いただいたアドバイスが上手くいかせてるかも

分かりません。


ですが、私なりにまとめてみました。

書き直しが、多くなり変になっているかもしれません。



では、それはさておき

誤字脱字、感想など、どんとこいです。


まあ、単純に自分では見えないところを見つけてほしい、

ってのが本音ですけどね


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