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俺の好きな彼女は、”俺を実験台にして恋愛脳”を取り出したかったみたいだ!

作者: 七瀬





俺の好きな彼女は、”俺を実験台にして恋愛脳”を取り出したかったみたいだ!




先ず俺の脳の中を少し話すと、、、?

俺はどんな事より、”恋愛が全てだ!”

仕事よりも家族よりも友達よりも、女の子が好きだ!

特に自分が好きな子ができると、俺の脳は? 

”24時間ずっとその女の子の事だけしか考えられない!”

好きで好きで仕方がないんだ!

24時間、夢の中まで彼女の事をずっと考えている!

どうにかこうにか俺は好きな女の子に近づきたいのだけど、、、?

案外、初心な俺は好きな子だから余計に近づけなくて、情けないけど、

遠目で彼女を見ているだけが俺の精いっぱい。

意識していない女の子には、ガンガン話しかけられるのに好きな子には

サッパリ話せない俺!




・・・ただ俺の好きになった女の子は、”少し変わっていて。”

俺の”恋愛脳”に興味があるらしい!

でも予想外にも? 俺の好きな女の子の方から俺に近づいてくれたんだ。



『“・・・か、海道君だよね?”』

『あぁ、ううん、』

『良かった! 少し時間があるなら、私と話さない?』

『えぇ!? い、いいよ!』

『じゃあー美味しいスィーツがこの近くにあるから、そこに行きましょう。』

『うん!』





ここから俺と彼女は仲良くなって、、、!

でも? 俺は彼女と少しずつでも仲良くなっていくのがただ嬉しかった

のだけど、、、?

彼女は俺とは違う考えをしていた。

”俺の他のどんな事よりも恋愛を重視する俺の恋愛脳に興味があったらしいんだ!”

ただ俺の恋愛脳を彼女はどうしたいのだろう?

”俺を操りたいのか? 何かに利用したいのか? 何の為に、、、?”

まあ、俺にはそんな事は関係ないと想っていた!

ただただ好きの子と仲良くなれた事だけが嬉しかったから。

このままずっと俺は彼女と仲良く、いやいや? あわよくば好きな子を

俺の彼女にしたい!

これからもずっと俺は彼女と一緒に居たいと思っていたんだ。

でも? その願いは、ある事で叶ってしまった!




『“彼? あんなに簡単に私に手の内を見せて、なんて無防備なの!

そのおかげで、彼の”恋愛脳”を取り出す事が出来たわ! この恋愛脳

を液状にして私の愛する男性ひとに飲ませるの。

これで! 彼は私だけを愛するはずよ!』





まさかな? 俺が好きな女の子は、”俺の恋愛脳”を取り出してしまった。

俺は恋愛以外は、何にも考えられない!

恋愛脳を取り出されてた俺はまるで、”ゾンビのように” ふらふら街をひたすら

彷徨う日々に......。

そこには俺の好きなあの女の子の姿はもうない。

一日中、何も考えられず! ボーっとしてるだけなんだ!

もう俺は女の子を好きになる事もなく、ひたすらフラフラ街に出ては?

”今まで飲まなかったお酒を飲み、煙草も吸うようになった。

それとギャンブルも毎日行くようになったんだ!”

仕事もせず、一日中フラフラ街を彷徨い朝からお酒を飲んで煙草もどんどん増え

ていくし、ギャンブルも借金がみるみるうちに増えていった。




・・・でも? 一体誰なのか?

”毎月誰かが俺の通帳に100万円以上のお金を振り込むように。”

最初は”誰が俺の通帳にお金を振り込んでいるのだろう?” と思っていたが、

俺は、”恋愛脳”がなくなり、集中力が1秒も持たないから直ぐに忘れて、

まともに考えられなくなっていた!

そのうち、そんな事もどうでもよくなって、俺は通帳に入っているお金を

あるだけ使うようになったんだ!



今思うと? ”俺の恋愛脳を取り出した彼女が俺の通帳にお金を振り込んで

いたんだと思う!”

俺の恋愛脳をまさか他の男に注入させてるとは思っていなかったけど?

まあ俺にはもうどうでもいいよ。

勝手にすればいいんじゃない!




『“僕は君なしでは生きてはいけない! 僕と一緒になってくれないか?”』

『勿論! 嬉しいわ!』

『ありがとう~』

『”私も、ありがとう。”』

『えぇ!?』

『・・・別に何もないわ。』

『うん。』




彼のおかげで、私の愛する男性ひとがこれで私だけを見てくれる!

全ては、”彼の恋愛脳のおかげよ!”

彼の恋愛脳は優秀で、私の愛する男性ひとはもう私しか見ていない。

他の女性ひとを全く見ていないのよ!

”純粋でピュアで一途な彼の恋愛脳は私の愛する男性ひとに覿面だった!”

私はこれからも彼には月々、100万円以上のお金を振り込むわ。

とっても彼には感謝しているの、申し訳ないとも同時に想っているけどね......。

少なくても私よりステキな女性ひとと幸せになってほしい!

ただただ、それが彼への願いよ。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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