2025.6.5 蓑虫(みのむし)発見!
子供の頃、あちらこちらに蓑虫はいて、木の枝からぷらーんと垂れ下がっている姿をよく見かけたものだ。
それが。蓑虫の天敵が海外から日本に入り込んだ為、めっきり蓑虫の姿を見ることが無くなった。
蓑虫の姿が無いことに気がついたのは、何時だったろうか。社会人になって久しく、ネット環境が整い出した頃だと思うけれど、はっきりしない。ただ、なんか今更な確認だなぁと思った記憶がある。
ここ何年も散歩や旅の途上で蓑虫の姿を探していたけれど、残念なことにとんと見つけられずにいた。
今日、バイパス横の歩道上で落ち葉が動いている?と思いながらしっかりと落ち葉を見ると、先っぽからちょこんと頭が見えた。
これは、蓑虫ではないか!取り敢えず、スマホで証拠写真を撮る。それから、人や自転車に踏まれないよう、摘み上げて草木がたくさんある場所へ移動させる。
いや〜、何年ぶりの蓑虫だろう。三十年くらいにはなるかと思う。
前々から「蓑虫いないね」という文章を書こうと思っていたが、「発見したよ」の文章に変わり何よりだ。
昔ほどではなくとも、蓑虫がぷらーんと木から垂れ下がっている姿がありふれた光景になるといいなぁ。
ここから、ネットでの情報を補足。
日本に生息する蓑虫は二十種類ほどあるけれど、数を減らしたのは、オオミノガ。1995年頃中国から移入してきたオオミノガヤドリバエにより西日本中心に激減。
ただし、オオミノガに甚大な影響を与えるオオミノガヤドリバエはオオミノガ以外の昆虫には寄生しない。そのため、直接オオミノガ以外のミノガ科の昆虫がオオミノガヤドリバエに影響を受けることは無いとのこと。
ということは、今日発見した蓑虫はオオミノガではなくて別の種類ではなかろうか?蓑の大きさが3.5cmくらいと、ちと小さかったのである。
更にネットで調べる。結論。今日発見した蓑虫は、チャノミガである。何故なら、歩道横にチャノミガの寄生植物の一つである楠木が街路樹として植栽されているからだ。
楠木に寄生するチャノミガかぁ…。ということは、今まで気が付かなかっただけで、じっくりと観察するならば楠木の周りにてチャノミガという小型蓑虫を見つけることは可能なのか。
なんだか、最初の感動がどこかへ行ってしまった。
最後の最後に。
「ブ〜ランコみのむしイチ・ニ・サン」という童謡があったはずだと探していたら、覚え間違いだった。ただしくは、「ブランコ毛虫がイチ・ニ・サン」。毛虫はあんまり可愛くないから、無意識のうちに蓑虫に置き換えてしまったのだろうか?