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2024.11.30 鳥のホバリングからのダイブ

以前にも何度か風上に向かって小さく羽ばたき、空中の同じ場所に留まっている鳥の姿を見かけた。変な鳥。

今日も溜池の上で西風に頭を向け、翼を小さく羽ばたかす茶色い鳥を発見。羽ばたくも、ちっとも前に進まず同じ場所に留まってホバリング。ちょっと見には風と戯れ遊んでいるように見える。よく翼を広げてツイーと滑空する鳥の姿は見かけるけど、こんな風にホバリングめいた飛び方をする姿は珍しい。じっと眺めていると、突如鳥が溜池へとダイブしてゆきバシャーンという衝撃音と共に水飛沫が上がる。エッ、ナニゴト?とワタワタ驚く。そのまま見ていると、鳥は何事も無く水面を走ってゆき幾度か羽ばたいた後、空に舞い上がる。そうして先程とほぼ同じ場所で再びホバリングを開始する。なんじゃこれ〜。

再びのホバリングを眺めることしばし。また突如のダイブ、水音、水飛沫、水面歩行の後に空へと舞い上がる。

そして三度(みたび)のホバリング。鳥、どんだけ楽しいんだろう、とその時の私は思っていた。二度あることは三度ある。なら、証拠の画像を撮るべしとケータイを構えて鳥を眺める。果たして、三度目のダイブ。水音と水飛沫も同じく。ただし、この後バタバタと羽ばたきながらこちらの方へ向かってくる。よく見ると、脚の爪に10〜15cmほどの何かを掴んでいる。なるほど、餌を取ろうとしていたのか!納得。鳥は悠々と旋回して、東の方へ去って行った。どこかお気に入りの場所でゆっくり食べようとしているのだろう。

まぁ、なかなか珍しいものを観ることが出来た。ところで、ケータイで画像は撮れたろうかとデータを確認すると、ビデオの録画をオンにすることを忘れてしまっていた。あの衝撃的な光景はデータとして残らず、私の記憶に残るだけとは。残念。

家に帰って図鑑を確認する。茶色い鳥の名は「ミサゴ」。ホバリングからのダイブ(急降下)はお家芸らしい。

ミサゴのお家芸を今まで見たことが無いというのは、単に存在するフィールドや視点が違っていたからだろう。今回それらが上手く噛み合い、目にすることが叶ったという訳で。

世界は一見単純に見えるけれど、その実とても広くて複雑だ。奢ることなく、謙虚に臨みたい。そうすれば、今よりももっと様々な物事を、新しい視点から見ることが出来るようになるだろう。


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