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いつ名前が変わったのか

行きつけの珈琲専門店で久しぶりに珈琲を飲んでいた際「ミーコ(ミルクコーヒー)」という言葉が昔、喫茶店で使われていたのを唐突に思い出した。おまけに子供に珈琲は身体に悪いと飲ませてもらえなかった記憶も(よみがえ)る…。

ミーコ以外にも「レーコ(アイスコーヒー)」や「ミーチャ(ティーオーレ)」「レスカ(レモンスカッシュ)」などの呼び名があったかな。転勤で神奈川県に住んでいた時、ミーコやレーコという言葉を耳にしたことが無いと地元民に何かの機会に聞いたので、関西圏特有の略語なんだろう。

今だったら、ミーコはカフェオーレもしくはホットオーレ、レーコはアイスもしくはアイスコーヒーと言っているけど、いったい何時からそう呼ぶようになったのか。カフェオーレっておしゃれな言い方だなぁと思った記憶はあるのだが、そう思ったのが何時の何処だったかはっきりしないんだよなぁ…。

そう言えば、「ミックスジュース」。これって関西圏特有のメニューということを社会人になってから、いつだったか忘れたけれど知った。田舎育ちで喫茶店にはトンと縁が無い子供時代だったけれど、母親が独身時代住み込みで神戸市長田区にある六間道商店街にある喫茶店に勤めていた所為でか、おやつによくミックスジュースを作ってもらっていたので、ミックスジュースは全国区であるものだとずっと思い込んでいた。神奈川県や東京都に住んでいた際の記憶を漁ると、確かに喫茶店のジュースの種類はメインはオレンジジュースやりんごジュース、稀にぶどうジュースだったなぁ…。ただし、ジューススタンドやフルーツパーラーがどうだったかは覚えていない。

「バナジュー(バナナジュース)」はどうだろう。ネットで調べると、やはり関西圏特有の略語のようである。

喫茶店の飲み物の呼称に略語が多いのは、それだけ広く愛飲されていた証なんだろう。文化の発信的には東京中心であることが多いので、その昔ミーコやレーコという略語が東京で使われていなかったことには、ちょっと不思議な感じがする。たぶんだけど、関西と違って東京はええかっこしいな気風があるので、略語が流行らなかったのかなと思う次第。関西圏なら、道頓堀の食い倒れに例えられるように、美味しいもんが正義。早ければなお良し。おまけに安ければ、文句言うこと無し。


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