苺ジャムを作る
一年ぶりの苺ジャム作り。
苺はJAの農産物直売所で販売されていた朝取り苺だ。ただし、ジャム用。苺の形が流通に載せられない、規格外品。小ぶりの苺を一つ口にする。少し甘さが弱いかなぁという感じ。でも砂糖を足して作るから問題ない。
せっかくだから、ネットでジャム作りのレシピをいろいろ見てみる。サイトはたくさんあるし、作り方も様々だ。
今回は苺に砂糖をかけて一晩寝かせてから作るレシピにしてみる。
開けて翌日、火入れを開始。レシピに強火で一気に作っていくとあるが、アクがどんだけ出るんだと思うほど湧いてくる。せっせとアク取りをしながら、あの赤くころんとしている苺にもアクなんてあったんだと意外に思う。去年もその前にも、苺ジャムを作ったことはあるので、今更な思いなんだけれど。
強火だからあっという間に仕上がる。2パックで中型ビンに三つ。砂糖がグラニュー糖ではなく甜菜糖を使用した為、ルビーのような透き通った美しさは出ずじまい。まあ、それは解っていたことだ。美しさより、甜菜糖の優しい甘さを優先したのだから。
お鍋に残るすくい取れなかったものにハーブティーをちょっぴり足して、苺ジュース擬きを作る。味はまずまず。すくったアク混じりの液には牛乳を。混ぜると苺ミルク擬きと化す。どちらも苺ジャムの余禄。余禄だからか、飲むとほんわりと幸せの味がする…気がする?
小さい頃、母親と苺ジャムを作った際の記憶がある。コトコト苺を煮ているのをワクワクしながら見ていたという、うっすらとした記憶だ。味はどうだったろうか。アク取りしたものはどうしたろうか。あの頃はまだ家に冷蔵庫は無かったから、苺ミルク擬きは作れなかったはず。もう半世紀以上昔の記憶だから、これ以上は思い出せないだろう。




