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歩きスマホ
携帯電話が普及して、歩きながら、少しの待ち時間に、通勤中の電車やバスの中でと、携帯電話の画面を眺めている人が増えた。
歩きスマホ。そんな言葉もある。
活字中毒の私としては、マナーを守っていればどこでも小説を読むことが出来るので、大変ありがたい環境になっている。
携帯電話の無い頃は、文庫本を人や車の少ない田舎道を歩きながら読むこともそれなりにあったけれど、肩身が狭い思いをすることが多かった。二宮金次郎さんの銅像は歩きながら本を読んでいるが、田舎道で現実にそんなことをしていると、目立つし、奇異の目を向けられることが多いのである。
それが、今では、文庫本の代わりにスマホでネットにアクセスして、人や車があまり通らない道を歩きながら小説を読み放題(当然、足場や安全確認はしている)。奇異の目は向けられることは無い。歩きスマホ、最高だ。
何故かたまに、散歩中の方になんの写真を撮っているか尋ねられることはある。そういう使い方をする人も多いのだろう。




