144/159
2025.9.11 歩道にあるもの
雨上がりの乾きかけた歩道を歩いていて、妙に気になるものを歩道に見つけた。1cmくらいの平たく黒い物体が点々と。思わず、上を見上げて電線があるか確認する。電線があれば鳥の糞のはずだから。見上げる空には電線は無く、街路樹も無し。鳥や虫の糞ではなさそうだ。では、この黒い物体は何なのだろう?
歩きながら、あれこれ考えてみる。黒い物体はいずれも歩道のコンクリート平板にぺったりと張り付いて見えるので、虫の死骸ではない。雨降りに散歩に出歩いたミミズの糞…?と考えたけれど、ミミズの遺骸は全く見当たらないし、糞とは大きさも違う。
黒い物体はかなりの範囲で確認出来た。100mか、それ以上。
立ち止まって黒い物体の張り付いたコンクリート平板を観察してみる。平板と平板の隙間を見た途端、これだ!と閃きが来た。
なんのことは無い、平板と平板の隙間にいつの間にか溜まった土塊が、強い雨足に浮いてコンクリート平板の上に弾き出されたものだった。そういう目で平板と平板の隙間を見てみると、彼方此方に土塊の剥がれた跡がある。
あ〜、スッキリした。これにて一件落着。