尻尾が割れる
この話にある猫は家猫を指す。ネコ科に拡大すると話が広がり過ぎてまとまらない…。
ライオン、ピューマ、チーター、トラ…。日本の神社にある狛犬 (ライオンから派生した獅子像)も入るか?
本屋さんで「犬又と猫又の一生」というタイトルのコミックを見かけた。猫又という妖怪の話はけっこうよく見かけるが、犬又というのは初めて見る。
え〜、尻尾が割れたら、○○又?ほんとかな?
長く生きて尻尾が割れる動物って、何だろう?猫に狐。この二種しか思い浮かばない。犬又というのは無理矢理作った、今まで誰も思い浮かばなかった画期的な造語・概念だと思う(私は考えたことが無かった)。
尻尾が割れるかぁ…。猫は二又で終わるけれど、狐は持てる力が高くなるにつれ、九尾まで段階があるとされている。但し、力には種類がありその性質により、呼び名が異なる。妖狐、霊孤、神孤。力の強弱とは別に、神様のお使い獣となる神孤が一番品格が高いとされる。
猫は神様のお使い獣には、気まま・マイペースという性質的に向かないのだろうか。東洋的なある種の括りになる扱いとしての十二支にも入っていないし。
しかしながら西洋的な扱いだと、不思議なことに猫と狐の立ち位置は変わってくる。
猫は魔女の使い魔としてのポジションがある。それに付随して、献身・叡智が伴う。使い魔ではないけれど、長靴を履いた猫では知恵者として大活躍している。
対する狐はというと、イソップ童話にあるように狡猾な知者、策略と裏切りというネガティブな扱いをされることが多い。
但し残念なことに、西洋では力が増すと尻尾が割れるという概念は無い。
東洋とも西洋とも異なるエジプト神話に、バステト女神が座す。猫の姿をしていることが多く、病気や悪霊から守護、また多産のシンボルとして豊穣や性愛を司るとされていた。