お弁当作り
昨今ブログなどで、まめな方のキャラ弁の写真がアップされていて、こんなに綺麗にお弁当を作る人いるんだ…と感心してしまう。いったいどれだけ手間暇かけてお弁当作りをされているだろうか。綺麗・かわいいよりも、その前段階の準備の方に意識が向くのは不粋とは思うが、性分だから致し方ない。
中学高校の六年間、給食が無く弁当生活だった。
朝の慌ただしい最中に自分の分と弟二人分、計三人分の弁当を作るのは、ずぼらな性格の私には毎度毎度憂鬱なルーチン作業だった。今日もこれ作る…と穴埋め作業が多かった。なので、お弁当はハンバーグ・コロッケ・肉入り野菜炒め等、茶色いおかずの集合体であることが常態化していた。
今考えると、母親と相談して前の日の晩ご飯を流用とか、お弁当用対策レシピの研究とか、いろいろとやり様があったと思うけれど、当時は全く考えにも及ばなかった。典型的な活字中毒者として、時間があればあるだけ本を読んでいた。そしてその中には、お弁当レシピ本が無かったのである。あれば、好奇心からもうちょいいろいろとお弁当のおかずが変わったかもしれない。
そういえば当時は、お弁当の彩りのミニトマトやブロッコリー、冷凍のお弁当用おかず、寒い時に有難いスープジャーなるアイテムも無かったか。昔は近くにパン屋さんも無かったな。
つらつら考えると、何かにつけいい世の中になっているなぁと思う。ただ、その代償が無いかがちょっと気になる。