表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
127/155

2025.8.16 コオロギの声

草木も眠る丑三つ刻、ふと目が覚めた。

辺りは暗く、静けさに包まれている。闇夜の中を、コロコロコロ…と沁み入るような一匹のコオロギの鳴き声が広がっていく。

おや、もうそんな時期になったのか。猛暑が続く日々ではあるけれど、着実に季節は移ろっているんだなぁ。

この夏初めての、秋の先駆けとなるコオロギのソロリサイタルを(しばら)く聴いていたが、聴いている内にまた眠りの国へ旅立ってしまった。


この二日ほど後の朝に、草ぼうぼうの休耕田の側を通りかかった際、コオロギがあちこちから鳴き声を上げている。特に示し合わせていないのに、大合唱団のように調和の取れたハーモニーが其処(そこ)顕現(けんげん)していた。

合わせて草叢(くさむら)から小さなコオロギが数匹、ちょろちょろと姿を現す。羽根の模様からするとオスだ。

物事は重なる時は重なるものだなぁと、しみじみ。ユング心理学なら、シンクロニシティ (共時性)と言うのだったか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ