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2025.7.4 巣立ち直前のツバメの雛

週に数回立ち寄るショッピングセンターの一角にツバメの巣がいつの間にやら出来ているのに気付いたのは半月ほど前。

特にツバメの鳴き声が聞こえたとかではなく、ふと見上げて見ると監視カメラの上に小汚い巣が乗っかっていた。その内、巣の下に落ちてくるツバメの糞対策の新聞紙が敷かれるようになった。

今日どんなもんだろうと見上げてみると、ツバメの雛が四羽姿を見せていた。親鳥は餌の確保に出掛けているのだろうか、辺りに姿は無い。しかし、ツバメの雛ってどうしてあんなにふてぶてしい顔をしているんだろう。一番左の雛以外の三羽の雛なんて、狭い巣から半分以上身を乗り出して辺りを睥睨(へいげい)しているようだ。そうしてなぜだか、一番左の雛は遠慮がちにすみっこに縮こまっているように見える。きっと卵から孵ったのが一番最後で、餌の争奪戦にいつも出遅れているから他の雛より成長が遅くなっているんだろう。

一番左の雛以外は、もういつ巣立ってもおかしくないように見える。彼らの巣立ちには立ち会えないけれど、良い旅立ちになりますようにと祈っておこう。


挿絵(By みてみん)


2.25,7.6 追記

昼下がりに雛達がまだいるのか見に行ったら、巣はもぬけの殻で下に糞対策に敷かれていた新聞紙は無くなっていた。どうやら昨日の朝あたりに雛達は巣立っていったようだ。雑踏の中、それとなくツバメの姿を探したけれど、見当たらず。きっと酷暑を避けて、木陰か建物の日陰で涼んでいることだろう。そうして、日も落ちて涼しくなった頃、飛ぶ練習をしながら食事をするに違いない。

雛達が居なくなった空っぽの小さな巣を見ながら、今一度、雛達の無事を祈る。

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