2025.6.7 弓削瓢柑(ゆげひょうかん)
JAの農産物販売所を覗いてみると、「ゆげひょうかん」と品種名を手書きで書かれた柑橘を見つけた。
「ゆげひょうかん」とな?初めて見る品種だ。ころっとした、レモンに似た楕円形をしている。
むくむくと好奇心が湧いてくる。もうすぐ梅の季節で空き瓶を用意しておかないてダメなんだけれど、気になるので生食&マーマレード用として一袋購入する。
帰宅後、ネットで「ゆげひょうかん」で検索を掛けてみた。
「弓削瓢柑」と書くのが正しい表記。文旦系の一種で、実はかなり昔から存在していた品種だそうな。詳しい来歴は不明で、台湾から九州へ渡ってきたと言われている。柑橘類では珍しい特徴的な見た目で、縦に長いたまご形をしている。
弓削瓢柑。実物はもう少し黄色味が強い。
マーマレードを作るついでに生食してみた。マイルドなグレープフルーツ味と言うと判りやすいと思う。
マーマレードは私好みの味に仕上がったと思う。果皮の苦味が若干残る甘さ控えめな味。甜菜糖の他に少しだけ残っていたみかん蜜を入れているけれど、入れた効果は確認出来ず。自家製マールレモンのマーマレードと食べ比べてみる。マールレモンのマーマレードはかなり酸味が勝つ味に仕上げているので、それと食べ比べてみると酸味が少ないかも。いやいや、マールレモンのマーマレードの酸味が強いだけか。
ついでに少し前に手に入れた、「草の実加工所」さんのサンクイーンマーマレードと比べてみる。やはり売り物になるマーマレードは仕上がりが綺麗だ。グラニュー糖を使っているから、発色の透明感が素晴らしい。加えて、果皮のスライスの厚みの薄いこと。甘さが強くて酸味と苦味が物足りないと思うのは、個人的な好みになるから、売り物としてはこれくらいが一般受けして良いのだろう。
受け皿は今は作られていない幻の石水窯さんの八角皿。二十年以上前の作品だと思う。特別分厚い作りの皿で、白い苺ショートケーキを1ピース置くと凄く映える。
一番下のランチョンマットは、確か新花巻駅近く、胡四王山 宮沢賢治記念館付近にあるこぢんまりした和テイストの雑貨屋さんで求めた裂織りの逸品。写真では判りにくいけれど、暖かな滋味があって石水窯さんの器や皿と相性が良い。
サンクイーンは大分県津久見市農協が商標登録をした柑橘で、一般的にはセミノールとよばれる。サンクイーンは皮が赤い色をした4月ごろ食べると美味しい大ぶりの高級みかんで、セミノールより1ランク上になる扱いになる。