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開戦・カミナリ VS ペレノア卿 No.2 盟友


 数百年前・とある国・リスティス


(いやー、君はとても強いね! まさか、この僕が負かされるなんて。ハハハ!)


(いや、君も強かったよ。それよか、なんで? 剣がそんな簡単に折れたんだ?)


(さぁ? 分からん)


(‥‥‥‥それは、君が私利私欲に剣を振ったからだよ。バカ弟子君)


(‥‥‥‥やべえ、その声は‥‥‥‥マーリン?)


(おおおおおおお!!!! なんという美人。是非、紹介してくれ君?)


(美人? これが? マジでいってんの君? 中身なんかただの白い‥‥‥)


(五月蝿い。バカ弟子君。君は?‥‥‥‥ふぅん!女難のそうがあるね!‥‥‥‥親切な魔術師からのアドバイスだ)


(はい!お姉様!)


(「唸る獣」を見つけて倒しなさい‥‥‥それと次代に産まれる娘さんを大切にしてあげなさい。そうじゃないと。君は必ず不幸になる。そうだね。最後は太陽に焼かれるだろうか?)


(太陽ですか?)


(そう。「唸る獣」と娘さんと太陽‥‥‥‥には気をつけない。それじゃあ、行くよ。バカ弟子君)


(うわぁ。ちょっと、いきなり)


(あぁ、我が心の伴侶。マーリン様? 何処に?‥‥‥‥って? いない?‥‥‥‥「唸る獣」か‥‥‥探してみるか)



数十年前の『妖精国』西南部


(いや!久しぶりだね?ペレノア?)


(そうだな。まさか、君がこんな、地下世界の王とは、あの時は思いもしなかったよ)


(まぁ、あの時は、ただのアーサーだったからね。それよりも「唸る獣」は見つかったのかい?)


(いや、全くだ!いったい何処に入るやら。君と!アーサーと分かれた後。一度だけ俺、自身の産まれた故郷に帰って王の座に着いたんだが。しっくり来なくてね。あっちこっち遊び回ってた)


(そうなのかい?じゃあ、今は?)


(‥‥‥自分探しの旅の途中かな‥‥)


(目が泳いでるが?‥‥‥‥まぁ、暇なら僕の国で働いてくれないか?)


(君の国で俺が?)


(あぁ‥‥‥‥噂だとこの国の何処かに「唸る獣」が出没するとも言われてるしね)


(なに? その話は本当か? 何処に?)


(んああ、ちょうど、この地だよ‥‥‥よかったら今、円卓の席が1つ空位になってるしやってみるかい?つうか、君の名前なんだっけ?)


(おいおい。今さらかよ。俺の名前はペレノア‥‥)


(ん? ペレノア? ペレノア‥ペレノア‥あぁ!始まりの十二家の遠縁かい? 君。なら話が早い、あそこの家は今、跡取りが急死して取り潰しの危機なんだ。家の問題ばかりはこの有能王でもどうにもしてあげられなくてね)


(おい……話を勝手に進め)


(よし。決まりだ! 行こう! ペレノア。いやー、良かった。遠縁の者が突然、目の前に現れてくれるなてね)


(おい。離せ?! 何故、こんなに力が強い? くそっ)




十数年前・ペレノア領・都市ノーサンバランド


(オギャア! オギャア! オギャア!)


(おお! よしよし! パーシ! お父さんだぞ!)


(おお! 産まれたか。良かったな! 我が友。ペレノア卿)


(あぁ、ありがとう。元気な女の子で‥‥‥何故、お前が入る? アーサー王?)


(浮遊魔法で静かに来た)


(いい加減。突然、現れる癖を直してくれ)


(ハハハ、そうだな。善処する。それよりも、ペレノア卿)


(なんだよ?)


(俺は十数年後。突然、いなくなるだろう。『7の秘宝』の1つを求めてな)


(ん? 『7の秘宝』? 昔、パーシヴァル家で保存してたとかいうあれか? あれは、もうどっかに消えたとか聞いたが?)


(いや、槍の方じゃない、僕が求めているのは剣の方さ!)


(剣?)


(あぁ、聖剣だよ! 今はまだ、厳重に管理されてて手出しはできないけどね。後、幾年かしたら持ち主が現れ。そして、手放される。僕はそれを狙って聖剣をもう一度この手に掴みたいんだ)


(‥‥まぁ、よく分からんが頑張ってくれ!じゃあな、俺は子育てで忙しい‥‥‥‥)


(僕が聖剣を探す旅に出た後、それを好機と見て3つの厄災が躍動するだろう。いや、上手くいけば2つに変わるが)


(あん? 厄災が躍動?)


(あぁ、もし、その厄災が現れたら。君には中立的立場でいてほしいんだ。元々、君は地上の人だから。『妖精国』の呪いも寄せ付け無いだろうしね)


(まぁ、よく分からんが、アーサー王。時期時期の頼みなら了解した。覚えてお‥‥‥‥)


(オンギャア! オンギャア!)


(おお、パーシ。すまん。すまん。五月蝿かったな)


(‥‥‥じゃあ、よろしく頼むよ。我が盟友ペレノア)


 そう言ってアーサー王はいなくなった。



『ペレアスの湖』


「ふん。かつての遠縁が活躍し。褒美により。我がペレノア家に類にした名前を着けた。湖で闘う事になろうとわな」


「何をブツブツ喋ってる?」


 ドカン!


「くっ! 喋る隙さえ与えてくれんのか?」


「辺り前だろう? もう時間もないぞ。このまま、だと皆、死ぬ。生け贄にされてな」


「生け贄だと?」


 なんだ? この目の前の化け物少年はいったい何を言っているのだ?


「あぁ、そうか、貴方はそもそも、物語にそんなに頻繁に出てきて無かったか。‥‥‥‥そうだよな。今、中央に入る人達もだいたいは物語に必要な主要人物達‥‥‥‥ブツブツ」


「くっ! 何を訳の分からん事を。神代魔法(青緑)『生々流転』」


 俺は目の前の化け物に青緑の流水をぶつけるが‥‥‥


「無駄だよ! そもそも、ペレノア卿と俺とじゃあ、相性が悪すぎる。フンッ!」


 ザッパーン!!


 化け物少年の一振でおれの神代魔法はいとも容易く真っ二つにされた。数十年にも及ぶ。この地での神代魔法を鍛練と理解。そして、ようやく完成した(青緑)の魔法形態がいとも容易く攻略されたのだ。


「‥‥‥‥そんな!」


「降伏して下さい。そして、貴方には一緒に『世界樹の迷宮』に一緒に来てもらいます」


「はぁ? 何故、俺が君と一緒に『世界樹の迷宮』に?」


「貴方は、呪いの類いの効かないみたいですね?‥‥‥あぁ、違うか!ただし、女難の呪いは効くのか?」


「何をブツブツと!そんなもの完璧に俺をねじ伏せてから決めてくれ!!神代剣技(青緑茶)『力咳青銅』」


 青銅を型どった。青緑色の斬撃を化け物少年に向けて俺は放ったのだった。



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