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最終決戦でしたが何故か魔王と一緒に元の世界に帰還しました   作者: 雷電
魔法世界・アリーナ編 君の選択を信じている
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開戦・カムラン



『カムラン平原』北側


「報告! 報告致します! 昨日の夜突然、表れた黒いベールにより中央地帯一帯に何らかの結界が張られ。北部で待機していた。サグラモール卿率いる。20000の兵が我が『キャメロット』軍と合流することが不可能との連絡が‥‥‥」


「なんですと! 20000の兵? 残りの10000の兵は何処に?」


 トリスタン卿が部下の報告を聞いて驚きを隠せず。慌てて始めた。


「はっ! どうやら、黒いベールが広がる前にフローレンス卿の判断で夜が開ける前に先遣隊としてフローレンス卿。自身とパーシヴァル卿が『ペレアスの湖』に向かい。陣を張ったとの事で」


「‥‥‥‥報告。ご苦労様でした。貴方は少し休んで下さい」


「はっ!」


「トリスタン卿? 大丈夫ですか?」


「えぇ!アルディス王子。ありがとうございます」


トリスタン卿はかなり緊張している。二日前の陽気なトリスタン卿の面影が全くない。


「トリスタン卿。そろそろお時間です‥‥‥」


トリスタン卿の側近がそう伝えてくる。


「分かりました。今、行きます! ナルカミ殿、アルディス王子! 参りましょう」


「「はい!!」」


「あぁ! そうだ! ナルカミ殿! ギャラハット卿から伝言が」


「ん? 伝言ですか?」


「はい‥‥‥‥では! (あぁ、セツナ!手を抜いたらマーリン理事長に君の居場所を直ぐに伝えるからね!     開戦からデカイの頼むよ! ハハハ)‥‥との事です」


「‥‥‥‥くそ教師があああ!!」


「‥‥セツナ君!大丈夫?」


 アルが心配そうに俺を見つめる。そんな、目で見られたら俺は頑張らなければならない。


「やってみるよ。アル! この『セルビア』の為に」


「うん! 頑張ろう!」


 彼女はどこかドン引きした様な目で俺を見ていた。


『カムラン高原・ギネヴィア陣営』


「絶景ですな。ランスロット卿。ペリノア卿。ヒヒヒヒ!贄があんなに!」


「贄? 何の事です ?モードレッ‥‥‥」


「‥‥‥‥‥」


「おっと! 失礼では、私は自身の持ち場に向かいますので。これにて失礼」


「俺も行く‥‥‥」


「? 何なのだ? にえ?‥‥‥贄?‥‥‥我々が生け贄‥‥‥‥やはりかい、君の言う通りになったなアーサー王」



『キャメロット陣営』


「では、ギャラハット卿。ガウェイン卿。お気をつけて!」


「はい。トリスタン卿も」


「勝ちましょう! この戦い!」


 3人の円卓の騎士が固い握手を交わしあっている。


 俺はギャラハット卿の顔をじっと見つめる。


「ん‥‥‥‥(よろしく頼むよ!セツナ!)ウインク」


(‥‥‥はぁー、やるか)





 カチン、カチン、カチン‥‥‥‥カチン



『カムラン高原』中央平原・北側



「‥‥‥‥‥行くぞ!!!!!」


「我々に勝利を!!!!」


「反乱軍に鉄槌を与える!!!」


「「「「「おおおおおおお!!!!!!」」」」」


「「「「「「倒せ!!!倒せ!!」」」」」」


「「「「「「うおおおおお!!!!」」」」」」




『カムラン高原』中央平原・南側


「ヒヒヒヒ!! 行きなさい!! 贄達!」


「「「「「殺せ!!!!!!」」」」」


「行くぞ!!」


「「「「「「北の奴等を殺せ!!!!!!」」」」」」


「はぁ~! とりあえず、最初は様子を見る。トリスタン卿がどうするか見たい!」


「はっ! 畏まりました」


「了解です。ぺリノア卿」



「「「うおおおおお!!!!殺せ!!!!!!」」」


「開戦だああ!!」


「武功をあげよおおおおお!!!」


「「「我々に勝利と栄光を!!!!!」」」



凄まじい!!怒号が『カムラン高原』に響き渡った。


「‥‥‥‥‥‥セツナ」


「アルディス?」


「こんな、大規模な戦争初めてだから‥‥‥正直、怖いよ‥‥‥‥死にたくない!」


 そこには、ただ戦争に怯える一人の少女が、震えながら俺の服を掴んでいた。


「あぁ、君は死なせない。この俺が絶対に!」

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