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終末決戦・〖勇者と魔王の未来の為に〗No.1 雷光龍の開戦


『ソロモン城 入口』


【奴等が城に侵入する前に皆殺しにせよ!】


「……通してもらうぞ。神々の黄昏ラグナログの親玉が居るだろう? なら最初から全力で行かせてもらう。目覚めろ! 真・雷光鞭。神代・回帰技〖雷光・赤白蛇竜鞭(せきはくじゃりゅうべん)〗」


 俺は黄金の宝物庫から〖雷光鞭〗を取り出し、黄赤白色の雷蛇龍を不死騎士アルデバランの後ろの兵士達に放った。


「シャアアアアアアア!!!!!!」

「ジザアアアアアアア!!!!!!」

「ゴアアアアアアアア!!!!!!」


【これはヘファイストス地方のオアシスで確認された雷龍か?】


「行け。雷光鞭……蹂躙しろ」


「「「ゴオオオオオオオ!!!」」」


【避けろ! 兵士共喰らえば一瞬で黒焦げになるぞ】


「ギギギ?」「ガヘ?」「グルルル!」「ロオオオ!」


バリバリバリバリ……ドカアアンン!!


 雷光鞭の攻撃により、約半数の化物兵士が丸焦げになり逝き絶えた。


「それじゃあ。ヒスイ、セシリア。ここは頼んだぞ。転移魔法〖雲転利〗」シュンッ!

「無理はするでないぞ。二人共」シュンッ!

「強力……これが今のカミ君の力」シュンッ!


「おう! お互いに暴れてやろうぜ! 神成!」

「ニャー、どうしてこんニャ事に!」


【……おのれ。出端ではなを崩そうとこちらから先制を期す筈が、兵士を半壊されるとは。そして、まんまと中へと入られたがそれも良し。これもゼロの戦略の一つ。そして、先ずは貴様との戦いの決着をつけよう。夜霧のヒスイ】


「おいおい! 自分が有利だと思って調子に乗ってるところ悪いけどよお! お前じゃあ、俺には絶体に勝てねえぜ! 骨野郎!」



『ソロモンの峰』


「ギアートル。奴等が潜入して来た。どうする?」


「そうか。奴等の持ち物に〖七つの秘宝〗は確認できるか? 愚者よ」


「今、調べている…………どうやら聖剣以外の六つは所持している様だぞ……いや、聖剣の半分も持っている」


「……そうか。これならば扉を壊す事も可能となるか。時は来た! 愚者はあの少年に付き従っている。影の国の王女と魔王の相手をしろ。我はあの少年……救国の担い手……いや。勇者と対峙し。散っていた神々の黄昏ラグナログの者達の仇を取る」


「……ギアートルの願いのままに……私は世界を滅ぼそう」ズズズ……


「終末が訪れ。この先の未来がもう直ぐ来る。破壊から創造へ……新時代を開くか閉じるかの最後の戦いを始めよう……よもや地球から来た部外者の少年がここまでこの魔法世界アリーナに深く関わって来るとは思わなかったが、それも運命とする。全てはアリーナを救い、破壊神を……全能の神を討つ為に……この最後の決戦に我は勝利する!」

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