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〖婦人〗マリー・アントワル 禁則海の婦人


ティアマト地方『魔道船 ユピテル』一日前


「フェンリル。あの巨大な魚の相手を頼みました」


「了解しました。エリス様」シュンッ!


「あらあら随分と余裕なの……ねえ?!」ドガアアンン!!


 私はマリー何かと言う方をメタトロンの杖でぶった叩きました。


「時間も惜しいので早急に勝負を終わらせて頂きます」


「な、何? これ? いったい何が起こってるわけ?」

「ティアマト……あの方はまさか」

「へ?……ヘカ? 何であんたがこんな所に」


「……いいえ。私はエリスです。ですが。ティアマト様とユグドラシル様がこちらへいらっしゃってくれてくれて良かった」


「「良かった?」」


「はい……現在、魔道船ユピテルに居る方々を船上させておいて下さい。私はその間に邪魔なあのマリー何とかと言う方を倒してますので。〖聖拳〗」


 聖女エリスはそう告げると。先程、杖で吹き飛ばした婦人マリーの顔面を容赦なく殴りに行った。


「……相変わらずの強さ」

「……従わないと私達がどんな目にあうか。想像したくもありません。せっかく私達以外の子達も終末を止める為にやって来てくれたのに」

「ここは言う事を聞いて皆を魔道船に避難させよう。じゃないと巻き添えを喰らうもん」



「ウオオオオオオ!! 神代魔法(灰)〖灰被〗」


「ブルオォォオ?!」


 フェンリルの放った灰色の爪の攻撃により、海獣の身体が真っ二つに引き裂かれた。


「禁則海の化物がのこのことやって来ましたか。ですが貴方の相手など取るに足りません……どうやら私達が死の大地へと向かわない様に足止めをするつもりだった様ですが。相手が悪すぎましたね」



神話時代〖禁則海〗


「……ほう。君がマリー・アントワルか。美しい方だな」


「何様かしら? 希代の魔術師ギアートル・ホーエンハイム」


「ああ、君の力を我に貸してくれ……終末のこの先を迎える為に、海魔の女王マリー・アントワルの力をな」



「……ギアートル」


「あら? まだ息があるんですね。渋い方」


「……貴女は何者なのかしら? 明らかにこの世界とは別の力を使ってるわね。じゃないとこの私がこんなにダメージを負うわけないもの」


「凄い自信ですね。流石、神話時代から禁則海に君臨する婦人。ですがそれも今日で最後の日です。私に追い詰められ、北へと吹き飛びなさい〖聖懇〗」


「誰がやられるものですか。神話魔法〖海底激〗」


 こうして聖女エリスと婦人マリーの戦いは一日中行われ、現在に至り……


「止めです。〖灰激流〗」


「ブオオオォォ?!」ドバァン!!


 婦人マリーの契約者〖海獣・イム〗はフェンリルに止めを刺され生き絶え。


「エリス様。こちらは終わりました!」


「ええ! マリー何とさん。北へと吹き飛びなさい。〖聖痕〗!」


「ガァ?! これは?……ギアートルと同じ聖天の力?」


 婦人マリーは死の大地方面へとふきとばされた。


「フェンリル。極大化を許します。神話……回帰……フェンリル」


「はい。エリス様……ウオオオオオオ!!」


 エリスの言葉ともにフェンリルは巨大魔道船ユピテルよりも大きくなり。魔道船のいかりを口に加えた。


「魔道船ユピテルに船上した皆さん。今からこの船を北の空へとぶん投げますので、確りと捕まっていて下さいね!〖聖投〗」


「……ねえ? ユグドラシル。ヘラの奴。今、何て言ったの?」

「……魔道船ユピテルをぶん投げると言いましたね。は?」


「行きます! ハアァァ!!」


 聖女エリスの権能は〖力量無視〗である。あらゆる慣性の法則と重力を無視したことわりから外れた力を彼女は自由に使え。それは契約者フェンリルにも付与できる。その力を彼女は魔道船ユピテルと数万人の船上者に使い。決戦地。ソロモンへと投げ飛ばしたのだった。


「では、私も後を追いましょう。終末とやらの元凶の元へ……」スタンッ!

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