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〖英雄〗サテュロス No.1 あらゆる獣の始祖


 〖不死騎士 アルデバラン〗がヘラ地方 魔王領旧レイド地帯から去った事により、暗き雲が消え去っていき大地に光天の指して行く。


『ヘラ地方 レイド』


「死の大地に光が差すとはな」


「骨野郎が逃げた事で七聖―女神―ヘラにかけられた呪いが解けたんだろうよ! ここは魔法大陸エウロペで唯一解放された場所になったぜ! 神成」


「唯一解放された場所? それはどういう事だ。ヒスイ」


「何だ? 知らねえのか! 数日前に現れた七死霊とか言う奴等がいきなり現れて、暴れまわっている事をよう!」


「は? 何だ七死霊? その話もっと詳しく……」


「ニャー、久しぶりだニャア。ヒスイ」

「うむ! お主。以前よりも遥かに強くなった様じゃのう」


 俺が七死霊についてヒスイに聞こうとした瞬間。エスフィールとセシリアが、やって来てヒスイに話しかけた事でこの話はまた後で聞く事になる。魔法大陸エウロペに突如として現れた七体の死霊達の話を……



『ユグドラシル地方 始まりの大森林』


 豊富な草木の森は大火におおわれ、炎を纏った獣達が闊歩かっぽしていた。


「ぞ、族長! 森中に火が周りが激しくなっております!」


「幻獣の楽園とセルビア国より鎮火部隊が対応してくれているのですが、対象仕切れていません」


「このままではこの始まりの大森林が焦土と化してしまいます」


「始まりの大森林全域の部族に南のミミール水源への避難指示を早急に知らせろ。各部族の戦士達は俺と一緒に敵に対象させるように」


「「「ハッ!」」」


「………あらゆる獣の始祖【獣英雄 サテュロス】様。神話よりも前。原始の獣が現代に現れ、自ら作り出した大森林を焼かれるとは」


『獣の森』


「ギャアアアア!!」「お母さん!!」「木が家が燃える!」「誰か水を……水を持ってきてくれ!」


【そうそう。にげまどいなよ。私の子供達……終末の時は来たんだ。約束通り還してもらうよ君達の繁栄……これまでの生命を魔法世界アリーナそのものにね。そして、この世界は白へと変わる。全ては私の恩人。ギアートルの願いの為に……私は自らが産み出した子供達を自然へと還すの】


「それは余りにも身勝手過ぎないかな? 大火の元凶さん。神代魔法(赤)〖緋色の爆夜〗」


ドガアアアンン!!


【………赤の力の爆風で私の炎を鎮火した? 誰の仕業かな?】


赤白せきはくの騎士・メリュジーヌ……始まりの大森林の救援に応じて馳せ参じた。アヴァロンの騎士さ」


【アヴァロン?……ああ、セルビアの下の異界の事ね。可笑しいなあそこは地上へは不可侵だった気がするんだけど。君、もしかして交ざり者の成功者かい? どうやら妖精とエルフの力が交ざりあって強力な力を幾つも使える様だね】


「交ざり者? どういう事かな?」


【交ざり者は交ざり者さ。異界と外界の種族同志が交配した成功者、臨界突破者、資格者とか色々と言い方はその土地や人によって異なるけどね……そういう子は君みたいな絶対的な力を行使出来るんだ。私の様に原始に近い力をね……こうやってさ。獣神魔法〖炎獣〗】


 炎を纏った獣がサテュロスの周りに出現する。


「……大火の元凶……君が出現させてたんだね」


【自然の恵みは焼かれなければ原初には帰れないんだ。だから燃やす……全てをね。これは白へと至る為の犠牲と儀式。邪魔はさせないよ。始祖の龍の遠い始祖ちゃん】


「笑止……その発言を聞き、貴殿をこの魔法世界アリーナの敵と定め排除する。この騎士・メリュジーヌがね」


【獣の事情に妖精が絡まない方が身の為だよ。メリュジーヌちゃん。じゃないと私は容赦なく君を殺しちゃうからね】


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